表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
1章 二人の美少女と接点を持つこととなったきっかけ
20/214

1-3-4   なぜか3人の女性による俺を巡る戦争が始まった

11/16追記


11/16の投稿ですが、またPC故障でデータが吹き飛んでしまったため早くても19時以降となります。


土曜日。



「行ってきます」

「行ってらっしゃい、健くん」



姉に見送られ俺は出かける。



目的地の駅のすぐ隣の駐輪場に俺はバイクを止める。



約束の場所の噴水の前まで行くが栗栖はまだいないようだ。



「まだ来てないか・・・・・・・・」



駅に設置してある時計を見ると約束の時刻の10分前。

栗栖は結構ギリギリに来るタイプなのか?

そんなことを思っていると



「わっ」



という声とともに右後ろから軽い衝撃が来る。



「うぉ、ビックリした!」

「ふふ、大成功」



栗栖がそう言って俺の右腕を昨日みたいにギュッとしてくる。



「かなりビックリしてたね」

「あぁ、まさか隠れてるなんて思わなくてさ。俺としたことが」



俺がビックリした理由を言うと栗栖は隠れてたわけじゃないという。



「アタシは隠れてないよ。あそこから見てただけ」



と、駅構内の奥のほうを指さす。



ああ、なるほど。

俺が来た方向からだとあそこはちょうど死角になるからわからなかったのか。

あとコントラストのせいで奥が見えにくいのもあるな。



「ふふ。それでさ、どう?今日のアタシの服装は」



と言いながら栗栖が腕を離れ俺の前に来る。

そしてこっちを見ながら自分の服装はどうかということを聞いてくる。



トップはヘソが見える丈のTシャツ。ボトムは通常丈のショートパンツ。オーバーニーソックスとスニーカーという装いだ。



「あぁ。すごく似合ってる」



俺が素直にそう言うと栗栖は嬉しそうにする。



「ふふ、ありがとう。じゃ行こっか」

「あ、そういえば・・・・・・・・・ますどこに行くんだ?」

「ん?まずはね」



栗栖がそういった瞬間栗栖の後方、俺から見た場合前方数十m先にある一般車待機場から一人の女が歩いてくるのがみえる。



「待て栗栖」

「どうしたの?」

「あれ」



俺は栗栖の後方を指さす。それに合わせて栗栖が振り向いた瞬間



「あら奇遇ね、健一郎くん」



黒のワンピースに身を包んだ綾瀬先輩が俺たちに話しかけてくる。



「綾瀬先輩、なぜここに?」

「さっき言ったじゃない。本当に偶然よ」



なんだろう。綾瀬先輩の場合これが偶然とはとても思えないのだが。



「これからアタシたち"デート"なんで邪魔しないでください、生徒会長」



そう言って栗栖は俺の右腕に再度抱き着いてくる。



「あらそうだったの。邪魔してはいけないわね」



そう言いつつ綾瀬先輩がなぜか俺の左腕に抱き着いてくる。



「生徒会長、邪魔してはいけないとか言ってどうして健一郎にくっついてるんですか」

「その理由をあなたが知る必要がどこにあるの」

「アタシ、伊良湖と"友達"なんで。知る権利はありますよ」

「"友達"だからそれを知る権利があるという具体的な根拠と理論を教えてもらえるかしら」



二人が火花を散らし始めた矢先に今度は



「二人の女の子に腕に抱き着かれて随分と楽しそうだね健くん」



という周りの空気の温度を真冬にまで下げるような冷たい声が後ろから聞こえる。

後ろを振り向くとそこには笑顔を張り付けた姉がいた。



「失礼ですがどちら様ですか」

「アンタ誰よ」



綾瀬先輩と栗栖が同時に姉に対し誰なのか問いかける。



「まずわたしがあなたたちが誰なのかを知りたいんだけど、それは後でもいいわ。

じゃああなたたちに教えてあげる。わたしは」



そう言いながら俺の後ろから前まで来る。

そして姉は俺のほほに両手を添えたと思ったら顔を近づけ



「んっ」



突然俺の唇を奪った。



「はっ!?」

「ちょっと!?」



二人が驚くのをよそに姉は俺の唇を塞ぎ続ける。



「んん!んんん!」



俺は姉がキスするのを止めたいのだが両腕を綾瀬先輩と栗栖に抱き着かれてるせいで振り払うことができない。

顔を動かして離れることも両頬を姉に抑えられているためできない。


俺は何もできないままに姉に舌で口をこじ開けられ口内を舐め回される。

そして姉は最後に俺の舌と自分の舌を絡めた後唇を離す。



「健くんのお姉ちゃんの伊良湖 静です!」



姉は俺にディープキスをして両手を頬から放した後二人にそう自己紹介をする。

俺はいきなり姉からディープキスをされたという事実を受け止められず呆然とする。



「え、きょ、姉弟!?姉弟でキス!?ちょっと待ってどういうこと!?」

「姉弟でキスなんて許されるとでも思ってるんですか」



栗栖は目の前で起こったことが理解できず混乱し、綾瀬先輩は極めて冷静に姉の行動を非難する。



「ふふ、確かに健くんとわたしは姉弟だけど全く血が繋がってないからキスどころか結婚だって法的にノープロブレムよ!」



綾瀬先輩の非難に姉は爽やかに反論する。



「なるほど、義姉弟ということですか」

「ぎ、義姉弟?えっと・・・・・・・」



綾瀬先輩は納得し、栗栖はまだどういうことか理解できないようだ。



「あなたたち二人に言っておくけど、健くんは絶対に渡さない。なぜなら健くんはわたしと結婚するんだから。というわけで健くん、お姉ちゃんと結婚しよう!」

「なに言ってるんですか。彼は私と結婚するんです。健一郎くん、私と結婚してくれるのよね?」

「いいや、伊良湖はアタシと結婚するの。伊良湖、アタシと結婚して」



姉が俺と結婚すると宣言したのに合わせて二人も俺と結婚すると宣言しそうするように俺に迫る。

その後三人は互いの顔を見た後



「「「よろしいならば戦争よ」」」



と駅前で声高らかに叫ぶ。



どういうわけか俺をめぐる三つ巴の戦争が今始まった。



えっと、俺の意思は一体・・・・・・・・・?

これにて1章は完結です。

3人のヒロインの番外編を書いた後2章に入ります。





誤字・脱字報告はお気軽にしてください。

確認次第修正を行います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 第一章読み終えましたがとても面白かったです [気になる点] 強いてあげるならば、この話の栗栖の主人公に対する呼び方が「伊良湖」と「健一郎」の二種類あるところですかね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