1-2-6 俺はギャルに遊びに誘われ一緒に遊ぶ約束をする
文章が短いですが一旦区切りをつけるためにわざと短くしています。
俺は家に帰り自分の部屋で予習・復習をいつものようにする。
するとスマホに電話がかかってくる。
「おかけになった電話番号は現在使われておりません」
「えっ!?いやいやめっちゃ使われてるじゃん!」
栗栖からの電話に使われてないと嘘をついたら栗栖からそんな反応が返ってくる。
「よくわかったな」
「音声が本物と全然違うんだからすぐわかるに決まってるでしょ!」
そんなことを言うってことは栗栖は昔存在しない電話番号にかけたことがあるってことだな?
いや、そんなことはどうでもいい。
「すまん、一度やってみたかった。反省はしてる」
栗栖を怒らせてしまったため俺は素直に謝る。
「ふぅん。ちゃんと反省してる?」
「してる」
「本当かな・・・・・・?」
「してる」
栗栖に反省してるか疑われたため俺はちゃんと反省してることを伝える。
「そう。まぁいいや。アンタさ、今週土曜・・・・・・・予定空いてる?」
「今週の土曜か?えっと・・・・・・空いてるな」
「じゃぁさ、一緒に駅前あたりでアタシと一緒に遊ぼうよ」
栗栖からそう遊びに行く誘いを受ける。
「その誘いの返事をする前に一つ聞いてもいいか?
「何?」
誘いに乗るかどうか決める前に俺は栗栖に聞きたいことがあったので質問する。
「栗栖は本当にいいのか?俺と一緒に遊んで」
「なんで?」
「いやさ、俺はその・・・・・・クラス内でぼっちとして孤立してるだろ?そんなヤツと出かけてるのをクラスの連中に見られたら栗栖のクラスでの立ち位置が」
「そんなの関係ない」
俺が言い終わる前に栗栖が俺の言葉を遮る。
「だってアタシたち友達じゃん。それにアタシがどの友達と遊ぼうと勝手でしょ。
誰にもアンタと出かけたことに対する文句は言わせない」
栗栖の俺の質問に対する答えに思わず「やだかっこいい・・・・・」と言ってしまいそうになったが、こらえて回答をする。
「栗栖がそういうなら・・・・・・・・いいよ」
俺が栗栖の誘いに承諾すると
「本当?」
「ああ」
「本当に本当?」
「本当だ」
栗栖が俺が誘いに乗ったことが信じられないという感じで何度も確認してくる。
俺が誘いに乗ると全く思ってなかったってこと?
俺そんなに出不精というか遊びとかの誘いには絶対乗らないみたいに思われてるってことか!?
今後気を付けよう。
「そっか、よかった」
栗栖が安堵したというようなことを言う。
栗栖は俺とそんなに遊びたいのか・・・・・・・?
てか栗栖はなんで俺とそんなに遊びたいんだ?
「じゃあ集合場所は駅前の噴水ね。時間はいつがいい?」
栗栖は俺に集合時間について聞いてくる。
どうせバイクで行くから俺は別にいつでもいいと言う。
「栗栖の都合に合わせる」
「ふうん、そんなこと言うんだったら・・・・・じゃあ深夜の2時集合ね」
「いいぞ。その時間がいいならそれに合わせて行くよ」
俺がそう答えると栗栖はあからさまに動揺する。
「えっ・・・・・え?じょ、冗談だよ!」
「そうなのか?」
俺はバイクでしか外出しないから終電も最終バスも関係ない。タクシーを捕まえる必要もない。
そこに何時に来いと言われれば物理的に不可能でない限り起きていれば来る。
だから栗栖のその質問に対してそう回答したんだが。
「なら何時にする?」
「そ、そうだね・・・・・・・・・10時くらい?」
「わかった」
俺が何時にするか聞くと栗栖はそう答える。
「じゃあ土曜の朝10時に駅前の噴水ね。ちゃんと来てよ?」
「ああ」
俺は栗栖とそうやって一緒に遊ぶ約束をする。
「それじゃあね。当日遅れないでよ」
「そこは信用してくれ。約束の時間に遅れたりはしない。じゃあな」
結局なぜ栗栖が俺と遊びたいのかわからないまま俺は栗栖との電話を終える。
このときの俺は知らなかった。
この約束が思わぬ火種となることを。
〇ッキーの日?いえ、知らない日ですね・・・・・・・・
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