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エスピリテラ漂流記  作者: 空創士
ブレイブス・チュードレン
15/123

14 ムーンライトナイト(前編)

「レオタロウーっ!これは、どういうことよ?!」


オートの御殿に着くなり、レオタロウは出迎えに現れたモモコにこっぴどく叱られた。

それもそうだ、真っ裸のヤドレイ人美女三人に抱きつかれていたのだから。


「だって、ボク、カノジョいないんだからいいじゃないか?」 

「あんたね、ミアちゃんがレオタロウのこと好きだってこと知らないの?」

「えっ? ミアがボクのこと好き? からかわないでよ、モモコ(ねえ)っ!」  

ヤドラレ人娘に頬にキスされたり、おっぱいを押しつけられたりしながらウホホ顔のレオタロウ。


「あんたは鈍感だから、ミアちゃんの気持ちに気がつかないのよ!」

「あはっ!冗談やめてよ、モモコ(ねえ)っ!」

「じゃあ、好きにするといいわ! DTでも何でも捨てればいいわっ!」

「だ、誰だよ、そのDTってヤツは?」

「あんたに決まっているでしょ?」

「ぐヌヌヌ... 」


さすがに姉だっけあって、レオタロウが誰にも知られたくないプライベートなことまで知っていた。


「そ、そういうモモコ(ねえ)は、どうなんだよ?まだオトコを知らないんだろっ?」

ギュ―――っ!

「イテテテっ!」


ツノが引きちぎられるのではないかと思うくらい、力いっぱい捻られた。


“私だって、ステキなオトコが出来たらバージン捨てるわよ!そんなオトコが今まで現れなかったというだけよ!”モモコも図星を差されて、プンプンに怒ってレオタロウの前から去っていった。


レオタロウはモモコがカッコイイお尻をふりながら歩いていくのを見ながら考えていた。

“モモコ(ねえ)は母さん似で美人なんだけどな... オレが弟じゃなかったら、カノジョにしてやってもいいんだけど…”


「レ オ タロウ サマ スキ!」

「レ オ タロウ サマ ダイ テ!」


少女Eと少女Fが相変わらずしなだれかかり、少女Aも負けじと抱きつき、

ふっくらしたおっぱいを背に押しつけて来る。


“DTよ、今日でおさらばだ!”


レオタロウは二匹の真っ裸のヤドラレ人のメスを両脇にかかえ、一匹を背に負うと走って御殿の中にはいり、二階で空いている部屋を探しはじめた。


そして―

めくるめくような甘美な世界にどっぷりと浸った。


少女Eと少女Fは、ヤドラレ人のボスの娘だけあってモチロン未経験だった。

少女AとBも経験はないという。チルリとミルリは、「妊娠でもしたらたいへん!」と言ってさせなかったのだそうだ。しかし、いくら少女Eと少女Fがレオタロウに手でしてやったとしても、メスがオスに手ですることと、オスがメスを愛すということは全く違うのだ。



 最初にレオタロウとした少女Aは、あまりの痛さに必死に逃げようとしたが、レオタロウの怪力の前には無駄だった。鬼人族は人族の5倍の力があると言われており、その鬼人族中でも力が強いと有名だった母親ソフィアの遺伝を継いだだけあって、モモコもレオタロウも怪力の持ち主だった。


 しかし、DTの悲しさで、レオタロウは初めての経験で10カウントもしないうちに終わってしまった。

だが、次に抱いた少女Fは、まだ12歳と若かった。それにレオタロウもすでに少女EとしてDTを卒業していたので緊張も解けていたからか、若い少女Fをいたわってする余裕があった。


