19 スイートナイト
その夜、レンたちは一生忘れないであろう経験をした。
生殖行為をして、子どもを産む経験をしたいというマザー・パラスピリトの願い。
その彼女のお相手をするという、たいへん名誉(?)のある役目を果たことになったのはリュウだった。
リュウが選ばれたのは、彼がセッ〇〇経験豊富ということではなく、ましてやベッドでの技巧がうまいからというわけでもなかった。
単に、『奇数・偶数ゲーム』でリュウがレンとレオタロウに勝ったからだ。
『奇数・偶数ゲーム』とは、勝負をする者同士が、後ろ手で出す指の数を決める。
一本から五本まで、片手で出せる指の数を決める。もちろん無し=ゼロでも構わない。
そして合図とともに「奇数!」「偶数!」と同時に言って手を前に出し、自分の出した指の数と相手の出した指の数とを合わせて、その合計が「奇数」の場合は、「奇数!」と言った者が勝ち、「偶数」の場合は「偶数!」と言った者が勝つという、一回で勝敗が決まる勝負法だ。
じゃんけんの場合は、三人いれば「あいこ」となる確率もあるが、『奇数・偶数ゲーム』では、「あいこ」はなく、一回で決まると言うメリットがある。
その勝負の結果、リュウがマザー・パラスピリトさまのお相手をすることとなり、レンがミモ・ラィアの相手となり、レオタロウはミルリ、チルリ、少女Aから少女Fまでのうち、誰でも好きな娘を選べることになったが、強欲にもミルリとチルリの二人を選んだ!
「それでは、リュウ... 私を好きなようにしてください」
『奇数・偶数ゲーム』を“必死の形相”でやっていた男の子たちを興味深そうに見ていたマザー・パラスピリトは、微笑みながら碧い目で見つめて言った。
相変わらず片膝を立てたままなので、ふぁさふぁさと茂る金色の森に包まれたミステリーゾーンがくっきりと見える。
「は、はい!ケホっ、ケホっ、ケホっ!」
緊張で口の中がからからに乾いていたリュウが咳き込む。
「あらあら... 咳き込んでいますよ? こちらへいらっしゃい、お水を差し上げますわ」
リュウは半分ふらふらとビッグサイズベッドの脇に近づいた。
マザー・パラスピリトはサイドテーブルの方に体を傾け、水差しからコップに水を注ぐ。
半身横向きになったので、マザー・パラスピリトの形のいいバストがよく見れる。
Cカップクラスのバストは、まだ少し硬そうな感じでしっかりしていて、マザー・パラスピリトが半身を動かしてもあまりゆれない。薄い褐色のポッチはぷっくりと盛り上がっているが、それほど大きくはない。
「さあ、お水をどうぞ」
マザー・パラスピリトがコップをリュウに差し出す。
「あ、ありがとうございます!」
ゴクっ ゴクっ ゴクっ
マザー・パラスピリトは、リュウが水を飲んでいる間に、早くも彼のシャツを脱がせ、パンツをブリーフといっしょに下げた。
リュウは、もう天を突かんばかりになっていた。
「あら、身長の割には意外と大きいのですね?」
そう言ってマザー・パラスピリトはリュウの〇〇〇をそーっと、愛しいものを包むように、その白く柔らかですべすべした手で包んだ。
「マザー・パラスピリトさま―――っ!」
リュウは抑えきれなくなり、パンツとブリーフを蹴るようにして脱ぎ捨ていると、左手でマザー・パラスピリトのこんもりしたバストをつかみ、右手を彼女の背中に回すと引きつけ、唇にキスをした。
「あ! フギュっ!?」
オスのリビドーというものを知らないマザー・パラスピリトがおどろく。
だが、リュウは白龍族の怪力で柔らかい彼女の体をしっかりと抱きながら、ふっくらしたバストを揉み、ポッチを指先で捩じるようにコリコリと弄る。
「ふぎゅ... ふぎゅ...」
マザー・パラスピリトはリュウのされるままだが、キスをされ、胸を揉まれながら、今まで感じたことのない気持ちよさを感じていた。
(いいわ... リュウ。とてもいいわ。続けてください!)
