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log-210 そうはならんやろ

―――モンスターが大暴れをするこの状況。


 確実に潰すのであれば、その元凶になった魔王種を討伐すればいい。


 簡単な答えではあるが、実際にやるとなると相当危険であり、どれほどの実力を持っているのかも不明な相手。





 だからこそ、その相手の近くに来た時にまでようやくわかってくることもあるのだが…



「…でっか」

【間違いなく、アレが元凶…のはずですけど、なんでしょう、アレ】

【モンスターと言う言葉以上に、もっと怪物と言うべきか化け物と言うべきか…ぬぅ、同じような意味合いしか出ないのが悔やまれるな】



 魔王種、そう呼ばれるであろう相手へだいぶ接近し、その姿が見えてきたのは良いだろう。


 だがしかし、まだ距離はあるはずなのに、その大きさには目を見張るものがあった。



 巨大な山、いや、その表面が森林でおおわれているのではなく、血走った目や牙が並ぶ口、耳に鼻と様々な人体の部位がこれでもかと入りまじったかのような、不気味な姿。


 それが蠢き、浮かび上がった血管が脈動し、おぞましさを増大させていた。



【----アア、ツイニキタカ】

「っ、こっちに目が」

【気が付かれたようですネ】


 ぎょろりとすべての相手の目玉がジャックたちの方に向き、その口から言葉が出てくる。


 モンスターの話し方のようでいて、どこか機械的な、もっと違う何かのような気配を感じさせる。



【ヤハリ、ヤハリ、ヤハリ、邪魔ヲスルノハ貴様ラカ。悪魔デハカタヅケラレヌ、障害物ヨ】



 悪魔の話をする…つまり、この相手は今までジャックたちに悪魔を仕向けてきた、召喚主なのかもしれない。


 しかし、それでもここまでの化け物だとは想像つかなかったが、よくもまぁあの悪魔たちがこれに従ったと思うだろう。



【ダガ、ヨイ。イマハモウ些事。コノチカラガアレバ、ナニモカモイラヌ。モウ、モトメルハカツテノ神ノ座(・・・・・・・)ノミダ】

「…神の座?」


 その言葉に、何か思いが込められているのをジャックたちは理解した。


 おぞましく不気味な存在な相手ではあるが、その部分だけ強く力を入れている。


 それに話しぶりからして目の前の化け物は神でもあったのだろうか。



 ぎょろぎょろと眼玉を動かし、口を大きく開き、化け物は身を震わせる。


 ごごごっと大地を揺らしながら、ジャックたちの方に改めて体を向きなおすようにして動き、その表面から新たに手足が蠢き、突き破り、伸びながら生えてくる。


【サァ、邪魔者ヨ。我ガカツテノ栄光ノタメニ、贄トナレ】

「っ!!攻撃が来る!!」


 ふぉぉぉんっと嫌な音を鳴らし、化け物は一気にジャックたちへ襲い掛かり始めたのであった…

蠢く化け物との対峙

これが魔王…と言うよりも、おぞましい別の何かとしか思えない

だが、討伐しなければいけない相手であり…

次回に続く!!



…今月中に終わるかな?無理かどうか‥?

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