「レオタロウ サマ... スキ! フギュっ!」


今度はレオタロウが主導権をにぎっている。

少女Fのかわいい唇に口づけをしながら、ゆっくりと愛し始めた。


「レオタロウサマっ!」


少女Fがしっかりとレオタロウに抱きつく。

やはり痛いのだが、健気に耐えている。


レオタロウは、本能のままに動きじめる。

「レオタロウ サマ!レオタロウ サマ!」

少女Fも気持ちがよくなって来たのか、しきりにレオタロウの名前を呼んで反応している。


そして、5分後、レオタロウはピークに達した。

少女Fも快感のピークに達したらしく、レオタロウの両肩をしっかりとつかんで小さく叫んでクッタリとなった。



「今度はワタシの番ヨ!」

ぐったりした少女Fを押しのけ、少女Aがレオタロウの上に来た。


少女Aは、手品のようにレオタロウの〇〇〇をいじる。

さすがに若いだけあって、レオタロウはすぐに元気になった。


 少女Aも初めてで、最初はとても痛がったが、“好きなオス― レオタロウさまに― 抱かれているという気持ちの方が強く、一生懸命にガマンしている顔がかわいくて、レオタロウをさらに興奮させたのだった。

そしてレオタロウにとっては初めて― 今度は10分以上ももった!?



 初めての経験の疲れと満足感で、泥のように眠っている少女A、少女Eと少女Fを部屋に残して、レオタロウは新鮮な空気を吸うために中庭に出た。


 もう夕方だった。五芒星(ごぼうせい) は地平線に見える山々の間にその姿を隠しつつあった。

五芒星が沈んでしまうのと同時に巨大なライトムーンも地平線に沈んでいき、代わってダークムーンの不気味な姿が反対側の地平線から登りはじめる。そして、空は紫色一色に変わりはじめた。


 ライトムーンが善霊たちの棲家であるのに対し、ダークムーンは悪霊たちの棲家だという。

そして、この二つの巨大な相反するムーンの母星がエスピリテラだ。だが、悪霊たちはこのエスピリテラを征服しようとしており、善霊たちはそれを必死に食い止めるべく戦っているのだそうだ。その戦いはもう数百年も続いているのだと守護天使ティーナは言っていた。



「なにを一人でたそがれているの?」

「ひゃっ!誰だ?」


突然、声をかけられて飛びあがるほどおどろいた。

声だけで、誰が話しかけたかわかったが、ふり返ってみた。

やはりミアだった。かわいい花柄模様のコットンのミニワンピースを着ていた。


「いや、なに、これからのエスピリテラでの戦いに思いを馳せていたんだよ!」

「ウソばっかり!さっきまで抱いたヤドラレ人の女の子のことでも思い出していたんでしょ?」


ミアの目からジェラシーの殺人光線がレオタロウ目がけて放射されそうな感じだった。

“スゲエ目している? やっぱりモモコ(ねえ)が言った通り、ミアはボクのことが好きなのか?”


「ボクって、これまで女の子に運がなかったし、誰も興味持ってくれなかったからな。かわいいヤドラレ人の娘たちに好かれてうれしいんだ!」

「わ、私も興味をもっているわ!レオタロウお兄ちゃんに!」


ミアが頬を真っ赤にして言うのを見て、レオタロウは決めた。

“よし、このチャンスだ!“毒食らわば皿まで”だ。ミアを抱くぞーっ!”


「じゃ、じゃあ、その興味とやらの証拠を見せてくれ!」

「えっ?.........」


ミアはレオタロウの目を見てしばらく思案していた。


「い、いいわ!私をあげるわっ!」

「いいんだな?後悔しないんだな?」

「エ、エルフの子に二言はないわっ!」


つかつかとミアに歩み寄ったレオタロウ。

ミアの細いアゴに手をかけると、そっと唇を重ねた。


「フギュっ...」


ミアは目を閉じてレオタロウのするがままにまかせている。


レオタロウは、先ほど少女Cたちから 『上手なキスのやり方を』習っていた。

バンゾウの娘たちは、族長の娘ということで若いオスたちは怖がって交尾はしなかったが、

思春期真っ盛りの娘たちは、バンゾウパパの目を盗んでオスたちとデートをしまくり、たっぷりとキスの経験があったのだ?


まず、最初は、普通のキスからはじめる。

唇を重ねる程度の軽めのキスだ。


ミアのぷっくりとした唇を舌でなぞる。

それからフレンチ・キスだ。

ミアはされるがままだ。

バンゾウの娘たちの実地トレーニングのおかげで、

レオタロウはキスのベテランになっていた?


