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運がいいだけの偽物勇者  作者: 麦瀬 むぎ
第二章 父親
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新たなる力。黒い炎で灼き尽した敵と収穫。

カルアの中にメビウスが入り込んでいく。それからすぐにマグマブレスがカルアとメビウスを包む。

触れるもの全てを焼き尽くすマグマの息がカルアの持ってきていたスクロールと杖を燃やし尽くす。


マグマがボタボタと地面に落ちて固まる。

その奥から片方だけの翼で全身を覆ったカルアが姿を見せる。


右側だけ生えた黒い龍の角と翼、鋭い刃のような尻尾。カルアの紫色だったはずの目は

右側が黒くなっていた。


え?私どうなったの?めーちゃん?


「申し訳ござらぬ、姫。こうしないと姫がマグマに溶かされていた。非常時故簡単に説明させていただくが、拙者は今姫に憑依している。姫はまだ翼の使い方を知らぬ故、ここは拙者に任せてくだされ。」


めーちゃんが私の中に入っちゃったの?


「左様。拙者と姫の魔力の波長が合わなければ不可能なため、賭けであったがうまくいったようでござるよ。」


でも私、転移のスクロールも忘れちゃったし、アイススパイク使えないし、どうするの?


「ただ灼くだけでござるよ。」


メビウスは飛び上がり、右手をマグマドラゴンにかざし、魔法を詠唱する。


「黒炎。」


カルアの極大魔法「メテオラ」よりも巨大な黒い炎の塊が生成される。


なにこの魔力…それに黒い…


詠唱が終わり黒炎がマグマドラゴンへ放たれる。


めーちゃん!マグマドラゴンに炎の攻撃は…


カルアが言い終える前に黒炎がマグマドラゴンに直撃し巨大な全身を黒い炎が包む。


「グルゥゥゥゥァァ!!!」


マグマドラゴンが苦しみの咆哮をあげても黒い炎は止まらない。暴れてそこら中に黒炎を浴びたマグマが飛び散る。


「拙者の黒炎は万物を灼き灰と化す絶対の炎。たとえマグマであろうとそれは変わらないでござる。」


みるみるうちにマグマドラゴンは灰になり、魔力の霧となった。


すごい…炎魔法でマグマドラゴン倒しちゃった。


「久方ぶりなのに魔力を使いすぎた。これ以上は危険でござる。姫、憑依を解くでござるよ。」


カルアの体が光り、メビウスとカルアに戻っていく。


「元に戻ってる…尻尾も角も翼も。」


「拙者が憑依した時のみ使える能力だと思ってくだされ。」


「すごいよめーちゃん!あの黒い炎の魔法!私見たことない!」


「拙者だけが使える魔法でござるよ。黒龍でなければ扱いきれない危険な魔法でござる。」


「私にはできないのかぁ。ちょっと残念。」


「拙者が姫に憑依し、主導権を渡せば使えるでござるよ。そのうち翼や尻尾の使い方をお教えするでござるよ。」


カルアが黒炎を使えると知り、目を輝かせる。


「それより、紅蓮石を探さなければならんのでは?」


「すっかり忘れてた!どこだろう。」


カルアがマグマドラゴンがいた場所、ドーナツ状の中心をのぞき込む。


「ああ!!!!!」


マグマドラゴンがいた場所に岩場が出現しており、そこに黒い炎のついた紅蓮石があり、みるみるうちに灰になった。


「めーちゃん…紅蓮石…灰になっちゃった…」


「なんと…申し訳ござらぬ姫…拙者一生の不覚。」


「ローブと杖も燃えて…なけなしのお金でかったスクロールも燃えちゃって…それに紅蓮石まで灰に…」


涙目である。


「姫…」


「んん。でもめーちゃんと会えたもんね。それだけで十分だよ!さっ、王国に帰ろう。」


「ああ…姫…ありがたきお言葉。必ずや、必ずや紅蓮石以上の働きをここに誓いまする。」


涙目のカルアと申し訳なさそうなメビウスは手ぶらで王国へと戻るのであった。


さのです。今日の3話が早く終わってしまったので手持ち無沙汰になり、メモ帳にこれからのプロットを書きなぐっていたところ、4章まで終わってしまいましたので。これは書かねばと思い、更新させていただきました。これからも一日3話をオーバーしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

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