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ガラクタの世界で

 

 ねえ、もし。

 そんな言葉を考え続けた。

 もし、もし、もし、もし、この世界が私達だけの世界だったら。

 もし、私達の世界が回りにとってガラクタだったら。


 ガラクタなんて。

 みんなガラクタなくせに。


 ガラクタが壊れることなどないはずなのに。

 

 どうして、私はこわれていくの。

 

 ねえ、どうして、

 

 あなたはここにいないの。


 どうしてあなたは。

 それを叫ぶことしかできないガラクタにしたの。


 どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして。


 どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。どうしてあなたはここにいないの。



 ねえ、神様はどうして。


 どうして、私とあなたを会わせたのですか。

 どうして、ガラクタなんか作ったのですか。

 どうして、私はあなたに修理されるのを眺めていたの。

 どうして、あなたは私のことを修理し続けたの。


 なんで、ガラクタの世界で安堵していたの。


 なんで、あなただけ色がついていたの。


 なぜ、私はあなたに修理されることを安堵していたの。

 なぜ、私はあなたに修理させるガラクタでいることを喜んでいたの。


 ――ガラクタはいずれ、世界のごみになるのに。





 『だって君はもう』fin

 

 

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