リュウはマザー・パラスピリトを横たえた。
彼女の体のあらゆるところにキスをしていく。
手では、胸への愛撫を続けながら、もう片手は下へ伸びていった。
マザー・パラスピリトは、ゾクゾクした快感が全身に広がるのを感じていた。
レンはビッグサイズベッドボードの右側に座っているミモ・ラィアのそばに行った。
ミモ・ラィアは体操座りのままで、ドキドキしながらレンが近づくのを見ている。
レンは彼女の前に腰かけた。
ラィアの頭の先からずーっと見る。
少しカールのかかったショートヘアの茶髪
ちょっぴりそばかすのある顔
クリクリとよく動く茶色の目
少し上を向いた小さな鼻
サクランボのような唇…
細いうなじ
小ぶりだが、Cカップはあるだろうバスト
ピンクの小粒なポッチ
キュっとしまったウェスト
けっこう張っているヒップ
アイとはすでに数回愛し合っている。
少女D、少女E、少女Bとも愛し合っているので、レンはかなり経験があると言える。
「ラィア...」
呼びかけながら、その小さなアゴに手を添えて自分の方を向かせる。
そっとピンクの唇に自分の唇を重ねる。
「ふむにゅっ...」
(口を開いて...)
ラィアに口を開かせると舌をいれた。
.........
.........
.........
ラィアは際限のない快感の渦の中に取り込まれていった…
一方、欲張ってミルリとチルリと同時に愛し合うことを望んだレオタロウ。
チルリとミルリが、レオタロウが彼女たち二人を選んだので、少しおどろいている。
「レオタロウ... 私たち二人とするの?」
「チルリ、この体はラピアとリーアのものだから、四人になるわよ?」
「オレは別に二人でも四人でも六人でもいいよっ!」
そう言いながら、チルリとミルリを見て、それから少女Aから少女Fたちを見た。
当然、全員真っ裸だ。
チルリとミルリはオトコの経験がまったくない。
少女A~Fは、すでにレンやレオタロウと経験している。
「まっ!レオタロウってスゴイのね?」
「レオタロウ、や、やさしくしてよね?」
チルリとミルリは、レオタロウの元気過ぎるようなモノを見て、おどろいている。
レオタロウは少女A、少女C、少女Fと愛し合ったあとでミアとも愛し合っているので、ベテランとまでは行かないまでも、もう未経験のDTではない。
“パパだって100人以上もの奥さんや恋人がいて、一晩に10人以上の女性と寝ているんだ。息子のオレが5、6人の女の子を抱けなくてどうする?”
自分で自分を励ましながら、チルリとミルリに近寄る。
巨大なベッドの上では、すでにマザー・パラスピリトがリュウと始めていて、マザーパラピリストの喘ぎ声が聞こえる。その横では、レンがミモ・ラィアの脚の間に頭を入れて何やらやっている?
ラィアは今まで聞いたことのないような喘ぎ声を出していて、それはレオタロウをすごくそそらせた。
レオタロウは、床の上に座っている二人のそばにひざまずくと、チルリに口づけをした。
チルリの腕をとって引き寄せ、彼女のIカップの胸を揉みはじめる。
そして床の上に二人を横たえると...
あんなことや、こんなことをしはじめた。
「うぅ... あぁぁ... 」
「うふん... うふん...」
チルリとミルリが気持ちよさそうな声をだしはじめた。
レオタロウとチルリとミルリの愛の交歓がはじまった。
.........
.........
.........
一方、こちらは巨大ベッドの上のリュウ。
「マザー・パラスピリトさま、いいですか?」
「クリスティラって呼んで。いいわ!...」
.........
「痛―――いっ!」
直後、マザーパラピリストの叫び声が響いた。
引き裂かれるような痛みを感じると同時に、マザーパラピリストは即座に痛覚伝導路を遮断した。
痛覚伝導路を遮断することによって、痛さが大脳皮質の一部である一次体性感覚野に届くのを阻止し、痛みを感じてなくなった。
そばにいたラィアもミモ・パラスピリトの能力で、マザー・パラスピリトを見習って、同じように痛覚伝導路を遮断して初体験の痛さを感じないようにした。
ラィアはマザー・パラスピリトが初めて男と生殖行為をして、気持ちよさを感じているのと同じベッドで、同じように生殖行為をして、同じように気持ちよさを感じていることに大きな誇りを感じていた。
マザー・パラスピリトは、リュウにされながら恍惚の坩堝の中にいた。
「リュウ... いいです!いいです!とってもいいです!」
ラィアの方はと見れば...
