42 マジシャン・アプレンティス
【Magician Apprentice 魔術見習い】
楽しく有意義な朝食のあとで、ユリアたちはフリスゴレスロームの見物に出かけることになった。
垂直移動部屋で1階まで降りて、神輿― 四輪車に乗ろうと玄関前にある車寄せに出たときだった。
先を歩いていたヴァルゴースがクリスティラたちをふり返って言った。
「いかん!オロッチが出たとの警報です!」
念話による緊急警報が発せられたようだ。
「オロッチが三匹、東南にあるミノアン人の集落を襲ったあと、こちらに向かっているとの知らせが狼煙でありました!」
「その集落はここからどれくらいの距離のところにあるのですか?」
「ミノアン人の駆け足で3時間ほどのところです、ユリアさん」
「そのヒュドラ、いや、オロッチがここまで来るのには何時間かかりますか?」
「1時間もしないうちに到着するでしょう」
「それで、あなたたちは、どのような方法で迎え撃つのですか?」
「弓で撃ち落とします」
「矢はあのバケモノの硬い鱗を貫けませんよ」
「そのときは、我々側近神が...」
「バケモノの脳を支配するというのですか?」
クリスティラがヴァルゴースに聞く。
「そうです。マザー・パラスピリトさまなら、よくご存じと思いますが...」
「あのバケモノには脳の支配は効きませんよ!」
「!.........」
「よろしかったら、私たちもオロッチを倒すお手伝いをしますよ」
「そう言えば、ユリアさんたちはオロッチを倒したと言っていましたが... 今度は三匹が相手です!」
ヴァルゴースはユリアたちの細い体を見て思った。
“こんな小娘たちや小僧たちが、あのバケモノを倒したとは信じられん。おそらくマザー・パラスピリトが倒したのを手柄を譲ったに違いない…”
「あのバケモノどもは毒の息を吐くのですよ?」
「それは知っています。一度戦っていますから!」
「......... わかりました。では挑戦していただきましょう!ただし、もし敵わなかった場合に備えて、我々側近神も選りすぐりの精鋭を送って、いっしょに向かわせます」
「それで結構です!」
ユリアはきっぱりと返事をしてから仲間を見て言った。
「みんな、やるわよ!」
「やるしかないでしょ!」
モモコがフォシャールの石突をガチンと床に打ちつける。
「やろうぜ!」
レオタロウもグレイブを頭上でブンと回して呼応する。
「今度は作戦をちゃんと練ってかかろうね!」
「おう!」
「男神に見せてあげようじゃないの、私たちの力を!」
「だな!」
「勇者の子である証拠を見せてあげましょう!」
「ラダントゥースさんには、宿泊させてもらっているお礼の代わりにね!」
三十分後、ユリアたちはフリスゴレスロームの東ゲートから5キロほど離れた丘の上にいた。
オロチとの戦いでフリスゴレスロームの町に被害が出ないように離れたところで戦うことにしたのだ。
ミアはすでに上空に上がってステルス魔法で姿を隠し監視を行っている。
(見えたわ!三匹よ。東南から千メートルほどの高さでこちらに向かって来るわ。速度はそれほど速くない)
「よし、じゃあ手はず通りにやりましょう!」
「「「「おおう!」」」」
「「「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」」
「じゃあ、アイ、最初はあなたの魔術攻撃よ!それから、リュウ、モモコ、レオタロウ、ビル、それにマユラのブレード・アタック!」
「そのあとでユリアとアイが止めを刺すんだな!」
「そうよ!今度の戦いは短時間で決着をつけることが重要よ。躊躇せずに、攻撃をすること!」
「「「「おお―――― う!」」」」
「「「「「「「「「「は―――――い!」」」」」」」」」」
「来たわっ!」
三匹のオロッチもユリアたちを見つけたらしく、ぐんぐんと高度を下げて接近してくる。
1000メートル
800メートル
500メートル
300メートル
200メートル
「アイ!」
「まかせて!」
アイは飛行魔法で100メートルの高さまで急速に上がった。
アイが両手をオロチの方に向けると手の先から霧のようなものが凄まじい勢いで放出され、たちまちオロチを包んでしまった。
霧のようなものに包まれたオロチたちは瞬間凍結してしまった。
(ブレード・アターック!)
(行くぞ――――っ!)
((お――――う!))
((いいわよ―――!))
ユリアの合図とともに、レンが念動力でレオタロウ、ビル、モモコ、マユラをオロチ目がけて飛ばす。
レオタロウとビルは、それぞれ側近神たちから借りたグレートソードをもって、二人で一匹のオロチを攻撃する。モモコとマユラはフォシャールとツーハンデッドソードでもう一匹のオロチを攻撃だ。
リュウは白龍化して、フラガラッハの剣をふりかざして三匹目のオロチ目がけて飛んで行った。
ガキガキガキガキガキ――――ン!
