15 ムーンライトナイト(後編)
レオタロウとミアがオーン御殿の中庭で愛し合っていたころ―
御殿の裏庭の木影では、ユリアとリュウが愛しあっていた。
リュウもアイたちが帰って来た時に迎えに出たのだが、少女A~少女Fたちが裸でレンやレオタロウに抱きついているのを見てすごく刺激されていた。
若い男が真っ裸の女の子を見て興奮しないというのはウソだ。
健康な男の子であれば、絶対に興奮する。
しかし、ヤドラレ人たちと交渉に行ったアイたちの報告、近隣のラピテーズ族の部落にグァルボとの戦いへの参加を呼びかけに行った者たちの報告、それにグヮルボとの戦いの作戦についての話し合いなどで一日中忙しく、ようやく夜遅くになってリュウに自由な時間がとれたころには、レンもレオタロウもヤドレイ人の娘たちといっしょにどこかへ消えてしまっていた。
カレシなしのモモコと リディアーヌが手をつないで、自分たちにあたえられた部屋へ引き上げたのを見たリュウは、イスに座っていたユリアのそばに行った。
「ユリア、今日タンクを彼らの種族の住むところまで連れて行ったんだって?」
「そうよ。親が心配しているだろうと思って...」
「そうか。それはよかったな」
そう言いながらユリアに近づくとアゴに手をかけてキスをした。
ユリアは目を閉じて受け入れる。
片手はユリアのトップスの上から、胸を揉みはじめた。
(リュウ、ここはダメよ。誰かに見られたら恥ずかしいわ)
それを聞いたリュウは、即座にユリアをお姫さま抱っこして歩き出した。
「リュウ、抱っこはやめて!恥ずかしいわっ!」
そのとき、リュウは速足ですでに前庭に来ていた。
「じゃあ、これ以上恥ずかしくないように、服を脱いじゃおう!」
「ええっ?」
ユリアがおどろいている間に、リュウは白龍族のスキル“龍速”で、3秒とかからずにユリアの服をすべてとってしまっていた。
美の女神ヴィーナスでさえ羨むような、白く美しい体が月光に照らされていた。
サクランボのような愛らしい口
白いいなじ、なだらかな肩
美しく伸びた四肢
こんもりと張った白いおっぱい
その頂点のピンク色のポッチ
ふくよかな腹
やわらかそうな下腹部
そして...
その下のミステリーゾーン...
「リュ... リュウ?!」
一瞬遅れて、自分がどんな格好になっているのかに気づいたユリアが、
あわてて右手で胸を隠し、左手で下をかくそうとしたが…
リュウはしっかりと見た。
ユリアの体を。
12歳の白龍族のオスの本能は
自制心を吹っ飛ばした。
ユリアとは、一昨日愛し合ったばかりだ。
なので、今回も“まったく問題ない”と考えている。
それはユリアも同じだった。
一度、体を許したリュウに求められれば、受け入れるしかない。
それにユリアはリュウを愛していた。
“今日はそろそろ“危険日”ね... あとでエルフのヒニンヤクを飲まなければ…”
などと考えていたが、同時に“そう簡単にいつでも抱けるなんて思わせてはダメね…”とも考えた。
「リュウ、今日はダメよ!」
「今日はダメ? どういうことだよ? ほら、オレはもうこんなにユリアを欲しがっているんだ!」
そう言うと、パッパと服を脱いで、すでに天を突かんばかりになっている〇〇〇をユリアに見せた。
「!...」
次の瞬間、リュウはユリアを芝生の上に押し倒していた。
.........
.........
.........
