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log-151 羽毛布団

…フワフワ、それは宇宙。

 モフモフ、それは癒しであり心理。


 では、その二つが混じり合った時、生まれるのは何か。


「というか、癒しに沈み込み過ぎるのも不味いからってことで、ある程度の制限時間を設けておく必要があるらしいけれども…確かに、時間制限が必要だね、コレ」

【ふぅ…這い上がるのが、本当に大変でしたね】

【ミー、飛べるようになって良かったのなの】


 モフモフの海から這い上がり、少し離れた場所にてジャックたちは休息をとっていた。


 いや、あのモフの海の中もまた癒しの場所ではあったが、どこまでも沈み込みそうな癒しの空間は何もしなければ、そのまま埋もれてしまう可能性があった。


 それゆえに、脱出のための時間を決める必要があるようだと聞き、しっかりと準備してきたとはいえ…確かにこれは、抗いがたい癒しの園になっているだろう。



【確かにあれはすごいな…誰もが文字通り溺れそうになる理由も理解させられた】

【いや本当に、凄いモフモフだったぜ】


 モフの海から出てきて距離を取るが、また引き寄せられそうな場所。

 

 なので、安全な場所には事前にワタモコドリたちのファンクラブによって設置された策が設けられており、ふらふらと誘い込まれるようなことは無いだろう。


  

 というか、ピクニックをやることも忘れてはいけない。



【それじゃひとまず、この辺りでお弁当にしましょうか。しっかりと、作ってきましたよジャック】


 そういいながら、シートを広げ、その上にお弁当が置かれて開封されていく。


 出発時にかなり大きなリュックを背負っていたハクロだったが…その見た目踊りに、大量に入っていたようだ。



 ずらっと並べられた弁当箱の数の多さには驚かされるが、それでもないよりはいい。


「皆で一緒に」

【【【【【いただきます】】】】】



 それぞれが弁当を持ち、もぐもぐと食べ始める。


 いつもの食堂でのご飯も良いが、たまにはこうやって自然に囲まれて一緒に食べるのは気分が変わって面白くもある。


「もぐもぐ、美味しいね、ハクロ」

【ふふふ、腕によりをかけて作りましたからね】

【むぅ、我が君への手料理に少しうらやむが…旨いのは間違いないぜ】

【美味しい料理があって空気もうまいのなの!】

【植物系がいうと説得力あるな…】

【近くにふわふわもあり、いい天気ですしネ】


 絶好のピクニック日和に、いい場所。

 こういうのが面白くもあり、そよ風も心地よい。


【んー、こういう天気だと眠くもなりますけど、良いフワフワもありますから引っ張ってきて布団にするのもありそうですね】

【いや、やめておいたほうが良いですヨ。あのワタモコドリ、拘束しようにもぬぽっと抜けるらしいですシ】

【布団にする前に、沈みそうだぜ】

【やめておいたほうが良いよ…沈むとマジで抜けられないの…ふみゅぅ】

「確かに、あれ沈むよね…ワタモコドリ、恐るべし。っと、何だ、このふわふわ…?」

【そうだな。そりゃ兵器転用しようと企む国もでるわけだ】

【なのなの、ゆったりと癒されるのだけに使えばいいのなの…なの?】


 ふと、カトレアが何か気が付いた。


【どうしましたか、カトレア?】

【今、誰か違うの混ざっていなかったのなの?】

【そういえば、歌っているような奴がいたような】



 さらっと皆の会話の中に混ざっていた、聞きなれない声。


 声の発信源を探れば、ジャックの真横にいつの間にか白いフワフワが…


【ふみゅぅ…それにしても、この子良いね、なんか癒されるよー…】


「【【…誰っ!?】】」


…気が付けばそこには、大きな白い翼の持ち主が…違う、美しい人のようでいて手足が鳥の足と翼のモンスターが存在しており、ジャックに身を預けるように、思いっきりゆるゆるに脱力してよしかかっていたのであった…







いつの間にかいた、謎のモンスター

明かに警戒心が無さすぎるが、一体何者なのか

次回に続く!!



…面子が面子だけに、やばい奴相手でもどうにかなりそうだが、

そもそも彼女たちが気が付かないってのも…

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