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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
1章 二人の美少女と接点を持つこととなったきっかけ
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1-1-3   俺は家に帰り自分の行動を省みる

「ただいま帰りました」


「あらお帰り。今日は確か昼で終わりよね?

遅かったけどどうしたの?」



母が遅くなった理由を聞いてきたので俺ははぐらかす。



「ちょっといろいろありまして」


「そのいろいろの内容について私は聞いてるのよ」


「いろいろはいろいろです」



俺が帰ってくる予定の時間より遅れて、といっても帰ってきたのは1時半で30分ほど遅れた程度だが、帰ってきた理由を答えないでいると母は悲しいという表情を隠さず俺に問いかける。



「・・・・・・・・健一郎。

私のことは信用できない?」


「いえ、決してそんなことはありません!」


「ならどうしていつまでも私たちに対して敬語なの?」


「それはただ敬語で話すのがくせになってるだけです」


「そうなの・・・・・・・?ならこれ以上は何も言わない。

だけど私はいつも言ってるじゃない。

私たちに対していつまでも敬語でしゃべって畏まった態度でよそよそしくしなくてもいいって」



母は俺にそう諭す。


母の名前は伊良湖 明美(いらこ  あけみ)


ダークブラウンのセミロングの髪に優しげな顔と瞳。

俺の記憶が正しければ確か実の母と同い年だったはずだがそれを感じさせない美貌である。



「・・・・・・・すみません」


「もういいわよ。それで、どうしたのそんな顔をして」


「いえ別に」


「そう?何かあったら遠慮なく言いなさいね。

さ、お昼早く食べなさい」


「はい」



俺は母に生返事一つして昼食をとった後自分の部屋へと入る。


部屋に入った瞬間に俺は制服を脱ぎ私服に着替えヘルメットとグローブを定位置に置き椅子に座り

今日の出来事を振り返る。



「はぁ・・・・・・やっちまったな俺」



座った瞬間襲ってきたのはすさまじい後悔である。



「なんで俺は柄にもなくあんなことをしてしまったんだ・・・・・・・でもあそこで割り込まなければ恐らくあの女はアイツに犯されるかもっとエグイことされてた。

しかし相手の女からしたらしつこい男に言い寄られて相手の言葉に反論したら相手が逆上して襲われかけて、誰か来て助かったと思ったらこれまた見ず知らずの男にいきなり無理やり連れ去られたわけで・・・・・・」



うん、なんていうか、どう考えても俺やっちゃってるね。

ていうかよくよく考えたらあの時の俺は完全にあれだわ。

自分本位の身勝手な正義感で知らない女を助けたイタい男じゃん。

俺はアイツにお前は身勝手すぎると説教してたのにこれじゃ完全にブーメランじゃねぇかよ。

弁護の余地がどこにもねぇ。


激しい自己嫌悪が俺を襲う。

・・・・・・・・やべ、明日学校行きたくない。

本気でそう思ってしまう。


俺は自分に刺さったブーメランを忘れるため教科書とノートを取り出し勉強を開始する。


勉強を終えパソコンを使ってウェブで動画を見て過ごしていると部屋のドアをノックする音が聞こえる。


ドアを開けると



「健くん、お風呂に入りなさいってお母さんが言ってるよ」



と、一人の女性が俺の部屋の前に立ってそう言った。


女性の名前は伊良湖 静(いらこ しずか)


茶色の髪で少しウェーブのかかったロング。


タレ目で少し童顔な感じの顔。


キレイという感じではなくかわいらしいという表現のほうがしっくりくる。


背は俺と変わらないくらいだから女性としてはかなり身長が高い。


性格はかなりおっとりとしていて清楚でおとなしくお嬢様然とした雰囲気を漂わせている。


そして俺より4歳年上の姉だ。


ああ、もうそんな時間か。

俺はそう思いながら姉からの伝言に従い

風呂に入ることとした。


「わかりました。今からお風呂入ります」


「健くん」


「何ですか?」


「わたしやお父さん・お母さんに対してそんな余所余所しくしなくても・・・・・・いいんだよ?」


「・・・・・・はい」



今日帰ってきたときにも母に同じようなことを言われたな・・・・・・・・。

俺は姉のその言葉に対して当たり障りのない返事をする。


カラスの行水で風呂に入り出てすぐに夕食を摂り自分の部屋に戻る。


そして授業の予習復習をしながらふと来週もしあの人と会ったらどうしようということが頭に浮かぶ。

その懸念が俺の頭の中をすごい勢いで巡り本格的に来週あの人に会わない方法について

考えていると部屋のドアがノックされる。


もうすぐ深夜になろうかという時間に一体誰だろうか。

父さんか?

としたら一体何の用だろうかと思いながらドアを開けると

意外な人物がその前にいた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 陰キャではないとか言ってたけど、言動とかは陰キャそのものでは。
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