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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
2章 二人の美少女とデート
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2-2-9   俺は父親が俺に跡を継がせたい理由を知る

最近誤字報告をよくいただきます。

報告いただいてありがとうございます。

そして誤字したまま投稿してしまい申し訳ありません。

家に帰りバイクを洗車する。

その後、ウェアやスペアホイール等を倉庫に収める。


夕飯を摂り風呂に入った後父の部屋に行く。

夕飯時に父に部屋に来いと言われていたのだ。



「来たな」

「金曜の続き、ですか」

「ああ」



父は俺が部屋の中に入ると部屋の中にある座椅子に座る。

お前も座れと言うので俺も座る。



「早速だが、理由を説明しよう。

元々俺たち夫婦は子供を男女二人儲けて子供に継がせる予定だった。

だが子供は結局静一人しか生まれなかった。


静は運動神経も頭もよく俺たちの教育の結果としてオフロードレースでそこそこの成績を残し、学校もかなり偏差値の高い学校に入ることができた。

だが静も人間である以上複数の物事を同時に高いレベルでこなすことはどうしてもできない。

だから俺たちの跡を静一人で継いだとしても必ずどこかで限界がきてしまう。

それに静がレース中の事故で死ぬ可能性も十分ありうる。


だから俺たちは養子でもいいから静と同じくらい頭と運動神経がよく、でも違う分野のレースでそれなりの成績を上げていてかつ違う視点からものを言える人間を欲していたんだ。

俺達の求めるこの条件にぴったり当てはまるのがお前だったんだ。

だからお前に俺の跡を継いでほしいと思ったんだ」



なるほど、つまり簡単に言えば姉が父の跡を継いだ時姉のサポートとストッパーができる人間が欲しかったと。

まぁ、うん・・・・・・。



「理由はわかりました。ですがそれが姉さんと結婚するという話とどうつながるのですか?」

「それはな、お前の素性を知っていてそれでもお前のことを好いてそばにいてくれる人間は静だけだろうからさ」



言われてみれば確かにそれはそうだと思う。

俺のレース活動に対して全力の理解を示して常にそばにいてくれるのは姉だけだろう。

しかし好意に関してはどうだろうな。そんなことを思ったとき父が俺に質問してくる。



「そういえば、静からお前のことが好きな理由は聞いたか?」

「はい、聞きました」

「そうか。で、どう思った?」



俺は父に訊かれ正直な気持ちを打ち明ける。



「・・・・・・・・・誰かと恋人になってお互いを愛し合う。

そのような経験を私はいまだしたことがありません。

なので私は姉さん達が本当に俺自身に好意を向けているのかわかりませんし、寄せられる好意に対してどうしたらいいのかわからないんです」



俺が気持ちを打ち明けた後父はなるほど、と一言言って俺に質問してくる。



「お前は女性からの好意を向けられたことがないからそれ本当なのか、そしてそれをどう受け止めればわからないってことか」

「はい」

「そうだな、お前の場合わからなくても無理はないか・・・・・・・なにせ人生の全てを走ることに費やしてるわけだからな」

「それに加えて今までの学生生活の中で俺の素性を知った人間は全員俺のことを避けてますからね」



俺は父の言葉にさらに自嘲めいた補足を加える。



「でも考えてみろ。静はお前の素性を知っていて過去も知っているわけで、そう考えたらお前に向けてる好意は本物と考えていいだろう」

「・・・・・・・・・・・・俺の上位互換になるような男が現れたら俺に対して好意がなくなってそいつになびく可能性も十分ありますよ」

「静に限って言えばそれはないと思うが」

「どうでしょうね」



俺は父の言葉に棘のある言い方で疑問を呈する。



「まぁとにかく、俺の跡を継ぐのも結婚もお前が嫌と言うならそれでもいい。

でもそれを言うなら本気で考えに考えたうえで言ってくれ」

「わかりました」



俺が父の言葉にそう返事すると父が突然思い出したと言って俺に忠告のようなことを言ってくる。



「そうそう、お前綾瀬って名前の女に言い寄られてるそうだがあいつにだけは絶対心を許すな。いいな?」

「え?それはどういう理由で」

「いいから、とにかくそいつには絶対なびくな。わかったか?」

「アッハイ」



俺は父の鬼気迫る表情につい片言で返事してしまう。



「じゃ、今日の話はこれで終わりだ。長いこと話して済まなかったな」

「はい、失礼します」



俺は父の話が終わったとのことで部屋を出て自分の部屋に戻る。

姉と綾瀬先輩のことについて考えていたら、そういえば栗栖に素性をまだ明かしてないことを思い出す。



「栗栖は俺の素性を知ったらどう思うだろうか。

・・・・・・・・・恐らくだがあいつらと同じようなことをするのだろうな。今までの経験からして」




布団の中で栗栖が素性を知った場合について考えていたらいつの間にか眠っていた。

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