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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
1章 二人の美少女と接点を持つこととなったきっかけ
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1-3-1   俺は姉に夜中詰問される

俺は電話を終えてスマホを机に置く。

しばらく勉強したのちお風呂に入り夕食を摂り再び自室に戻る。

いい時間だから寝るかと思って敷布団を敷いて枕を置いたところで部屋のドアがノックされる。



「健くん」



姉が部屋の前で俺の名前を呼ぶ。

なので俺は急いで部屋のドアを開ける。



「姉さん。どうかしましたか?」

「健くん。今部屋に入ってもいい?」

「え?はい。どうぞ」



俺が何の用か聞くと姉が俺の部屋に入りたいと言うので部屋に招き入れる。

姉は俺の布団の上に座って俺に自分の目の前に座るように言うのでその通り座る。



「健くん、今日誰かと電話で話してたみたいだけど誰と話してたの?」



姉がいきなりそんなことを聞いてくる。

姉は恐らく俺が夕方栗栖と電話をしているときに部屋の前を通りかかったのだろう。

そのときに俺が電話してる声が聞こえたので盗み聞きをしたのだろうと思った。

なので姉に会話を盗み聞きしたのか質問をする。



「姉さん」

「何かな?」

「もしかして夕方俺の部屋の前で俺が電話してる声を盗み聞きしてたんですか?」



俺が盗み聞きしたのか聞くと姉は盗み聞きしたことを認め正直に謝る。



「ごめんなさい。健くんが部屋で誰かと電話で楽しそうにしゃべってる声が偶然小さくだけど聞こえたからつい聞き耳を立ててしまったの」



あぁ、やっぱりあれを聞かれてたのか。

家族の誰かに聞かれることはある程度予想してしゃべっていたので姉の行為に対して俺は強く言えない。

なので姉が盗み聞きしたことについては俺は追及しないことにする。



「聞いてたんですか。まぁ電話の内容に関しては別に聞かれて困るような内容ではないので私が答えられる範囲で姉さんのそれに関する質問に答えますよ」

「ふぅん」



姉は俺のその言葉を聞いてすかさず俺に質問してくる。



「じゃあもう一度聞いてもいい?あの時電話で誰と話してたの?」

「友達ですけど?」

「友達?そう。その友達の性別はどっち?」

「え?」



姉が友達の性別を聞いてきて俺はポカンとする。

なんで友達の性別なんて聞くんだ?



「もしかして女の子?」



姉がものすごく真剣な顔でそんなことを聞いてくるので俺はそれに怖気づいて正直にその質問に答える。



「え、そ、そうですけど」

「ふぅん」



姉は俺の答えを聞いて不機嫌な顔をする。



「で、今日その子と電話で何の話をしてたの」



姉は栗栖と何の約束をしたのかについて今度は怒った感じで聞いてくる。

いくら家族とはいえそこまで話す必要はないと思った。

だが別に隠すことでもないと思い俺は正直にその質問に答える。



「遊びに行く約束をしただけです」



俺のその答えに姉はまた不機嫌そうな顔をする。



「ふぅん。で、その子と遊びに行くのは何回目?」

「初めてですけど?」



俺は姉からのその質問に隠すことなく答える。



「そうなの。その子と遊ぶの初めてなんだ。最近できたの?」

「そうです」



・・・・・・一体姉はなぜこんなことを聞いてくるのか。

俺はその真意がよくわからないまま質問に答え続ける。



「大体わかった。最後に、健くんはその子のことどう思ってるの?」



姉は突然友達のことをどう思ってるのかと不機嫌な顔から再び真剣な顔つきになって俺に質問してくる。



「え?それはその・・・・・・・今日電話で話してた友達は最近できたばかりでまだお互いのことをよく知らないんです。

だからどう思ってるか聞かれても何とも思ってないとしか答えようがないです」

「そうなの。なら健くんは別にその子のことが好きとかじゃないんだね?」



姉が俺に対してそんな念押しをしてくる。

俺が異性の友達と仲良くすると何か姉にとって不都合があるのだろうか。

というか俺に異性の友達がいたら何かいけないことがあるのだろうか。



「別に好きでも何でも無いです」

「そっか」



俺の答えを聞いて姉は安堵した顔する。

・・・・・・・・・まさか、いやそんなわけ。

そんなことを思った瞬間



トンッ!



姉がいきなり俺に向かって倒れてきたかと思ったら俺は気づけば姉に敷布団の上で床ドンされていた。

あれ、この前もこんなことがあったような。

考えてはいけない。思い出してはいけない。そう俺の脳が警告する。



「姉さん、これはいったい何のつもりですか?」



俺は姉になぜまたこんなことをするのかと尋ねる。



「これは健くんに与える罰だよ」



姉は俺の疑問にそのように答える。



「私が一体何の罪を犯したというのですか」



姉に俺の罪状は何かと訊くと姉は



「お姉ちゃんを不安にさせて心配させた罰」



と、俺の質問に答える。

俺は姉を不安にさせるようなことも心配させるようなこともしたつもりはない。

だが姉がそう言うのなら俺は姉にその贖罪方法を聞き、罪を償わなければならない。



「なら教えてください姉さん。どうしたら私はその罪を償うことができるのですか」



贖罪の方法を訊くと姉は俺の横に寝転んだあと掛け布団を掛け、俺を抱き寄せる。

そして姉は俺の耳元に顔を近づけて囁く。



「今夜わたしと一緒に寝て」



姉が俺にそんなお願いをする。



「わかりました。喜んで」



姉のそのお願いを聞いた俺はおとなしく布団の中で姉に抱き着かれる。


しかしなぜ途中から妙に演劇っぽい流れになったんだ?当事者の俺にも理由がよくわからない。

とりあえずあの時の部屋の雰囲気のせいとしておこう。


というか最後他の人が聞いたらとんでもない勘違いをするような発言が出たよな?

俺と姉以外にさっきの会話を聞いてる人間はいないからまぁいいか。

父と母が俺の部屋の前で聞き耳立ててる可能性には目をつぶろう。



その夜俺は姉に再び抱き枕にされ姉の体の感触に必死に耐えながら眠りについた。

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― 新着の感想 ―
[一言] お姉ちゃん派です 寝ている間に色々されてそう
[気になる点] お姉様ってヤンデレ気質?と言うかヒロインたち独占欲強すぎますけど好きです [一言] 初めましてこの作品好きです
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