3-2-2 アタシは伊良湖を部屋に連れていく
すみません。
現実世界で超絶多忙のためかなり短いです。
今年いっぱいの投稿はこのくらいの文の短さになります。
翌日。
伊良湖は9時くらいにうちに来る予定だ。
そして今は9時前。
ピーンポーン
家のインターホンが鳴った。
アタシは椅子から立ち上がり玄関に行く。
すると
「いらっしゃ~い!キミが麻衣の彼氏?」
「いえ、私は麻衣さんの彼氏ではありません」
「謙遜しなくても~」
すでに伊良湖が玄関先でお母さんに手を取られて絡まれていた。
「お母さん、伊良湖にそんなに絡まないで」
「あらあら、彼がお母さんと話してるのを見て嫉妬したのかしら」
「違う。伊良湖は人と接するのがすごく苦手なんだよ。
だからあんまりなれなれしくしたら敬遠されるよ」
アタシはそう忠告するけど、
「ねえねえ、麻衣のどこに惚れたの?ねぇ」
お母さんはお構いなしに伊良湖に絡む。
伊良湖はお母さんに絡まれて質問にしどろもどろに答えながら
「この人すごく苦手だ」
というのがすごくにじみ出た顔をしている。
だから、
「はいはいもういいでしょ」
と言ってアタシはお母さんと伊良湖の間に入って引き離す。
「あん。もう少しお話ししたかったのに」
というお母さんの言葉を完全無視してここまで来た方法を訊く。
「伊良湖、今日もバイクで来たの?」
「ああ、だがどこに止めるかな」
やっぱりバイクでどこに止めればいいか迷ってる。
「駐車場の端に止めといて」
アタシがそう言うとその通りに伊良湖はバイクを止める。
ん?いつも学校に来るときのバイクじゃない。
明らかに今日乗ってきたバイクのほうが大きい。
「今日結構でかいバイクに乗ってきてるけど、どうしたのあれ?」
「あれ?ああ、遠出用に持ってるやつ」
伊良湖はさらっと答える。
「・・・・・・・・・実は伊良湖って結構金持ち?」
「いや。生活は結構カツカツ」
「え?ならなんであんなのに乗れるの?」
アタシのその質問に
「簡単だよ。アレにすべてをつぎ込んでるから」
と、伊良湖は当然のように言う。
「そっか・・・・・・・・体は壊さないでよ」
アタシが心配するようなことを言うと
「大丈夫大丈夫、少々メシ抜いても人間死なないよ」
とおちゃらけたカンジで伊良湖は答える。
「もう!本気で心配してるんだから!」
とアタシが言うとおおすまん、と伊良湖が謝る。
「ん。伊良湖、あんまり無理しちゃダメだからね?」
「・・・・・・・わかった」
アタシの問いかけに伊良湖はそう答える。
「ねえねえキミ。あたしといいこと、し・な・い?」
アタシと伊良湖が玄関に戻るとお母さんが伊良湖をなぜか誘惑する。
「はいはいお母さんはもう下がってて」
お母さんを無理やり下がらせ
「じゃ、アタシの部屋行こっか」
と言って伊良湖の手を取りアタシの部屋へと連れていく。
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