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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
3章 美女たちからの好意をどう受け取ればいいのか
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3-2-4   アタシは伊良湖に様々なことを試す

「どの教科のどの問題を解いても間違える問題と正解する問題が全く同じね」

「ああ・・・・・・・・・ここまで同じだとどっちかがわざと間違えたりしてるんじゃないかと疑うな」



伊良湖が疲れたという表情を見せながら言う。



「伊良湖、まさか」

「そんなわけないだろ。全力は出した」

「アタシも全力出してたよ」

「ならお互いの実力は拮抗してる、ということだな」



悔しいけどそのとおりね。

伊良湖が正直ここまで勉強ができるなんて思ってなかった。

でもこんなに頭がいいなら定期テスト後の順位の張り出しで名前が出てるはず。

いくら記憶を辿っても伊良湖の名前を順位表で見た記憶がない。



「アタシ、これでも入学式で新入生代表やったんだよ」

「そうなのか?」

「え?見てないの?」

「見てないも何もそもそも来てないからな」



ん?入学式に来てない?

どういうこと?



「なんで入学式に来なかったの?」

「もろもろ事情があったんだよ」

「あ、うん。そうなんだ。事情があったんならしょうがないね」



アタシはそれ以上は聞かないことにする。



「じゃあ、少し休憩しようか」

「ああ。賛成だ」



伊良湖は待ってましたという感じで休憩の提案に乗る。



「10分後に試験範囲の勉強を始めよう」

「OK」

「ん。じゃあさ、休憩中だし聞いてもいい?」

「何だ?」



アタシは伊良湖にさっきから思ってたことを思い切って訊いてみることにする。



「今さ、アタシとさ部屋の中で二人きりじゃん?」

「ああ」

「なのに緊張してるようなそぶりを一切見せないじゃん。

女の子の部屋に入ったりすることがよくあるの?」



アタシが聞くと伊良湖は



「姉さんがな、部屋に来いってときどき言うときがあって。

女性の部屋に入ることは慣れてはいるな」



なるほど。

あの美人で超ブラコンのお姉さんが部屋に伊良湖を何度も招き入れてるから慣れてるってことか。

お姉さんが家族と言う立場を利用して初めて女の子の部屋に入るという体験をすでにさせたということに対して悔しいと言う気持ちがすごく沸いてくる。



「そうなんだ。で、ちなみにお姉さんの部屋に入って何するの?」

「それは、その」



伊良湖がアタシの質問にどもる。



「まさか姉弟でしてはいけないことしてるの?」

「してない!それは断じてしてない!」

「ふぅん、じゃあ何してるの?」



アタシが再度尋ねると



「たわいもない話をしたりするだけだよ」



と伊良湖は答える。

表情やしぐさを見る限り嘘じゃなさそう。



「そっか。じゃあ」



アタシは伊良湖の腕に胸を押し付けるようにして抱き着く。



「これさ、前にもやったとけどドキドキする?」

「まぁ・・・・・・・」

「そっか。じゃあ伊良湖。ちょっとアタシと面と向かって座って」



アタシが指示したように伊良湖が座る。

伊良湖の肩をつかみ、両肩を引っ張って伊良湖の体をアタシのほうへ倒れさせる。



「女の子をこうやって押し倒したことってある?」



伊良湖が倒れそうになってアタシの両肩の上あたりに手をついたところでアタシは聞く。



「ない」



伊良湖がアタシの質問にそう答えた瞬間部屋のドアから音がする。

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