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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
5章 文化祭と夏祭りと海水浴と
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5-2-3  わたしは健くんとのお泊りの準備を急遽する

パーキングエリアを出て走ること2時間。



「到着」



わたしは日本海側にある町のビジネスホテルの駐車場に車を止め一息つく。



「健くん、荷物降ろしておいて。わたしはチェックインしておくから」

「わかりました」



わたしはリアゲートのロックを解除した後ホテルのフロントに行く。

そして一通りチェックインの手続きをした直後健くんが荷物を持ってフロントに来る。



「健くん、持ってきてくれてありがとう。

自分の荷物は自分で運ぶからわたしの荷物を渡してくれる?」



そう言って健くんから自分の荷物を受け取り健くんを今日取った部屋の鍵を開けて入る。



「姉さん、またですか。どうしてダブルベッドなんですか?」

「だってせっかくのお泊りだもん。

健くんと別々のベッドで寝るなんて絶対嫌だもん」



わたしがダブルベッドの部屋を取った理由を言うと健くんは



「そ、そうですか」



とすごく戸惑いながら納得した。

ときどきわたしのベッドや健くんのお布団で一緒に寝てるんだから今更戸惑うこともないのに。



「健くん、先にお風呂入って」



荷物を置いてすぐ健くんにそう促すと



「わかりました。先に風呂に入ります」



健くんは自分のバッグから着替えを取り出してお風呂場へと入っていく。


それを見て思い出す。健くんの着替えを用意した時のことを。




----------------------------



文化祭を回り終わって駐車場になってる校庭に止めた車に戻る。

その直後お父さんから電話がかかってきたのでわたしはその電話に出る。



「もしもし」

「もしもし」

「お父さん、どうかしたの?」



わたしが何があったのか訊くと



「静、すぐに家に戻ってきてくれ」



と差し迫ったようにわたしに言う。



「わかった。できるだけ早く家に戻るね」



わたしは何かトラブルが起こったのだと察知してそうお父さんに答えると



「おう、頼む」



と言った後すぐにお父さんは電話を切る。



電話が終わった直後出来る限りのことをして家に戻ったわたしはお父さんの部屋に入る。



「どうしたの?」

「いやな静、今日俺はお前にあの車であいつとデートしてこいっていったよな?」

「うん」

「それでな、どうせデートするなら遠出でもして長い距離を走ってほしいんだ。500kmくらい」



い、今から500km!?

それってここからだと今から甲信越の辺りまで行ってこいっていうのと同じだよ!?

ていうか電話口では切羽詰まってるような感じだったけど今聞いた話は全然そうじゃない!



「なんで今からそんな長い距離を走らないといけないの?」

「あの車、結構ハードなチューニングを今回施してね。それでナラシ運転でそれだけの距離を走る必要があるんだよ。

もちろん今からその距離を乗り通して、というのは無理があるのはわかってる。だから」



そう言ってお父さんは1枚の紙をポケットから取り出しわたしに渡してくる。



「2日くらいかけてこことここに泊って健一郎とデートがてらその距離を走ってくれ。

で、今回のこの泊りがけのデートで健一郎との距離もうんと縮めてこい」



お父さんがニッコリ笑って言う。

紙に書かれた2件のホテルは1件は普通の町中にあるビジネスホテル、もう1件はわりと有名な温泉街にあるホテルだ。



「ルートはその2つのホテルを通るなら好きな道通っていいぞ。

ちなみに言っとくがあの車、今スピードリミッターを改造してて実測120km/hまでしか出ないから」

「う、うん。とにかく簡単に言うとこの2箇所のホテルを経由して500km走ればいいんだよね?」

「そうだ。急だが今からすぐに泊りの準備をして行ってくれ」

「わかった」



わたしはお父さんのお願い聞き終えてすぐお泊りの準備をする。

その準備のため健くんの部屋にある衣装タンスに何がどの引き出しに入ってるかお母さんに訊いた後健くんの部屋に入る。



「あ、あった。健くんのパンツ」



わたしは健くんの部屋の中にある衣装タンスの引き出しを開けてパンツを2泊分お泊り用のバッグに詰める。



「・・・・・・・・・・・・」



バッグに詰めた直後わたしはふいに健くんのパンツを引き出しからもう1枚取り出す。



「健くんの、パンツ・・・・・・・・・」



わたしは健くんのパンツを鼻に当てる。



「ダメだよ、今は時間がないのに・・・・・・」



そう思ってもわたしはそこから欲望を抑えることができなかった。


----------------------------------


あの後すごく急いで健くんの着替えを用意して家を出たんだよね。

危なかったなぁ。

そう思っていると



「上がりました」



と言ってお風呂場から健くんが出てくる。



「あ、じゃあわたし入るね」



そう言ってわたしも着替えを持ってお風呂場に入る。

お風呂に入り終えてそこから出ると健くんはベッドの端に座っていた。



「健くん、夜も遅いしもう寝よう」



わたしのその言葉を聞いて健くんははい、と言ってすぐにベッドの中に入る。

わたしもすぐにベッドに入って健くんと向かい合わせになるように寝転がり健くんを抱きしめる。



「姉さん?」

「健くん、今日は文化祭お疲れ様」

「あ、はい。ありがとうございます」



わたしが抱きしめながら頭をなでると健くんはそう言って恥ずかしそうに顔を赤らめる。



「よしよし」



わたしが健くんの頭をなでなでするのを健くんは無言で受け止める。



「それじゃ、寝よっか」

「はい」

「うん。じゃあ健くん、寝る前のキス」



わたしがキスをねだると健くんはわたしの唇に軽くキスをする。



「ありがとう。お休みなさい」

「はい、お休みなさい」



わたしは健くんと一緒に眠りについた。

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