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log-163 一応は折り合いをつけて置いて

…いつもならば、そばにいるハクロ達。


 でも、今日は色々事情があって、不在の状態。


「なので、いないのを見ると物凄く珍しい感じに見えますわね」

「そんなに?」

「ええ、そうですわよ。大抵誰かが、いましたもの」


 昼休み、ミラージュに誘われて一緒に昼食を取っていたが、そんなことを言われてしまった。


「ハクロさん、あるいはルトライトさん…時々ルミさん、ファイさん、カトレアさん…最近ですと、レイさんもいましたのに、今日は誰一人として見かけないですもの」

「皆、色々あってね…だから一人でいるんだよ」

「あの面子が、そんな簡単にあなたを一人にするとは思えないのですけれどね」


 気のせいか、周囲で少し話が聞こえていた人たちも、うんうんと同意するようにうなずいている。



 ジャックの周囲に見麗しいモンスターたちがいる光景に嫉妬する面々もいたが、それでも留学期間中の行動を見れば特に淫らな物とかもなく真面目であり、その人となりを知れば慣れてくるもの。


 そんな慣れてきたところで、今日はいないというのは驚くものだったのだろう。



「まぁ、こういう事もあるよ。グラビティ王国の方だと邸もあるから、そっちで泊まるのもいるしね」

「王国の方ならでしょうけれども、帝国のほうでは珍しいように見えますわよ」


 確かに、誰か一人だけならばまだしも、全員にない状態と言うのは…このエルメリア帝国へ留学してからはなかったかもしれない。


「でも、こういう一人の時間ってのも悪くはないよ。いつもの皆がいないと少しばかり寂しい気がするけど、そんなに危険なことも学園内ならないだろうし…」

「そもそも、学園内で危険な目に遭うほうが滅多に無いですわ」

「それもそうか。…悪魔騒動とかを含めてだよね?」

「…まぁ、お家争いとかそういうのに目をつぶれば。大概はきちんと実力主義ゆえに、自衛できる人が多くて襲撃するようなものはいないですけれどもね」


 陰からの権力争い…ちょっとばかり、帝国の闇を垣間見た気がしなくもない。


 

 とにもかくにも、本日は一人で授業を受けているわけだが、ハクロとの出会いが無ければこれが本来の一留学生としての生活。

 真面目に過ごしつつも、どこか物足りないような気分も味わうのであった…



「ああ、そういえば一応更新の時期もあったか。どうしようかな‥‥?」

「更新?なんのですの?」

「いや、ほら、僕留学生。半年~1年程度留学だけど、切り上げたかったらその手続きも必要なんだよ」

「…ああ、そういえばそうでしたわね。どうしますの?」

「んー、一応まだ留学で良いかな…夏季長期休暇は流石に家のほうに戻るけど、もう少し帝国のほうで学ぶものも多いからね。冬季長期休暇前には、王国へ戻ることになるとは思うよ」


…時期的にはそろそろ、一区切り。


 しかし、留学しているという割にはここ数年なかった騒動がぎゅっと押し込められている濃さがあったような…





「…少しばかり、忘れてましたわね」





留学生活ちょっとだけ休みが近づく模様

増えてはいるが、この休暇は何もないほうが良い

平和に過ごせれば、それで…

次回に続く!!



…まぁ、そろそろ毒を少々…

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