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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
4章 激しくなる3人の美女からのアプローチ
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4-3-1   文化祭の出し物決めで俺は役割を勝手に決められる

5月下旬の放課後。


いつもならすでに帰っているのだが今日は違っていた。



「じゃあ文化祭の実行委員決めまーす」



学級委員長が気だるげに実行委員決めを始める。



「どうせ自薦も他薦も出ないので抽選にしまーす」



おい待て。

そんなんでいいのかよ。

そう思うも本当にそれらしい上に穴が開いた箱を2つ教卓から取り出して



「はいじゃークジの入った箱2つ用意したから。

白いほうが男子、黒いほうが女子が出席番号順に引いて行ってー」



というので皆クジ箱に手を突っ込んでクジを引いていく。



「じゃー開いてー」



学級委員長の声とともに全員がクジを開く。



「赤丸付いた人が実行委員だから」

「くそおおおおおおおおおおお!」

「マジかよありえなーい!」



よかったー〇ついてなくて。



「じゃ二人は実行委員ね。

早速だけど前に出て出し物決めてね」



学級委員はそう言って教卓から去る。

そして実行委員に選ばれた男女二人がノロノロと教卓まで歩いていく。



「じゃ~文化祭の出し物を決めたいと思いま~す。

これがいいって人いたらきょ~しゅ」



実行委員に選ばれた二人のうちの一人、が出し物は何がいいかクラスの皆に問う。



「メイド喫茶!」



一人の男子が勢い良く手を挙げそう言った。

いや、それはたぶん



「却下。次」



やっぱりな。

出したところでほぼ確実に却下されるだろうなとは思ったが本当に即断だった。

案を出した男子がしょぼくれた顔で手を降ろす。




「たこ焼き屋」

「ん、悪くないね」



少ししてまともな案が女子から出たので黒板に書く女子の実行委員。



「クレープ屋」

「ん」

「お好み焼き屋」



クラスの男女から様々な案が出る。

俺はそれを尻目に早く終わらないかなーと思いながら伏せた状態でじっとしている。

決して寝てはない。

寝てる間に自分に不利な事柄が出たときに困るからな。



「もうだいぶ案も出たしここから出し物を決めま~す」



実行委員が出し物の案出しを締め切って黒板に書いたクラスの出し物の案から決めようという段になる。



「まず~タピオカミルクティー屋~」



タピオカって素人が作れるものなのか・・・・・・・?

まぁ俺が作るわけじゃないから関係ないか。



「次チョコバナナ~」



次々と出された案に対する投票が進んでいく。



「最後はフィーリングカップル~」



おいそれいいのか?

学校でやっていいのか?

てか時代・・・・・・いや、余計なことは思っちゃダメだ。

しかし予想外にこの案が一番得票を獲得し、これをやることになった。



「出し物は決まったし役割とか決めるよ~。まず司会、誰にする?」

「それならうってつけがいるじゃん」



クラスの中のお調子者っぽいやつが声を上げる。



「栗栖と伊良湖、つきあってるんだからそういうの余裕じゃね?」

「確かに」



おい、納得するなそこ。

俺にトークの期待を



「ラブラブカップルのこの二人なら適任かも」

「むしろあの二人しかなくない?」



とクラスの女子が言い出す。



「じゃ決定~」



おい、本人に一言も相談なく勝手に決めるな。

と言ってもどうせ色々理由付けられてそのポジションにされるのだろうからいいや。



「ほかの役割も決めるよ。設営は~」



解せぬ。

そう思いながら机に伏せていたら役割分担も全て決まる。

出し物と役割分担が決まったので今日は解散とのことでダッシュで帰ろうとしたら校舎入口のところで



「伊良湖」



と栗栖に手を捕まれ止められる。



「聞いた?アタシたち、ラブラブカップルだって」

「ああ・・・・・・恋人同士じゃないのにな」



俺のその言葉に栗栖はそうだね、と一言言った後



「でもさ、アタシたち出会ってから今まで恋人同士でするようなこといっぱいしてるじゃん?

ならもう付き合ってるも同然じゃない?」



と今までのことを掘り返すように俺に言う。

それは確かに、あれだけキスとかしてて付き合ってないというのもおかしな話だが。



「と言っても伊良湖はうんとは言わないよね」

「ああ・・・・・・・まだ栗栖のことを信用したわけじゃないからな」

「うん。でもあの時も言ったけどアタシは伊良湖がさっきの確認に

『そうだね。もういっそ俺達付き合おっか』

って自然に言ってくれるようになるまでアプローチするから」



その口調と目力からして栗栖はどうやら本当に本気で卒業までに俺を自分に惚れさせるつもりらしい。



「そうか」

「そうだよ。じゃあ、アタシはここで」

「ああ、またな」

「うん、またね」



俺は栗栖を見送った後駐輪場に行きいつも通りバイクで家に帰った。

わたしの高校時代に文化祭で実際にフィーリングカップル的な出し物をやったクラスがありました。




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確認次第修正を行います。


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