魔王の一撃。チャトラの秘密。
暗黒竜、ヴリトラへと変貌した魔王の魔力により、大地が割れ、大気が震える。
「まじでラスボス感満載だな。」
ツバキが軽口をたたく。
「日本のゲームのようにうまくいかぬぞ。我もそのゲームで幾度となく魔王を倒してきたのだからな。」
「弱点は補強済みってか。このツバキ様の相手として十分だぜ。」
「ユウ!動けるか?カルアを連れて本陣に戻ってくれ。」
「シャンス殿…しかし!!…いえ。わかりました。」
「拙者は残ってシャンス殿のサポートをするでござる。ユウ殿、姫をよろしく頼む。」
シャンスからカルアを受け取り、メビウスの言葉に頷いてからユウは本陣へと消える。
「ツバキ!協力しねえとこんな化け物倒せねぇぞ!」
シャンスが呼びかける。
「呼び捨てするんじゃねぇよ。ツバキさんだろうが。俺は協力する気はねぇ。勝手に合わせやがれ。」
「お前のほうが年下だろうが!敬語使え!敬語!!」
「俺は俺より強いやつにしか敬語は使わねぇ!!」
シャンスとツバキが言い合いをしているとヴリトラが痺れを切らした。
「いい加減にしろ。我の力の前にひれ伏せ。」
ヴリトラが凝縮された魔力をふたりに向け放った。
「「やっべ…」」
シャンスが回避し、ツバキは翼を使って空へと回避する。
「とにかく俺は好きに攻撃させてもらう!!偽物さんも勝手にしろ!!」
ツバキが突っ込んでいく。
「ああ、もう。好きにしろこの馬鹿野郎。」
少し遅れてシャンスもヴリトラに向け走り出す。
「ふん。」
ヴリトラが尻尾でツバキを叩き落そうとする。
「消しとべ。」
それをツバキが4属性の同時魔法で弾き、剣を突き出してブリトラの体を狙う。
「甘い。」
ヴリトラがツバキへ魔弾を放つがその攻撃はシャンスの剣とメビウスの黒炎によって弾かれる。
「よくやった偽物さん!黒い龍!!」
ツバキの剣がヴリトラの腹に突き刺さり、そのままツバキが翼を使って急降下。ヴリトラの腹が縦に斬り裂かれる。
鮮血が勢いよく飛び散る。
「ぬぅ…小癪な…人間どもがぁぁぁぁ!!!」
ヴリトラが魔力を解放し、闇の波動がシャンスとツバキを襲う。
「「…!?」」
闇の波動に飲み込まれ、シャンスとツバキの姿が見えなくなる。
闇の波動が収まり、二人の前に影が立っていた。
「危なかったね。シャンス。メビウス。今まで黙っててごめんよ。」
「チャ…トラ…?」




