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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
7章 はっきり自覚した自分の気持ち
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7-4-2 俺はなすすべを全てなくす

+++++++++++++++++++++++



「健一郎、これからはここから一歩も外に出ちゃダメ」



知らない部屋で寝ていたらドアが開く音がして目を覚ました。

そして体起こした瞬間に綾瀬先輩が俺に近づき唐突に放ったのがこの一言である。



「え、は?」

「聞こえなかったのかしら。

今日から健一郎はこの部屋で過ごしてもらうから」



ちょっと何言ってるのかわかんない。

しかし綾瀬先輩の俺をにらみつけて従わせようとする雰囲気と目を見る限り本気なのだろう。



「ここで過ごせと言われてもここには生活のための設備が」

「今日からここで過ごしなさい。い・い・わ・ね?」



有無を言わせないというように威圧的に綾瀬先輩は言う。

俺としては綾瀬先輩のさすがにこの言葉にはどんな理由があろうと従えない。

だって水も飲めない、食事も摂れない、トイレに行けない。

そんな環境で過ごしてたら間違いなく発狂する。

なので俺は綾瀬先輩の言葉に反論する。



「無理だ。そんな達成不可能な命令に従う人間などいない。

今すぐ撤回し」



俺がそう言った瞬間高電圧の回路に触れて感電したような感覚が俺を襲う。

そしてそこから俺は体を一切動かせなくなる。

こ、これはまさか、そう思った刹那俺は体を流れる電流による痛みに耐えきれず意識を失う。



++++++++++++++++++++++++



そして俺は再び目を覚ます。



「まさかスタンガンを食らう日が来るとは思いもしなかった。

あんな動けなくなるものなんだな」



俺はスタンガンで動きを止められた感想を言いながら入り口のほうを見る。

見るとドアの前に小さいペットボトル数本と食料らしきものがある。


置いてあるものに近づいて確認してみるとそれは水のペットボトルと栄養補助食のブロックタイプのやつだった。

で、横には手紙が置いてある。

俺はそれを拾い上げ読む。



*******************



健一郎


私が少し目を離した隙にあなたに言い寄る女がたくさんいるようだからしばらく人の目に触れないようにしないといけないようだわ。

あとあなたはそんな女に言い寄られてホイホイついていっちゃういけない子のようだから・・・・・・・・・しばらくあなたが外に出られようにしておくことにしたわ。

あなたに悪い虫がつかないようにするためだから我慢して頂戴。

あと私以外の女に尻尾振ったおしおきとしてしばらく食事は毎食そこに置いてある栄養補助食1箱のみよ。


あ、そうそう。

トイレは私が来るまで我慢してね。



桔梗



******************



「そんな・・・・・・・・・・嘘だ・・・・・・・・・・・ウソダドンドコドーン!!!!」



俺は手紙を読み終わり思わず叫んだ。

しかし叫んでもむなしく部屋の中で反響するのみ。


そして俺は覚悟した。

俺は一生ここから出られず死ぬかもしれないと。



「こんなのってないよ・・・・・・・・・こんなの絶対おかしいよ」



俺はどこかでちらっと聞いたことのある有名らしいアニメのセリフをぽつり言う。

まさにこういう状況で言うような言葉だと思うが。



「どうにかして脱出できないものか。

いや、そうか。よくよく考えたらどうにかする手立てはある。

だがそれはしばらくの辛抱の果てに来て初めて使える手だ。

今はとにかくこの試練に立ち向かい耐えるしかない」



俺はそう思ったところでふと服の全てのポケットに手をやる。



「やっぱりスマホと財布は取られてるか」



スマホと財布がないことに今更気づいた俺は本当に絶望的な状況になっていることを改めて認識する。



「今の状況じゃ本当に何もできないし大人しくこれ食ってまた寝よう」



俺は栄養補助食を素早く食べ終え電気を消してさっさと眠りについた。

誤字・脱字報告はお気軽にしてください。

確認次第修正を行います。

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