ガキガキガキガキガキ――――ン!
ガキガキガキガキ――――ン!
10秒とかからずに、三匹のオロチの凍った首はたたっ斬られた。
次の瞬間、アイが飛行しながら、ファイアー・プルームで二匹のオロチの首を焼き、ティーナ・ロケットに乗ったユリアもファイアーアローで残った一匹の首を焼き払った。
凍りついて首を斬られたオロチが地表に落ちて、氷が砕けるように砕け散った。
「こ、これは!...」
「し、信じられん!」
「1分もかからずに!」
いざという場合に備えていっしょに来たヴァルゴースと側近神たちが大騒ぎをしている。
「オロチを倒したというのは本当だったんだ!」
ヴァルゴースは砕け散ったオロチの体と頭を見て絶句した。
ヴァルゴースから連絡を受けたラダントゥースが、「そんなバカな!...」とやはり信じられずに、神輿に乗って急いでやって来て、やはり度肝を抜かれた。
ラダントゥースは、アイとユリアとリュウたちを見て、溶け始めたオロチの死骸を見ていた。
「ラダントゥースさま、このオロチたちは、私たちがソーウェッノーズを行ったあとでアイさんにお願いして焼却していただきます」
クリスティラの言葉に、男神は「うん... うん...」とうなずくだけだった。
シルレイとラィアとロリィがソーウェッノーズをすると、オレンジ色をした小さな光が死骸のかけらから出て方々に飛んで行って消えた。
オロチ三匹をものの1分もかからずに倒したことによって、男神やヴァルゴースたち側近神のユリアたちに対する接し方が180度変わった。
それまでは“マザー・パラスピリトさま、マザー・パラスピリトさま”一辺倒だったのが、「ユリア殿」、「アイ殿」、「リュウ殿」と敬意をもって呼ばれるようになり、畏敬の念を感じられるようになった。
「それにしても、あなたたちがこれほどの力をもっておったとは!」
自らオロチが倒された場所に赴き、戦いのあとを見て、戦いの一部始終を見たヴァルゴースたち側近神たちから話を聞いて、ユリアたちの圧倒的なパワーにたいへん驚いた。
摩天楼に引き返したラダントゥースとユリアたちは、昼食にはまだ早いのでのティーを飲む部屋で話をしていた。
「正直言って、最初は私も半信半疑でおりましたが、あの凄まじい攻撃力を目前で見て、ミィテラの世界の存在を信じざるを得ません」
ヴァルゴースがラダントゥースに話している。
「オロチについては、吾が輩もかなり深刻に考えておる。そもそも、我々には弓や槍、剣などしか対抗手段がないのだが、あの硬い鱗は矢は跳ね返し、ふつうの剣では刃も立たぬ。ヴァルゴースがレオタロウ殿に貸したドヴェルグの名工たちが作ったオルカルコ製の剣しか通用しないのだ...」
レオタロウの武器は 聖槍ゲイ・ボルグなのだが、今回の戦いではオロチの首を斬る必要があったことから、刃渡りの長い剣を貸してくれるようにヴァルゴースにたのんだところ、彼の愛用のグレートソードを貸してくれた。
ビルコックも前回のオロチとの戦いのときに、彼がもっていた長剣の刃がボロボロになってしまったので側近神の一人から、やはりオルカルコ製のグレートソードを借りて戦った。
モモコとマユラはミィテラから持ってきたオリハルコン製のフォシャールとツーハンデッドソードを使っていた。
レオタロウたちは、ヴァルゴースたちが貸してくれたドヴェルグゾクが鍛錬したというオルカルコ製の剣は、おそらくミィテラでオリハルコンと呼ばれている、もっとも強靭な金属と同じものだと考えた。
「吾が輩は、オロチを倒すために、あなたたちが使っている“神の武器”を欲しいが、それは無理というものであろうし、神のものなら複製もままならぬ。だが、アイ殿が使われた魔術は、はたして我々でも使えるのだろうか?」
さすが男神と呼ばれるだけあって、“可能なもの不可能なもの”を判別して、“可能なもの”を得ることを考えているのだ。
「私も妹のミアも、いえ、ユリアやリュウたちも、このエスピリティラに来てから魔術能力が格段に上昇しているのを実感しています。この世界には魔素は十分すぎるほどありますし、どうしてかはわかりませんが、使っていくうちに魔術スキルも上昇します」
「では、アイ殿、フリズスゴレル・ロームのハイ・パラスピリトも魔術が使えると?」
「わたしは、クリスティラさまが、マザー・パラスピリトの力で体を浮遊させるのを見ました。それは、ハイ・パラスピリトのもつ能力の一つかも知れませんが、魔術かも知れません」
「おお!そうであったな。吾が輩はちょっと体重が増えてな... そう言えば、昔まだ体重があなたたちほどであったころは、よく浮遊しておったな!」
