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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
2章 二人の美少女とデート
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2-2-8   俺はオフロードコースで苦手克服の訓練する

「この揺れは一体?」



姉のその言葉に俺は後ろをドアミラー越しに見る。

するとトレーラーが右に左に振り子のように振れている。



「姉さん、後ろ!」

「え?あっ!」

「ゆっくりアクセルを放して!」



俺は姉にアクセルを緩めてスピードを落とすように言う。

姉は俺の言葉通りアクセルをゆっくり放す。

速度が下がっていくとトレーラーの振れが収まり車体も揺れなくなる。



「危なかった~」

「あと少し遅れてたら大変なことになってましたよ」



姉と俺はトレーラーの挙動が安定したことに安堵する。



「姉さん、スピードメーター見てました?」

「見てたよ。でも話をしてる時に不意に足に力が入ってスピードが出ちゃったんだと思う」

「ああ。ですがトレーラー牽いてるときにスピード出すのは非常に危険ですから。

スピードメーターはいつも以上にどんな時も注意して見てください」

「ごめんなさい」



俺が姉に注意すると素直に姉は謝る。



その後は何事もなく目的地に到着する。



今日の目的地はオフロードコースだ。

だがただのオフロードコースではない。

全日本選手権が行われることもあり、かなりハードなコースで有名なところだ。



「事務所にコース使用の手続しに行くよ」



姉が駐車場に車を止めた後、俺に一緒にその手続きをするのでついてきてというのでついていく。

一通り手続をして係員の説明を聞き終わった後、俺と姉はモトクロスウエアに着替える。

そして駐車場すぐそこにある平地にバイクに乗って移動すると姉が説明を始める。



「それじゃ、今からコースに・・・・・と言いたいところだけど健くんはオフロードをほとんど走ったことがないからここのコースを走りきること自体そもそも無理。

だからまずはオフロードの滑りやすい地面を走ることに慣れるところから始めよう」



俺が苦手とするもの。それは滑りやすい路面だ。

その苦手を克服するためにここに行くように父に指令を受けた。



「まずはわたしが手本を見せるからそのあとに走ってみて」



まず姉が走り方を説明し実際に走行をする様子を見せる。

その後俺もそれを真似るように走るがどうにもうまくいかず何度も転倒してしまう。



「大丈夫。わたしも最初は転倒ばかりだったから。

健くんもできるようになるよ。がんばれ」



姉から幾度もアドバイスされ、励まされながらも俺は何度も転倒しては起き上がる。

そして数時間経ってなんとかまともに走れるようになる。



「何とかまともに走れるようになったね。ん、健くん。お昼にしよう」



姉が俺がまともに土の上を走れるようになったところで食事にしようと言う。

結局午前中はただ土の路面を走るだけで終わった。



「手はちゃんと洗った?」

「はい」

「うん、ちゃんと洗ったね。じゃあこれ」



手洗い場に行って手についた泥を落とした後姉に弁当を渡される。

そして姉と俺は弁当を開ける。

俺が弁当を食べ始めようとした瞬間



「待って」



と姉が待ったをかける。

何かあったのかと思っていると



「健くん、あーん」



と、卵焼きを俺に差し出してくる。

えっ?と一瞬思ったが俺はすぐさま姉のその行為の意図を汲み取り、恐る恐る差し出された卵焼きを食べる。



「おいしい?」

「はい、おいしいです」

「よかった。じゃ・・・・・・・あ~~~~」



姉が口を開けながらこちらを向く。

俺も卵焼きを箸でつかみ姉の口の中に入れると



「うん、おいしい」



と言って姉が食べる。

結局その後俺は姉の希望で弁当の中身がなくなるまで互いに食べさせ合った。

やってる間俺は周囲からすさまじい嫉妬の視線に晒された。



「ふふ、おいしかったね」

「は、はい」



姉は俺と食べさせ合いをして満足そうな顔をする。



「あ、健くん。ご飯粒がついてる」

「え、どこですか?」

「待って。わたしが取ってあげるからじっとしてて」



そう姉に言われ俺は大人しくする。

すると姉は顔を近づけ俺の唇を舌で舐める。

そしてそこから俺の唇に自分の唇を重ねてくる。



「ダメですよ姉さん、こんなところで」



俺は姉が唇を離した瞬間そう抗議する。



「いいじゃない。見せつけようよ、わたしたちのラブラブぷりを」



ラブラブぷりって・・・・・。

そう思うのも束の間、姉は周囲を気にすることなく本当にその言葉通り周囲に見せつけるように少しの間俺と唇を重ねる。



「それじゃ、1時間後くらいに練習を再開するからそれまで休もう」



俺とキスした後姉は俺に練習を再開する時間を伝えて休もうと言う。

俺は姉の提案通り練習再開の時間までの1時間を休んで過ごす。

そして時間になり午前中練習してた場所に戻ると



「午後は障害物を越えたり急坂を上る練習だよ。

まずは障害物越え方。わたしが説明した後実際に越えるところを見せるから見てて」



と姉が言う。

姉が障害物の越え方の基本を説明したあとバイクに乗って実際に越える様子を見せる。

それを見た後俺も姉の後ろについて障害物を実際に越えていく。



「結構早くできるようになったね。じゃあ次は急坂を上ろう」



障害物を越える練習が終わり急坂を越える練習に入る。

これもさっきと同様な感じで練習をする。

そしてそれらの練習をしていると営業時間の終了が放送で知らされる。



「あ、今日の練習はここまでだね。帰る準備をしよう」



姉の指示に従いバイクを載せたり着替えをする。



「忘れ物はない?」

「今日載せたものが全部あることは確認しました」

「おっけ~。それじゃあ。健くん、おいで」



姉に全ての荷物を載せ終えた旨を報告した後、姉が両手を広げてこっちに来るように言ってくる。

俺がその言葉に従い姉のもとに行くと俺は姉に抱きしめられ頭を撫でられる。



「今日はいっぱいがんばったね。えらいよ」



俺は姉に今日の頑張りを褒められる。

その後、



「よし。家に帰ろう」



と言って姉が車の運転席に行くので俺は助手席に乗る。

帰りは何のトラブルも起きずに家に着いた。

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