「ふにゅにゅ...」

ミアも気持ちよさそうな声をもらす。


チュルルル…


レオタロウは、ミアの口の甘い密を味わいながらフレンチ・キスキスを続ける。


「ふにゅ~ん... あぁ...」


ミアはどういうわけか、足に力が入らなくなってしまった。

レオタロウにグタっとよりかかる。

絶賛成長中の胸をレオタロウに押しつけているが、意識がボ~ゥっとしているので気がつかない。


 レオタロウは、ワンピースの上からミアの胸にさわった。

ミアはハーフエルフだが、人族であるレオ王の方の遺伝を強く引いたらしく、胸はかなり大きい。

たぶんCカップはあるだろう。母親のアイミはAカップなので断然母親のより大きい!?


レオタロウは力がなくなってしまった感じのミアを抱えると、庭の木の陰まで行く。

芝生の上に横たえると、ワンピースのボタンを外した。


ワンピースの上半身をはだけ、白いキャミソールの肩紐を外す。

その下は花柄模様のブラジャーだった。


「本当にいいんだな?」

「いいよ。私をあげるって言ったでしょ?」

青い目でレオタロウを見つめながらミアは、ちょっぴり頬を染めて言った。


レオタロウは ミアのブラジャーを外した。

まっ白な胸が現れた。

ミアの緊張を示すかのように、ふっくらとした胸の下で

ドキドキと心臓が激しく打っているのがわかる。


 ......... 

 ......... 

 ......... 



めくるめくような幸福な時間が過ぎた。



“ミアで4人目のバージンだ... 一日で4人も抱けるなんて... エスピリテラはサイコーだぁ!”

レオタロウはミアのそばに横たわり、感激の余韻に浸っていた。

ミアも大好きなレオタロウお兄ちゃんと一つになれて、とても幸せだった。



 正直言って―


ミアは、レオタロウのことは、年が離れていることもあって最初はそれほど関心はなかった。

勇者王国には、学校には、もっとイカした男の子がたくさんいる。

 

 アイもミアも母親似の美少女だ。

告白して来る男の子はたくさんいたが、ミアが心を動かされる男の子はいなかった。

いや、たまにはいたのだが、父親が勇者王国の王で母親がエルフ女王なので彼らは“怖がって”、あまり積極的にアプローチして来なかった。母親のアイミは物分かりが良い母親として評判だったが、父親であるレオン王の娘たちへの嫉妬は勇者王国では知らぬものがないほど有名だった?


「お嬢さんと交際させてください」

などと言いだそうものなら、島流しにされるか禁固10年の刑を食らいかねない。 

まあ、これは少し大げさだが、娘たちを溺愛しているレオ王に睨まれるのは必死だった。

そして、勇者王国でレオン王に睨まれるということは、かなり恐ろしい事だった。


 しかし、エスピリテラにやって来て、アイやミアに嫉妬をするレオパパもいず、レオタロウが戦いでカッコイイところを見せヤドラレ人の娘から惚れられるのを見ると、ミアのレオタロウに対する評価が180度変わった。


 そしてそれは急速に恋に変化した。 

“私がグズグズしていたら、ヤドラレ人の娘たちに レオタロウお兄ちゃんを奪われてしまう”、と言う危機感がミアに一歩踏み出す勇気をあたえたのだろう。


 アイとミアの母親のアイミは、かなり積極的な性格で、テラの世界からミィテラへやって来たレオに誰よりも早く告白したのもアイミママだったと聞いているので、きっとアイもミアも母親に似たのだろう。



