表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
4章 激しくなる3人の美女からのアプローチ
74/214

4-2-1   俺は栗栖にテスト結果を使った勝負を無理やり挑まされる

火曜日。試験前日。

昼食を珍しく学食で食べて自分の席に戻る。

すると栗栖が俺の席の前に来る。



「伊良湖、テストの結果で勝負しよう」

「断る」



俺は栗栖からテストの点数勝負を挑まれ断った。

すると栗栖はニヤッとして俺を煽ってくる。



「伊良湖、もしかして~アタシに負けるのが怖いの~?」

「はいはいそうですよ」



俺は栗栖の煽りを軽くあしらう。

栗栖は俺が挑発に乗らないことが面白くないという顔をする。



「ふぅん・・・・・・・・伊良湖がそういう態度なら」



栗栖が立ち上がり俺の膝に座る。

そしてクラス連中の前で俺に胸をこれでもかと押し付けてくる。



「い~ら~こ~、あたしと~勝負しようよ~」



全力で俺に勝負を挑ませようと色仕掛けめいたことをしてくる栗栖。

だが俺にその手は通じない。



「勝負に乗ってくれないと~ここでキスしちゃうぞ~」

「できるものならやってみろ。お前にはできない」



俺が栗栖の煽りに煽り返す。

すると



「ん」



・・・・・・・・・・ん!?

ちょっと待て、栗栖のやつ、本当に俺にキスを!?

予想外だ。本当にやるなんて。



「できたよ、キス。だからアタシの挑戦、受けてくれるよね?」



栗栖が俺にキスをしたことで周りのヤツらが騒がしくなる。



「アイツ、うらやましい」

「リア充爆発しやがれ」

「けしからんもっとやれ」



おい最後。お前は何を期待しているんだ。



「何あいつ?栗栖にあんなことさせて、マジキモ」

「ホント最低だねあいつ。栗栖のことを汚しておいて」



そんな周りの罵詈雑言にフンと鼻を鳴らして俺は栗栖に



「断る。メリットが何一つない勝負はしない。戦いの基本中の基本だ」



と言う。その瞬間



「あそこまでされて栗栖の挑戦を断るだと!?剛の者だな!」

「あいつ仙人か!?」

「それでこそオタクと言うものだ」



俺はオタクじゃねぇ!



「うわ、あいつ栗栖の勝負を断ったよ。一体何様なの」

「ほんとキモい。あいつだけは生理的に無理」



周りの女子たちが俺に聞こえるようにヒソヒソと罵倒する。

言いたいことがあるなら堂々と俺の前まで来て言いやがれ。

と思ったのも束の間、栗栖は



「・・・・・・・じゃあ、伊良湖にメリットがあればいいんだ?」



と上目遣いで聞いてくる。



「?まぁそうなるな」

「ならこの勝負でアンタが勝ったらアタシのことを好きにできる、というのはどう?」



栗栖が名案が浮かんだ、という感じで俺に勝ったときの報酬を提案してくる。

そういうのって大概あれだよね・・・・・・・。

そう思ったので



「ことわ」



ろうとしたが栗栖は



「アタシからの勝負、受けてくれるよね?」



と甘えた声で俺に勝負を受けろと暗に言ってくる。

栗栖のヤツ、どうしてもYESと俺に言わせたいのか。

・・・・・・・・・わかったよ受ければいいんだろ受ければ。



「わかった。受ければいいんだろ?勝負を」

「受けてくれるの?やった」



投げやりに俺は受けると答えたが栗栖は嬉しそうにする。

だが結局のところ栗栖にやるって言わされてるよね?

と思い俺は



「栗栖は実質自分からの勝負を受けろって俺に強要したよね?」



と問い質す。だが



「ん~何のことだかな~」



と栗栖がすっとぼけながら言う。

・・・・・・・・・まぁいいや。

勝負を受けると自分で言ってしまった以上何を言っても。



「あ、あと、さっき伊良湖に悪口言ったやつにはきつく言っておくから安心してね。

それとアタシが勝ったら伊良湖のこと好きにさせてもらうから」



栗栖は耳元でそうつぶやいた後俺の元を離れていった。

ちょっと待て。そういうことか。

栗栖は俺に勝負を持ち掛けた理由は俺に勝って俺のことを好きに・・・・・・?


栗栖の思惑にまんまと乗せられた。

この勝負、負けるわけにはいかないと思い、その日もきっちり勉強した。

もちろん睡眠の重要性も重々承知だからほどほどで切り上げてしっかり本番に備えて寝た。

誤字・脱字報告はお気軽にしてしてください。

確認次第修正を行います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