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エスピリテラ漂流記  作者: 空創士
オールド・ブレイブス
114/123

111 アモンズ・ワイヴス(前編)

【Amon´s Wives 1st Part アモンの妻たち①】


 最初の部屋には...


30人ほどの若い美女がいた!


「皆さん。こちらが、これからあなたたちの面倒を見てくださるレオン王さまですよ!」

クリューネが、D()()()()()()を張ってレオを美女たちに紹介する。


 かなり広い部屋があたえられており、美女たちはソファーや高級な絨毯が敷かれた床に座ったり、お茶を飲んだりしてくつろいでいたが、レオたちが入室すると、一斉に立ち上がって居住まいを正した。


 その中で、最も年長の女性らしい美女が、膝をそろえて床に正座して手をついて頭を下げた。

ほかの美女たちも、あわてて同じように床に正座し、手をつき、頭を下げた。

「レオン王さま、この度は、私たちの命を助けていただき、心からお礼を申し上げます。今後、私たちは忠実なレオン王さまの側女になりますことを、ここにお誓いします。なにとぞ、ご寵愛を賜りますように、よろしくお願いいたします」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「よろしくお願いいたします」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

ほかの美女たちも一斉に頭を下げる。


「あ... ああ... わかった。よ、よろしくな!」

そう言うと、レオは慌てて部屋から飛び出した。


警備のガーディアン(守護者)がドアを閉めるのを待って、レオはクリューネに訊いた。

「お、おい、クリューネ、あの人数はなんだ? モモは10人くらいと言っていたぞ?」

「はい。ダークパレスの中には確かに10人ほどしかいなかったのですが、ダークスタドゥル(悪霊の首都)に買い物に出たりしていた者や、遊びに出ていた者が20人ほどいたのです」

「で、オレが面倒を見るって、どういうことだよ?」

「それはモモさまが、おっしゃられたので...」

「......」



 次の部屋には漆黒の長い髪の美女がいた。

レオが入ると、座っていた椅子から立ち上がり、深く頭を下げた。

彼女の傍にいた侍女たちも頭を下げる。

漆黒の長い髪の美女は、顔を上げ、潤んだような美しい黒い目でレオをじっと見ながら静かな声で言った。


「レオン王さまとお見受けします。アモンの妻でしたシーヴァと申します。アスラとヤクシャとラークシャサの命を助けていただき、どうお礼を申したらよいのかわかりません。わたくしで出来ることあれば、何でもお申しつけください」

アスラはレオタロウとリュウに殺されたのだが、妻のマヒシャースラがあまりにも嘆き悲しむので、アイミやオリヴィアが同情して、スケ(ヴァースキ)さんに頼んで生き返らせたのだ。

当然、生き返った直後に、ラィアにソーウェッノーズ(霊の浄化・救済)をかけてもらったので善霊になって生き返ったのだが。


「さすが、シーヴァさん。レオン王を一目見ただけでわかるとは!あなたは、これからはレオン王に仕えるのですよ!」

クリューネが、まるでレオの代弁者であるかのようにD()()()()()()を張って言う。

「承知いたしました。息子たちが無事であることを知った今、わたくしは、レオン王さまのどのような命令にも従わせていただきます」


レオはシーヴァの頭から足までを見る。

キリっとした少しキツい感じの黒い目

細い首から続く美しい肩のライン


そして... 

Eカップはあるだろう見事な胸

少し色が濃い突起がキトンをプックリと突き上げている

子を産んだとは思えないほど細いウエストライン

そして... 

かなり張ったヒップ

デルタの叢は... 