「レオタロウお兄ちゃん、私のことスキ?」

たった今さっき、レオタロウから激しく愛されながら、ミアはレオタロウに訊いた。

「あ?ああ、ミアはいいよ!とてもよかったよ!」

「バカ!そのコトじゃなく、私を好きって聞いているのよ!」

「そりゃ愛しているに決まっているじゃないか!」

「うれしいっ!もっと愛して、もっと愛して!」


ライトムーンの光の下で、レオタロウはふたたびミアを愛した。

真っ白いミアのカラダは、ヤドラレ人の娘たちとは違った美しさだ。


それにハーフエルフの15歳は、やはりピチピチしている。

レオタロウとミアは夜が更けるのも忘れて愛し合った。



 *   *   *



 一方、ミアの姉のアイも同じようなことになっていた。

こちらもレンがヤドラレ人の娘たち― 少女B、少女D、少女Eと1時間以上にわたって部屋で愛し合ったのを知ったアイが、このままではレンをなくしてしまうと考え意を決した。


「話があるって何だよ?」

レンの方も三人のヤドラレ人娘と出来たので大満足な表情で裏庭にやって来た。

アイから(レン。話したいことがあるの。裏庭にまで来てくれる?)と先ほど念話をもらっていた。


「レン... 正直に言って。私って魅力ない?」

「あん?...... 」


アイはシャワーを浴びてから来たらしく、シャンプーのいい香りがした。

ひざ下まである長いナイトガウンを着ている。


“女の子は、旅をしてもちゃんとおしゃれはするんだな…”


レンはトランクスを3、4枚もって来ただけだ。

パジャマなど一切もって来てない。


「そりゃ... メチャかわいいと思っているさ!」

「(ホッ!)よ、よかったわ。私のことキライになったんじゃないかと...」

「バカだな。オレがおヨメさんにしたいのはアイだって言ったじゃないか?」

「だ、だって...」


「アイ。おまえ、オレたちのパパのこと良く知っているだろう?」

「そりゃ、私たちのパパですもの...」

「で、そのパパは何人奥さんと恋人がいる?」

「聞いて知っているのは100人くらい...」


「オトコって、そんなモンなんだよ!オレは、そのパパの息子なんだぜ?」

「............」

「オレは決してアイをないがしろにしない。それは誓う!」

「う、うれしいわ...」


「だがな、オレも男。女の子としたくて、したくて仕方がないんだよ!」

「わ、わかったわ!でも、もうヤドラレ人の娘たちとはしないでっ!」


 そう叫ぶと、アイはナイトガウンをぱっと脱いだ。

ナイトガウンの下には、スケスケのミニ・チャイナ服のようなベビードールを着ていた。

胸のところに花をあしらったようなアクセントがある以外は、スケスケだった。


こんもりとベビードールを押し上げているバスト。

透けたベビードール越しに見えるプクンと出たピンクのポッチ。

そして下は淵のレースが見える小さなパンティ…


「な、なんだ、その恰好は?」

芽衣(メーイー)ちゃんから、プレゼントにもらったものよっ!」

芽衣(メーイー)は、アイのパパであるレオ王の妻のひとり、馬麗麗(マーリーリー)の娘だ。

アイがテラに行くと聞いて、「じゃあ、好きな男の子ができて、抱かれることになったら着てね!」

と言われてもらった興服スタイルのベビードールとパーティーだった。


 そのアイの“触れなば落ちん”と言わんばかりの肢体を見たレオは、

たった今さっき、三匹のヤドラレ人の娘たちと愛し合ったばかりだと言うのに、たちまち元気になった。


「その代わり... 好きなだけ、私を抱いていいわっ!」

「オレはアイを抱く。いつでも好きな時にな?だが、ほかの女の子も抱く!」

「ええっ?」

「それがオレなんだ。女好きのパパの血を引いているオレなんだ。それでいいなら...」


最後まで言わせずに、アイはレンに抱きついた。

「いいわ、レン。私もママの娘。誰にも負けずにレンを愛すから... フギュっ!」

レンも最後まで言わせずにアイに口づけをした。


そして、魅惑的なベビードールの下にある胸にさわる。

片手はベビードールの下の小さなパンティに伸びた...


 ......... 

 ......... 

 ......... 


「レン!愛しているわ―――っ!」


何度も何度もレンの名前を叫んだ。

ムーンライトが煌々と照らす夜に、アイの幸せそうな声が響いた。




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