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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
2章 二人の美少女とデート
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2-1-6   俺は綾瀬先輩の解決策に驚く

金曜日。



綾瀬先輩とのデートの日だ。

ん、デート・・・・・・・・・?

いや、デートと言ってしまったからにはデートか。



放課後にすることになっていたが、そういえば綾瀬先輩は普段どうやって登校しているのかと思い前日に聞いてみた。



「綾瀬先輩」

「何かしら」

「普段どうやって登校してるんですか?」



俺が登校手段について聞くと綾瀬先輩は髪をファサッとなびかせて



「車で送迎してもらってるわ」



と一言答える。



「俺、バイクで来てるんですけど、明日の放課後デートどうしますか?

制服でデートしたいみたいなこだわりってありますか?」

「そうね、どうせなら制服でデートしたいわね」



綾瀬先輩は制服で俺とデートがしたいという、



「でも俺はバイク、しかも免許取ってから1年経ってないから二人乗りできません。

綾瀬先輩は送迎ということだとどうしても制服でというわけにはいきません」



綾瀬先輩に通学手段が違うため制服でというのは難しいと言うが



「そこは任せておいて。解決策は用意してあるから」



と俺の心配に問題ないという。

いったいどうするつもりなのだろうか?



そして放課後が来る。



「健一郎、また来週」

「おう」



栗栖がまたというので俺も返す。

さて、行きますか。



昨日綾瀬先輩にあの疑問をぶつけた後



「そうそう、明日授業終わったら校門に来てね」



と言っていた。



「生徒会の集まりはいいんですか」



と前々から思っていた疑問を聞くと



「生徒会には優秀な副会長がいるのよ。私がいないときはその子が全部何とかしてくれるから大丈夫」



と言っていた。

まさか生徒会長は普段から副会長に仕事押し付けてるんじゃないか、とも思ったがそれ以上は聞かなかった。



で、とりあえずバイクは駐輪場に置いたままで校門に行く。

本当にバイクで登校しても大丈夫なのか疑問に思ったからだ。

校門に行くと車が2台止まっている。



「ん?ていうかこれ」



そこに止まっていた2台はフルサイズピックアップトラックと高級SUVだった。

・・・・・・・さすが金持ちはやること違うな。

ていうかなんで2台?



「健一郎くん、来たわね。あら、バイクはどうしたの?」

「いや、本当に問題解決できるのか疑問に思ってたので一旦置いてきました」

「なら、これを見て疑問は解決したでしょう。だから早くバイクを持ってきて」



いや、確かにこの車なら俺のバイク乗せるくらいなんてことはない。

だが運転は誰がするんだ?



「綾瀬先輩、この車誰が運転するんですか?」

「私がするに決まってるじゃない」



と綾瀬先輩は何を当たり前なことをという顔で俺の疑問に答える。



「・・・・・・・・・・は!?綾瀬先輩、免許は?」

「運転免許のことかしら?春休みの終わりごろに取ったわよ」



と俺に住所と顔写真を隠した状態で免許証を見せてくる。

確かに本物の免許証だ。

てか綾瀬先輩4月生まれなのか。



「健一郎くん、これで疑問は解決したでしょう。ならバイクをここに」

「え?あ、はい」



俺は駐輪場からバイクを持ってくる。

ん?なんで免許証の顔写真をわざと隠したんだ?まあいいか。

俺が校門までバイクを押してきたときにはすでにピックアップトラックの荷台のあおりが降りておりそこにラダーレールが2本かかっていた、



「健一郎くん、バイクを荷台に積むから私に預けてもらえるかしら」

「え?いや自分でやります」

「いいから」



そう言うので不安に思いつつ綾瀬先輩にバイクを渡す。



大丈夫かなと思っていると後ろから



「お嬢様の運転技術・マナーとバイクの扱いに関してはわたくしたちが保証致しますのでご安心ください」



というおっさんの声が聞こえ、びっくりして振り返る。

なんだこのオッサン!?

と思ったら



「ああ、突然話しかけまして申し訳ありません。わたくしお嬢様のお付きをしております山形と申します」



と後ろから話しかけられたダンディな雰囲気の男性に自己紹介をされる。



「ご丁寧にありがとうございます。私は伊良湖健一郎と申します。桔梗さんとは先輩後輩として仲良くさせていただいております」



と、対外モードになって俺も挨拶をする。



「お名前が伊良湖健一郎様とおっしゃるのですね。これからもお嬢様と仲良くしてくださいませ」

「はい」



そう話をしてる間に綾瀬先輩は苦も無く俺のバイクを荷台に積む。

そしてしっかりとタイダウンでバイクを固定したのちラダーレールを積んだ後あおりを閉める。

あの人の言っていたことは本当のようで少し安心した。

あおりにはきちんと若葉マークが張り付けてある。



「さ、行きましょう。健一郎くんは助手席に乗ってね」



そう言って綾瀬先輩が運転席へと向かうので俺も助手席に乗る。



「それじゃ、行きましょうか」



綾瀬先輩はそう言ってエンジンをかけて1速に入れ車を発進させた。

本当に大丈夫かなぁ・・・・・・・・

俺は一抹の不安を抱きながらも助手席に乗ってしまった以上綾瀬先輩のことを信用するしかないと思いそこで綾瀬先輩の運転技術とマナーがどうなのかについて考えることをやめることにした。

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