「いや~っ!もっと~!いや~っ!もっと~!」
何とも意味のわからない声をあげている。
「あひぃ~ん!あひぃ~ん!」
カラダを共有しているラピテーズであるラピアの地が出たのか、ミルリはラピテーズの喘ぎ声を出してレオタロウの愛を受けていた。
しばらくして―
「レオタロウ レオタロウ あひひぃ――――ん!」
最初にレオタロウと交接をしたミルリは、レオタロウの名前を呼び、ひときわ大きく嘶いた。
ミルリは初めての交接で、気を失うような気持ちよさをを感じたあとでグッタリと、それでも幸せそうな顔をして目を閉じて横たわっていた。
ミルリもチルリも、ラィアから念話で、痛覚伝導路を遮断する方法を教えてもらったので、痛みはまったく感じず、気持ちよさだけを感じるようになっていた。
「リュウ、リュウ リュ――――ウ!」
マザー・パラスピリトが究極の光悦に達し、リュウの名前を叫んでクッタリとなった。
「いや~っ!もっと~!いや~っ!もっと~!いや―――――っ!」
ラィアもほぼマザー・パラスピリトと同時に、あいかわらずおかしな声をあげて究極の光悦に達した。
「あひひぃ~ん!あひひぃ~ん!あひひぃ――――ん!」
ミルリのあとでレオタロウと交接したチルリも、ラピテーズが究極の光悦に達したときの声を嘶かせ、レオタロウの腰を両手でしっかり押さえて、全身をビクンッビクンッと痙攣させたあとでグッタリとなった。
「レオタロウサマーっ!」
「レオタロウサマー!」
「レオタロウサマー!」
それを待っていたかのように、少女A、少女C、少女Fが、レオタロウに抱きついて来た。
「おおっ、おまえたちも愛してもらいたいんだな? いいぞ、順番に愛してやるぞ!」
レオタロウは男冥利につきるとばかり、疲れも見せずに少女たちを抱きよせた。
そして、それを見た少女B、少女D,それに少女Eもラィアと終わったレンに抱きつき、ねだった。
「レンサマ、ワタシも抱イテ!」
「レンサマー!」
「レンサマー、ワタシモ!」
「お、おう!“据え膳食わぬは男の恥”だって、パパがいつも言っていたからな!まとめて抱いてやるぜ?」
「キャー!」
「ウレシーイ!」
「ヤッター!」
レオタロウとレンが少女たちにうれしいアタックをされているのを、何だか羨ましそうに見ているのに気づいたマザー・パラスピリト。
究極の光悦に達したあとの心地よい疲れに浸り、少しとろんとした目― ふだんの理知的な目とは違って,ふるいつきたくなるような感じの― でぽそっと言った。
「リュウ... とてもよかったわ...」
そしてポッと頬を染めて言った。
「よかったら、もう一度してくれませんか?」
「ブヒヒヒヒ―――ン!」
リュウが叫んだ。もちろん、リュウはラピテーズではないので嘶きはしないが、初交接のあとで、急にかわいい女の子のようになったマザー・パラスピリトのしぐさに反応して、リュウは怒涛天を突かんばかりになって嘶いたのだ?
「また始める前に... 少し待ってください。ちょっとおトイレで洗って来ます...」
マザー・パラスピリトは、テイッシュで前を押さえて小走りでバスルームへ駆けて行った。
巨大ベッドのヘッドボードに寄りかかって、レンやレオタロウが床で少女たちとよろしくやっているのを見て、たまらなくなったリュウ。すぐにマザーパラピリストの後を追って走って行った。
マザー・パラスピリトは、ラピテーズ用の深い石造りのバスタブの中に立っていた。
シャワーを浴びていたのか、その白い体に水玉がバスルームの壁にあるランプの明かりで光っており、まるで今、生まれたばかりのような新鮮さだ。
「リュ... リュウ?!」
マザーパラピリストは、突然バスルームに現れたリュウにおどろいていた。
無言でリュウはバスタブに突進し、マザー・パラスピリトを押し倒した― もちろんケガなどしないように注意して― そして、マザー・パラスピリトの愛らしい口を吸った。
「あぐっ! フギュっ!」
そして...
石造りのバスタブの中で
第二ラウンドが始まった。
(ああ... いいわ!いいわ、もっと!もっと激しく!)
(マザー・パラスピリト、好きです――っ!)
(愛し合っているときはクリスティラって呼んで!)
(クリスティラ、愛している―――っ!)
(私もリュウが好き... 愛しているわ... ああ、もっと!もっと!)
なんと、リュウにはユリアという彼女がいるのに、マザー・パラスピリトに恋をしてしまったようだ。
そして、パラスピリトの最高権威者であるマザー・パラスピリトもリュウに恋をしたのだった。
レオタロウは少女A、少女C、少女Fと一回ずつし愛し合ったたあとで、ラィアとも二回愛し合った。
一方、レンは少女B、少女D,それに少女Eと愛し合ったあとで、さらに(レオタロウに負けないように)ラィアと二回会い知ったのだった。
マザー・パラスピリトと言えば、こちらもリュウにたいへん満足し、ラィアはミィテラのオスの精力絶倫さにおどろき、少女AからFは、さらにレンとレオタロウを好きになったのだった。