そしてアイを見つめながら強いリキュールの入ったビールジョッキ並みのグラスをぐぐーっと飲み干し、テーブルに置くと訊いた。
「ところでアイ殿、ものは相談だが...」
「いいですよ。ラダントゥースさまには私たちを受け入れ、宿泊や食事を提供してくださっているお礼に、魔術の手ほどきをしてあげても構いません」
「おお、そうか!そうしてくれたら、我々も大いに助かる!必要なものは何でも言ってくれ。可能な限り揃えよう!」
そうして男神と側近神たちへの魔術の手ほどきがはじまった。
もっとも、魔術ができるのはアイとミアとリディアーヌだけなので- と言っても、戦いに役立つ攻撃魔法と防御魔法を使えるのはアイとミアだけで、リディアーヌは治癒と回復魔法しか使えない。
ラダントゥースをはじめ側近神たちは全員攻撃魔法と防御魔法だけを覚えたがったので、リディアーヌの魔法はヴァルゴースが選んだ、フリスゴレスロームでは尚女官呼ばれている女性ハイ・パラスピリト20人ほどに教えることになった。
女性ハイ・パラスピリトと言っても全員ミノアングォ人で頭だけツノの生えた人族なのだが、男性絶対上位のフリスゴレスロームでは、男のハイ・パラスピリトは側近神と呼ばれるが、女は尚女官と呼ばれて、男のハイ・パラスピリトより地位が低い。
尚女官の体格も男たちが2メートルを超すのに対して女性 ミノアングォ人たちは1.8メートルほどとちょっと低いが、それでもユリアたちが見上げるほどの高さであり、GカップだかHカップだかの乳牛クラスのおっぱいをもっていた。
そういうことから、フリズスゴレル・ロームのにはしばらくの間滞在することになった。
ユリアたちは何もすることがないので、セジスムーズ執事の案内で町と郊外を見物して回った。
初日、二日目、そして三日目まではフリスゴレスロームの町の中を見物した。
さすが100万の人口を抱える町だけあって、住宅エリアはとても活気があり、種設備も整い、商業エリア、工業エリアもしっかりと整っている。
交通網は水路と道路が整備されており、船と人動車を使った効率的な輸送手段が経済活動を維持しているらしい。
フリズスゴレル・ロームは、グラニトルにもアキュアロームにも見られなかった繁栄と富をもつ都市であることがクリスティラやアキュアマイアたちにもよくわかった。
フリズスゴレル・ロームは、町から5キロほどの距離のところに、町を囲むような形で7つの大きなミノアン人の集落があり、これらの集落は、いわば砦のような役割をもっていて、外から敵が攻め入って来たときに攻防に重要な役割をもっているのだとセジスムーズは説明した。
フリズスゴレル・ロームの郊外は、見渡す限り、背の低い草原が延々と続いていた。
その草原でミノアン人たちが数百人、何かをしゃがんだり立ったりして何か作業をやっている。
近かづいて見てみると、何とイモらしいものを土中から引き抜いている。
「ああ、これは我々が主食にしていイモを収穫しているのですじゃ。この通り、天然に生えておって、1株から10キロ程度収穫できるのですじゃ。成長の早い植物で、地中に残った小さなイモや細いヒゲのような根からすぐに芽が出て生えて来て、2ヶ月もあればまた収穫できるのですじゃ。我々は“神のイモ”と呼んでおりますじゃ」
セジスムーズの説明はおどろくべきものだった。
草原の地質はかなり柔らかく、イモが地中で伸びるのに適しており、イモの大きさから見ても肥沃な土地だということがわかる。ミノアン人たちやミノアングォ人たちは、このイモをふかしたり、油で揚げたり、または乾燥した粉からパンケーキを作ったりして食べるという。
あとは野や森にたくさんいるハンテンジャバルドや、あの体の3倍ほどの長さの白い尾をもっている鳥などを狩って食べそうだ。そのほかにもゾウミミウサギやゾウカバ、シャモジヒツジやトカゲみたいな動物など食料になる獲物が豊富だった。
あのキリンの3倍ほどもあるタテガミオオキリンもよく見られたが、ミノアン人はタテガミオオキリンを“神の獣”と呼んで狩りの対象にはしていないそうだ。
「これだけ豊富に食料があるって、ちょっと考えたら不思議ね」
ユリアが感心したように、見渡す限りイモの葉が生えている草原を見ながらつぶやいた。
「そう言えば、ラピテーズたちもヤドラレ人たちも食料には困ってなかったわね」
モモコもうなずく。
「そうよね。ラピテーズたちも、自然に育っているコムギを収穫して食料にしていたものね」
マユラが思い出して言った。
「それは、元祖母がお創りになられたこの星は、常に命を育むマナがあふれているからです。このエスピリティラでは、イキモノは決して飢えることはないのです」