漆黒だった。



「お... おう!こちらこそ、よろしくな!何か不足しているものなどないかい?」

シーヴァのあまりに魅力的な体に思わず見入ってしまったレオ。

レオがシーヴァがの体を()()()しているのを彼女が黙って見ているのに気づいて、慌てて訊くまでもないことを訊く。


「いえ。皆さま、たいへん良くしてくれていますので、足りないものなど何もございません。どうもありがとうございます」

にこやかに熟女の魅力をふりまく、謙虚な美女だった。


シーヴァの部屋から出たレオ。

「ふ――ゥ!...」

と深く一息つく。


「どうですか。お気にいりましたか?」

クリューネが、いかにも自分がダークムーンで大活躍してシーヴァを連れて来たかのようにDカップの胸を張る。


「うん。あのシーヴァは、いいオンナだな!」

「そうでしょ、そうでしょ!次のマーラ・サンユッタさんも、かなりの美女ですよ!」



 マーラ・サンユッタも、たしかにかなりの美女だった。

というか、シーヴァに負けないくらいの美女と言った方がいいだろう。

レオたちが部屋に入った時、マーラ・サンユッタは侍女たちが淹れたお茶を飲んでいた。

マーラ・サンユッタは、コバルトブルーの長い髪をもつ美女だった。

レオが入って来ると、すぐにティ―カップをテーブルに置くと椅子から立ち上がり、床にひざまずいて頭を下げた。


「レオン王さまですね?この度は、私の娘たちの命をお助けいただき、また侍女たちの命も助けていただき、何とお礼を申してよいのかわかりません。心より感謝申し上げます」

「そお?で、どういう風にレオン王さまにお礼をするつもりなの?」

クリューネが遠慮なしにズケズケと言う。


「はい。... 私で出来ることであれば... 何でもいたします。レオン王さまの“妾”になれとおっしゃるのであれば... そういたします」

「そう。いい覚悟ね。じゃあ、あなたはレオン王の妾になるのね!」

「わかりました...」


レオはクリューネにしゃべらせている間、マーラ・サンユッタの体を観察していた。

おっぱいはシーヴァほどではないが、Dカップはあるだろう。


キトンから透けて見える円すい形の見事なおっぱい。

突起は薄い褐色。

胸からキューっとくびれた腰。

やわらかそうなヴィーナスの丘陵。

その下には髪と同じコバルトブルーの叢に覆われたデルタ。

毛の色が明るいので、レオの100倍視力ではっきりとディテールが見れる。


「...と、マーラ・サンユッタは言っていますけど、よろしいですか、レオン王さま?」

マーラ・サンユッタの魅力的な体を見て、レオのフラガラッハの剣は元気になっている。

まあ、今、元気になったわけではなく、最初に美女たちを見たときから元気になりっぱなしなのだが…


「あ... ゴクン... うん。結構だ!」

思わず生唾を飲み込んで答えるレオ。


「では、レオン王さまから、次の指示があるまで、ここでゆっくりしていなさい」

「ありがとうございます」

再度、深く頭を下げるマーラ・サンユッタと美しい侍女たち。



「最後は、アモンの第一闇妃(えんひ)だったマーラウルですよ、レオさま」

「おう。そうか!」

元気になったフラガラッハの剣をマントで隠しながら、クリューネが開けたドアから部屋に入る。


「マーラウルさん、こちらがあなたとあなたの子たちの命を救われたレオン王です」

レオが実際に救ったのはマーラウルと侍女だけなのだが、クリューネはダイモニオンたち全員もレオが救ったかのように誇大宣伝をする。


「初めてお目にかかります。マーラウルです。子どもたち、それに侍女たちの命を助けていただき、心からお礼を申し上げます」


マーラウルも、床にひざまずき深々と頭を下げた。

侍女たちも、同じように床にひざまずき、手をついて深く頭を下げる。


マーラウルは深緑色の美しい髪を長く伸ばしていた。

瞳の色は青緑色で、やさしい光を(たた)えている。

背後にいる侍女たちも美女ばかりだ。


それはマーラウルだけではなく、シーヴァの侍女たちも、マーラ・サンユッタの侍女たちも、全員美女揃いだった。

たぶん“美女”であることが、侍女に採用される条件なのだろう。