長く熱い夜がはじまった。
リュウは旅に出る前に、父のレオ王からエルフの作った男性用強精剤『アビグラ』をもらっていた。
「いいか、リュウ。おまえも、そろそろ好きな女の子と愛し合うようになる年頃だ」
「え――っ、何言っているんだい、パパ? あ、愛し合うなんてボクにはまだ早すぎるよ?」
突然のレオパパの言葉におどろくリュウ。
「いいから、よく聞きなさい。パパは誰でも知っている通り、精力が強いということで有名だ」
「息子としてはメチャ恥ずかしいよ」
「黙れ!私が精力が強く、魅力的だから、お前のお母さんもパパに惚れて、おまえが生まれたんだ!」
「そ、そりゃそうかも知れないけど...」
“って、おい、パパ。ママは精力が強いからパパに惚れたんじゃないだろっ?パパが勇気があって、ヒーローだったから惚れたんだろ!”と言い返そうとしたがやめた。
パパは精力が強いことをいつも自慢しているので、そうじゃないと言ったところで「話を逸らすな!」と怒られるのが目に見えていたからだ。
「今度の研修旅行で好きな娘ができて、愛し合うようになった時に、おまえは決してその娘を失望させてはいかん!」
「オ、オレにどうしろって言うんだよ?」
なんだかおかしな雲行きの話しに少しドキドキするリュウ。
「この『アビグラ』をもっていきなさい。これ一粒飲んだら、その女の子が一生、おまえを忘れることができないほど気持ちよくさせることができるのだ!」
「そ、そんなの... ボク、まだ12歳だよ!」
「おまえもパパの息子だ。それに体格も一人前。いつでも女の子とヤレる!」
「!...」
というような親子の会話があって、リュウだけでなく、レオン王のほかの息子たち- レンもレオタロウも同じように『アビグラ』の瓶を10本ほどもたされていた。
それは、ちょうどユリア、アイ、ミア、モモコ、それにリディアーヌたち女の子が、それぞれの母親から『エルフのヒニンヤク』をもたされたのと同じだった。
彼女たちは、母親から「いいこと、好きな男の子ができて愛し合うことになったら、妊娠しないようにこれを飲むのよ? 当日でも愛し合ったあとでも構わないから!」と言われて、同じく10本ほどもって来ていた。
リュウとユリアの熱いシーンを覗き見ている者がいた。
パラピリストのチルリとミルリだ。二人は二階の部屋の窓から、芝生の上でくり広げられているユリアとリュウのラブシーンを目を瞬きもせずに見ていた。
「すごいわね...? あの二人!」
「なんか、ユリア、さっきから何度も何度も叫んでいるけど、あのリュウって子、ぜんぜんやめないよ?」
「オスから愛されるって、メスにとっては痛いから叫んでいるんじゃないの?」
「そうかも知れないわね。メスは初めての時や2回目くらいまでは痛いらしいけど、それを過ぎたら痛くないってAが言ってたわよ?」
「うん。気持ちがいいんだって!」
それからチルリはミルリを見て、
「わたし、なんだかヘンな感じになって来たわ...」
「なんだか、私もおかしな気分になって来た」
二人は、リュウがユリアの身体のあちこちをさわったり、なでたりしているのを見て、同じように服を脱いで自分たちの体のあちこちをなでたり、さわったりしはじめた。
「ああ... 気持ちいい!ああ... なんだかヘンな気持ち...!」
「うふん... いいわ!うふん... とてもいいわ!...」
すっかり二人ともその行為に没頭してしまった。
「ああ... ああ... 気持ちいい」
「うふん... うふん... うふふふ――ん!」
チルリとミルリがとんでもないことをしている時、廊下をモモコとリディアーヌが通りかかった。
「リディアーヌちゃん、今、この部屋の中から女の子のおかしな声が聞こえなかった?」
「はい、聞こえました。ここはチルリさんとミルリさんの部屋でしょう?」
「どうしたのかしら?」
「ちょっと見てみましょう!」
ガチャリ!
ノブを回して入った部屋の中でモモコとリディアーヌが見たのは…
何も着ていない、しどけないかっこうのチルリとミルリだった。
「!...」
「?... チルリさんとミルリさん。だれかにイタズラされたの?」
モモコは、てっきりチルリとミルリが、誰かに無理やりイタズラされたのかと思った。
「あ...? ん...? そうなのよ、モモコ... イタズラされちゃったのよ!」
「あん... リディアーヌも来たの? イタズラされちゃったのよ... これってヤバいわね?」
チルリもミルリも、モモコが訊いた意味がよくわかってなかった。
ユリアとリュウの熱いスシーンにあてられたのを“イタズラれた”と勘違いしていた。
「誰っ? そんなイタズラをしたのは誰っ?」
「誰って... 庭で愛し合っているリュウとユリアよ!」
「もう、1時間くらい愛し合っているんだから!」
「ユリア、ずーっと叫び声出し続けているわ」
モモコとリディアーヌは窓に走り寄り、庭を見た。
そこには、わずか12歳ながらも筋骨隆々としたリュウが、夜目にも真っ白く見えるユリアと重なっている姿だった!
