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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
5章 文化祭と夏祭りと海水浴と
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5-1-4   俺は姉に朝食を食べさせる

「じゅる、ちゅ」



文化祭当日の朝。スマホのアラームはまだ鳴っていない。

俺は今姉に寝起きを襲われ激しいキスをされているところだ。



「あむ、じゅるる、れろ・・・・・・・・・・」



姉は執拗に俺にキスをする。

そして少しの間俺にキスをした後唇を離す。



「おはよう、健くん」



俺の上に馬乗りになり妖艶な雰囲気を醸し出した姉が俺の目の前にいた。



「健くん、お姉ちゃんのベッドで寝た感想は?」

「え?普通でしたけど」




そう俺が答えた瞬間再び姉にキスされる。

また少しの間キスされた後



「お姉ちゃんが普段寝てるベッドを一人で使った感想は?」



と俺は再び聞かれる。



「・・・・・・・・・・いいにおいがして、ふかふかですごく良かったです」

「そっか~そんなにわたしが寝てるベッドそんなに良かったんだ~」



姉がうれしそうに俺の感想に反応する。

姉は感想を聞いた後俺に軽くまたキスをして



「そうそう、さっきのキスは昨日お姉ちゃんを悲しませた罰。これでチャラだよ。

そろそろ朝ごはん食べる時間だから一緒に下に降りよう?」



姉がそう言った瞬間スマホのアラームが鳴る。



「ほら、行こ」



姉が俺の上から降りて俺を起こし右腕にぎゅっと抱き着いて俺を引っ張っていく。



「はい、あーん」



姉が俺に鮭の切り身を崩して差し出す。

俺は姉から差し出された鮭を食べる。



「次は、健くんから。ほら」



姉は俺に早くと急かしてくる。

俺も鮭を少しほぐして姉の前に差し出す。



「あむ」



姉が俺が差し出した鮭を食べる。

ちなみに姉が食べる分が俺の前に、俺が食べる分が姉の前にある。

そう、つまり今互いに自分のために出された分の食事を食べることができない。

食べるためにはさっきみたいにあーんで食べさせるか席を移動するほかない。



「あらあら、今日は特段熱いわね~」

「そうだな、姉弟仲が良くて何よりだ」



しかし席を移動しようにも席は4つしかない。

今日は全員がそれぞれの定位置に座っており俺以外動く気がない。

つまり食べさせ合う以外の解決策は事実上ないというのが今の状況だ。


それと母よ、実の娘が義理の息子とイチャイチャしてるのを・・・・・・・いや今更何言っても無駄なのでもう言わない。

そして父よ、これは姉弟仲がいいという範疇を明らかに越えてるのは明らかだろ?



「健くん、は~や~く~」



姉が俺にねだる。

今度はごはんを少し取って姉の口まで持っていく。

俺の箸でだ。


なんていうかこう、4歳も年上の女性にごはんを食べさせるというのはとてつもなく恥ずかしいものがある。

100人中99人が美人だと言うであろう女性にごはんをねだられ与える。

完全にやってることは傍から見たら餌付けだ。

今の場合俺もそんな美人から餌付けされてるということになるのだが。


なんというのだろうか、こういうのを背徳感と言うのだろうか、いけないことをしている感じがすごい。

ちなみに姉からの要望でこんなことをしている。

どうして今日に限ってこんなことをしてほしいなんて俺に要求し実行させたのか。


それはわからないが、とにかく今は姉に食事を与えるということに集中しよう。

俺は心を無にして食べさせ合いを続ける。



「ごちそうさま」



姉との食べさせ合いがやっと終わる。



「ごちそうさまでした」



俺は食事終了のあいさつをしてすぐ自分の部屋に行き制服に着替える。



「行ってきます」



出かけることを家族に伝えると姉が玄関までくる。

俺とすでに3度目のキスをしたあと



「いってらっしゃい」



といって姉が俺に手を小さく振る。

そして俺は姉に見送られながら学校へと向かった。




//////////////////////////////////////




「さてと、健くんが無事に学校へ向かったところでわたしも行かなきゃ」



わたしは健くんを見送ってすぐ自分の部屋に向かい服を見繕う。



「これでよし。お父さんの部屋に早く向かおう」



服を選び終わったのでお父さんが仕事に行く前に急いでお父さんの部屋に行く。



「お父さん、車貸して」

「車か?おういいぞ。お、そうだ。静はこれから時間あるか?」

「あんまり余裕がないんだけど、どうしたの?」

「ちょっと乗ってほしい車があるんだ。今から工場まで俺と母さんと一緒に来てくれるか?」

「?いいよ」



わたしがお父さんの質問に答えると



「時間はあんまり取らせないから。じゃあ行こうか」



わたしはお父さんが運転する車に乗ってお父さんの職場の工場に向かう。



「静、今日はあの車に乗って健一郎の高校に行け」



シャッターが開いた瞬間お父さんが指さした先には黒色のかなり背が低い流線形のスポーツカーが1台置いてあった。



「昨日作業が終わった車なんだがな、テスト走行をまだしてないんだ。

静かにはそのついでであいつの文化祭を見に行ってくれ。

んで終わったらその車でデートでもしてこい」



お父さんにはわたしが今日どこへ行こうとしているのかバレバレだった。

素敵な車を用意してくれてありがとうお父さん。

でも・・・・・・・・・・・・・



「いいの?お客さんの車でしょ?」

「客からOKは貰ってる。さ、早く行け」



お父さんはそう言って車の鍵をわたしに渡す。



「うん、ありがとう。じゃ、行ってくるね」

「ああ、存分に楽しんで来い」



わたしは受け取った鍵を使って車に乗り込みエンジンをかける。

そしてすぐに健くんのいる高校に向けてわたしは車を発進させた。

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