そして、それらの侍女の中から、アモンは気に入った侍女を側女にしたのだろう。


クリューネは、シーヴァやマーラ・サンユッタにしたように、マーラウルにも椅子にかけさせた。


「レオン王さまがお立ちになっているのに、私が座るのは申し訳ありません」

レオが椅子に座ると、彼女もゆっくりと座った。


レオは、マーラウルがアモンの妻たちの中でもっとも落ち着いた女性だとわかった。


「レオン王さまは... 思っていたより若々しくて、魅力にあふれた方ですね。ガィアもデーヴィヤナもレオン王さまに恋をしたのがわかります」


マーラウルは突然、娘たちの話を始めた。

面食らったのはクリューネだけではない、レオも驚いた。


「え?... ガィアとデーヴィヤナは、そんなことを話したのですか?」

「はい。クリスティラさまのおかげで、子どもたちと再会できました。長男のウラノスとはまだ会っていませんが、ダイモニオンたちの話では、元気でいるとのことで安心いたしました。早く会ってみたいと思います」

「それで、あなたはどうなの、マーラウルさん?レオン王の妾になる覚悟はあるの?!」

クリューネが話が脱線しないように話題をもどす。

「...... 私は、ご覧の通り、もはや生娘でもありませんし、年もとっています...」


“いやいや、そう謙遜しないでよ、マーラウルさん。あんたは見たところ、まだ30歳くらいにしか見えないじゃん?その張のある美しいおっぱい、腰のカーブの魅力!オレはその濃い緑の森の中に、どんな蜜の滴る泉があるのか見てみたいよ!”


レオは、目の前に座っているマーラウルの魅力的なおっぱいや、両足の間のデルタ見える森などがスケスケのキトン越しに見えるのを食い入るように見ながら思っていた。


「...... ですが、私の体、かなりレオン王さまのお気に召したようですので、このような私でよろしければ...」



挿絵(By みてみん)



 次の瞬間、レオとマーラウルはタゥルン湖畔にいた。


 「ここは?!」


 突然、フリズスゴレルロームの部屋から満天にまき散らしたように美しく星が輝く外に来たので驚くマーラウル。

大きく見開かれた青緑の瞳が月と星の輝きを反射して美しく光っている。

レオはマーラウルの返事を聞いて、早速、スケ(ヴァースキ)さんにお願いして、エタナールさまが開けた直通ゲートを使ってミィテラの世界のタゥルン湖畔に瞬間移動したのだ。

 

「ここはカチドキニアのタゥルン湖の古代遺跡だよ」

「タゥルン湖の古代遺跡?... 聞いたことがありません。イーストゾーン(東世界)には、こんな場所があるのですね...」

「いや、ここはイーストゾーン(東世界)じゃないよ。オレがやって来た世界、ミィテラのカチドキニアという国にある古代遺跡のある場所なんだ!」

「ミィテラ... そう言えば、デーヴィヤナがそんなことを話してくれました。暖かいお湯の流れる川と古いけど、とても素敵な家のあるところに、レオン王さまに連れて行ってもらって、100回も恍惚の極致に達した... あ、申し訳ありません、こんなはしたないことを言って...」

「ああ、全然構わないよ!どうせ、マーラウルもそれだけ達しさせてあげるんだから!」

「えっ? 私まで... フギュっ!」


 最後まで言わせずに、レオはマーラウルの唇を吸った。

マーラウルの唇は、若い娘の唇のように弾力があり、ふっくらとしていた。

さすがに経験者だけあって、マーラウルは唇を開け、舌を出す。

レオも舌を出しておたがい舐め合う。


同時にレオはマーラウルの胸をキトンの上からさする。

すぐに突起が反応して尖る。


レオがキトンを脱がすのをマーラウルは手伝ってくれる。

このあたりの気配りは、さすが長年アモンの妻だっただけある。


月光の下で見るマーラウルの体は美しかった。


深緑の長い髪は、月の光のため黒く輝いて見える。


月光のもたらす陰影とあいまって、マーラウルの体は


まるで愛と美の女神ヴィーナスのようだった。





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