クリスティラの説明にみんなが納得する。
「なんだか、あまりにも“出来過ぎている世界”って感じだな!」
リュウの言葉には実感がこもっていた。
彼らの住むミィテラの世界でも、地域によっては食料不足のところもあり、アイとミアの母親アイミの大叔父であるエルフの碩学トンシー大先生が。一生の課題としていたのは食料不足問題の解決であり、大先生はこの問題を解決するために食料となる植物や豆類をどのような土地でも大量に生産できるように長年取り組んだおかげで、ミィテラの世界ではようやく飢餓というものがなくなりつつあるとユリアたちは学校で習っていた。
「ふふふ。リュウさまは現実的ですね!」
リュウに首ったけのクリスティラがリュウを褒める。
「この世界に住むのも、そう悪くないみたいね...」
ビルの腕にしっかりとしがみついているモモコが冗談とも本気ともわからない調子で言う。
「えっ? モモコさん、ボクといっしょにエスピリテラに住むんじゃないんですか?」
ビルが心配そうな顔で言う。
ビルコックはダトーゥ族の若者だが、いっしょに旅をするようになってから、さらに身長が伸びたようで、もうモモコとあまり背が変わらなくなっている。
「ここに住むというのは冗談だけど、心配しなくてもだいじょうぶよ。もし、帰るとしても、そのときは必ずあなたをいっしょに連れて帰るから!」
「でも...」
「なあに?まだ何を心配しているの?」
「モモコさんのパパ、娘たちにすごく嫉妬するって...」
「あはは!なあんだ、そんなこと心配しているの?まだ、エスピリテラでの冒険も終わってないのに?」
「でも、ボクはモモコさんと結婚するつもりです!」
ピューピュー!
誰かが口笛を吹いた。
「おっ!公然の場でのプロポーズだぞ?」
「さあ、モモコ姉、なんと答える?!」
「ステキー、モモコ!」
「がんばれ、ビル君!」
「キャーっ!結婚のプロポーズよ!」
「あーん!私にも誰かしてくれないかなー!」
みんなが囃したり、おどろいたりしている。
「え? ええっ?!」
公然とプロポーズされていつもの彼女らしくなく真っ赤になってしまったモモコ。
「ど... どうしょうかな...」
もうすでに毎晩いっしょに寝ている公然の仲だ。
「ええっ? どうしょうかなって... この前、“鱗甲板のある子どもが生まれたらきっとかわいいね!”って言ってたじゃないですか?」
ビルがモモコの真意がわからずに、少し驚いて訊く。
「...... あのね... レオパパはね、人族とかエルフとか鬼人族とか...」
「獣人族とかね」
マユラが付け足す。
「そう!獣人族もふくめて、相手が人族に似ている場合は、あまり問題にしないのよね。しっかりした人で、きちんと教育・躾を受けていればね...」
「え?...」
ビルがモモコの言っていることがわからないでいる。
「わ、私はダトーゥ族とだってミノアン人とだって、好きになったら、愛しあっているのなら、鱗のある子でもウシ顔の子でも結婚して産む気はあるの。だけどパパはね...」
「じゃ、じゃあ、モモコさんはボクがダトーゥ族で、こんな容姿だから...」
「私じゃないって!パパだって!」
ビルコックは理解した。
“愛さえあれば、どんなことでも乗り越えられる”というのは、本や物語の中だけで語られるユートピア的ロマンスだということを。
「...... わかりました、モモコさん。でもボクだってオトコだ。モモコさんをボクのオヨメさんにするためには、たとえ火の中でも水の中でも飛び込む覚悟です!」
「.....................」
みんな固唾を飲んでモモコがなにを言うのか見守っている。
「そう。いいわ。じゃあ私も覚悟を決めるわ。パパが反対するのなら、私は永久にここ、エスピリテラで愛するビルコックと生きるわ!たくさん鱗のあるかわいい子を産んでね!」
パチパチパチパチ...
パチパチパチパチ…
パチパチパチパチ…
パチパチパチパチ…
みんながモモコとビルコックの決意に拍手する。
「はい、じゃあそう決まったから言うわ。ビルコック、私をあなたのオヨメさんにして... フギュっ!」
最後まで言わせずにビルコックは熱烈なチューをした。
(バ、バカっ!みんなが見ているじゃない!)
モモコが真っ赤になって念話で文句を言う。
(構うもんか!ボクはモモコが好きなんだ!)
ピューピュー!
ピューピュー!
口笛が鳴り響き
「お二人さん熱いねー!」
「キャー!ステキー!」
「モモコ姉、やったなー!」
「何があってもモモコを話すなよ、ビル!」
「キャーっ!決まったねー!」
「あーん!私にも誰かプロポーズしてー!」
みんなが祝福してくれた。