そして、たしかにユリアは叫び声― 喘ぎ声― を出し続けていた。
「!」
「!?」
モモコもリディアーヌも、ひと目見て、ユリアとリュウが何をしているのかを理解した。
そしてチルリとミルリが、リュウとユリアの愛し合うシーンを見たあとで、自分自身で気持ちよくなることをしたのだと理解した。ただ、二人のパラスピリトがしたことを理解できたのはモモコだけだった。リディアーヌは、まだ“自分で自分を気持ちよくさせる”方法があるということを知らなかった。彼女はあまりにもウブだった。
「リュ、リュウがチルリさんとミルリさんを襲ってから、ユリアさんを襲っているってこと?」
何も知らないリディアーヌが、とんでもないことを訊いた。
モモコもリディアーヌもすでに夜着姿だった。
モモコは花柄のパジャマ、リディアーヌはシルクのネグリジェだった。
二人は、先ほど作戦会議があったグヮルボとの戦いのことで思いついたことがあったので、ユリアやアイたちと話さなければならないと思って、ユリアたちを探していたのだ。
「リディアーヌ。オスから愛されるって、それほど気持ちのいいものなの?」
唐突にミルリが、リディアーヌに訊く。
「えっ? わ、わたしは知りませんっ!」
「じゃあ、モモコに訊くわ。オスから愛されるって...」
「し、知らないわよ!したことないしっ!」
「あら、リディアーヌもモモコもまだバージンなの?」
「わたしは巫女ですから!」
「私はバージンよ。それが何よ?」
「ユリアはあんな風に楽しんでいるようだし、アイもミアも波長から感じ取ると...」
「それぞれレンとレオタロウと愛し合っているみたいよ?」
「ええ――っ? アイとミアも――っ?!」
「アイとミアがレンとレオタロウと?!」
モモコとリディアーヌがおどろく。
「だから、私たちもメス同士で楽しみましょうよ!」
「そうそう。さっきから、私たちも自分で楽しんでいたの。とても気持ちよかったわ!」
「え?なに言っているの?」
「リディアーヌもどう?」
「いえ、わたしは巫女ですから... ひぇっ!」
チルリがモモコのネグリジェの裾を素早く片手でたくし上げると、リディアーヌのシルクのパンティの上からさわりはじめた。
「こらっ、チルリ、何を して... フギュっ!」
怒鳴りかけたモモコの口をミルリが柔らかな唇で塞ぐ。
「ふぎゅぎゅぎゅッ!」
モモコが怪力で突き放そうとしたが...
体がいうことをまったく利かない。
それはリディアーヌも同じだった。
チルリはリディアーヌのシルクのパンティに手をかけ脱がした。
リディアーヌも何の抵抗もできずにいた。
「ふ~ん... リディアーヌの下は金髪なんだ...」
そう言いながら、ふわさーっ、ふわさーっと金髪を手の平でなでるチルリ。
「ああ!ダメです、チルリさん、そんなことしないでください!」
「そんなことって、どんなこと?」
「だ、だから... わたしの... ソコをさわらないでっ!」
モモコも似たりよったりの状況だった。
ミルリによってパジャマをもブラジャーも脱がされ、Dカップの大きな胸を揉まれていた。
「ぐぬぬぬ... 」
モモコが歯ぎしりする。
だが、どうやらパラスピリトであるミルリに、手足を動かす運動神経を制御されているらしく、まったく抵抗できずにいる。
チルリはリディアーヌの胸をさわりながら、彼女の白くすべすべした足をさすりはじめた。
やがてチルリの手はリディアーヌのミステリーゾーンをさすりはじめた。
「ああ... ダメです... チルリさん チルリさんっ!」
チルリがリディアーヌのウイークポイントを弄ると、リディアーヌはビクっ、ビクっと反応した。
それに気づいたチルリはそウイークポイントを念入りに弄りはじめた。
「!... やめてー!」
リディアーヌはさかんに口だけで抗ったが、その抵抗も空しかった。
そして...
次第に...
「ああ... ダメ... ダメ... ああ... でも (気持ちいい)...」
リディアーヌは今まで体験したことのない恍惚の渦に巻きこまれはじめた。
それを見たミルリも、モモコに同じようなことをしはじめた。
モモコは鬼人族国最強の戦士であるソフィア大女王の娘だ。
母親の血を強く引いた彼女は、力自慢のトロール戦士でさえ負かすほどの力をもっている。
しかし…
モモコも女の子なのだ。
フツーの女の子なみに、カッコイイ男の子に憧れるし、熱烈な恋をしたいし、愛されたいと思う女の子なのだ。
モモコの体は美しいし、プロポーションも母親譲りでバツグンだ。
そして、フツーの女の子がそうであるように…
感じるところを刺激されれば、気持ちよさを感じる?
ミルリにDカップの胸を愛撫され、脇の下を舐められ、あちこちをなでられ、
キスをされ、もう... メロメロになってしまっていた。
「やめろー!やめろー!やめて――… あーあ―――――っ!」
なんと、リディアーヌより先に恍惚の極致に達してしまった?
それを見たチルリも、リディアーヌのウイークポイントの攻略に念を入れる。
チルリの指の動きが激しくなった。
そしてー
「ダメでひゅ、ダメでひゅ、チルリしゃーん!ひゃ―――――ん!」
リディアーヌは、白い体をふるわせて恍惚の極致に達してしまった。




