表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/238

log-003 村への帰還

 天然過ぎる彼女と、恐らくそれに勝る可能性も否定できない親の話はさておき、今の状況を見なければならない。


 ゴブリンたちは倒されて、脅威は去った。

 代わりに、一体の蜘蛛のモンスターが来て、自分を番と言ってくっついてくる。


 この状況、誰か代わりに説明してくれない?

 語彙力無さすぎて、何を言っているのか当事者の自分もわからない。


「…本当に、どうしようか。そろそろ、家に帰らないと不味いけど、これをどう説明したものか…?」

【ん?簡単な、話だと思うよ?】

「どういうこと?」

【私、番探しの旅をしていた。道中、襲われたのを見たので、助けた。この子、私の番なのでお母さんに紹介するために、連れて帰りたいけど、私自身、住処忘れちゃったから…一緒に、住まわせてほしい、とかじゃ駄目?】

「あー…うん、いや、どうなのだろうか」


 間違ってもないが、その説明で村の人たちは納得してくれるだろうか。

 いっそ、ここで何もなかったことにして帰るという手も取れなくもなさそうだけど、彼女がそれで納得してくれるかと言えばそうでもなさそうだし…運命の番と言われても、まだぴんと来ていないしなぁ。







 結局、考えに考えた結果として、いっそ堂々と開き直って馬鹿正直に説明すればいいのではないかという結論に至った。

 説明のための資料として、ゴブリンたちの死体も丁寧に彼女の糸で包装し、持って帰る。


 こういうモンスターが村の周辺に出たという情報がそもそもなかったし、知らせておかないとやばいことになる可能性だって否定できない。

 こういう異世界定番のものだと、実は近くにヤバいモンスターのボスが来ていましただとか、言う話があってもおかしくはないからね…何も情報が無いとの多少はあるのとでは、対応が変わってくるはずだ。



 そう思い、村へ帰還したところ…



「「「何を連れて帰ってきているんだお前はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」


…村人総動員で、ツッコミを入れられた。

 うん、まぁ、そうなるよね。


 手放されつつも再度抱きしめてきたので、諦めて抱きかかえられながら帰ってきたわけだが、どう考えても得体の知れないモンスターを連れてきたら、こうなる可能性は見えていただろう。

 特に田舎の村だからこそ、良いところ以外にも閉鎖的だったり排他的な面が…


「まだ早い!!坊やにはまだ早いって!!」

「ちょっとまてぇい!!何か開けてはいけない扉を開けてないか!!」

「モンスターだとしても、それはずる、ごほん、危ないぞ!!」


…ん?


「見たことが無いけど、この絵面はちょっと、いやかなり羨ましいって!!」

「薄い布地越しのそれはむしろ場所を変わらせ」

ごっすぅ!!

「何を口走ってんだいあんたは!!」


 あ、近所のボブおじさんがボブ叔母さんにぶっ叩かれて地に沈んだ。

 いや、そんなことよりもこの様子を見ると…何か、違う方面で勘違いされていないか?


 絵面がと言うが、モンスターに子供が抱きかかえられている状況なのだが…


【えっと、私もしかして、この子を捕食しようとしている光景に見えるのでしょうか?人肉、食べる気は無いですよ?】

「それはそれで最悪すぎるけど、そういう意味じゃねぇ!!」

「ああ、時折商人さんが持ち込む本のリアルおねショタものの光景は刺激が強すぎるって!!」


「…そっちの意味で、捉えられていたのかよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 駄目だこの村の人、何とかしないといけない。

 思わず嘆きたくなりつつ、落ち着いてもらうように促し、何とかこの状況の説明を行うのであった…




「というか、村に見たことが無いモンスターが来たのに、恐れる方の反応じゃ無かったよね」

「いやまぁ、明らかに敵意は無いというか、むしろ大事そうに抱えていたから悪い人…モンスターではなさそうだから恐れづらかった」

「そもそも、蜘蛛部分は怖くもあるが、その美しい女性の体部分が…むしろポジションがうらやましかったぞこの坊主めぇぇぇ」

ごぎぃっ!!

「ボンさんみたいに何を口走っているんだいあんたはぁ!!」


…わーお、ヒョンさんの首が今、明らかにやっちゃいけない角度で絞められたような。

 この村の人、もしかして結構やばい人達ばかりではないだろうか…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