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2ー1 8歳 学園入学前の実力テストと結果

2ー1 話です。


学園編突入です。


全力? で受けた試験の結果は………

2ー1


今日は試験の日です。

父上は朝からソワソワしていますが母上は優雅にお茶してます。

〔母上は、どうもフリートなら余裕だろ………みたいな? 〕


そして学校まで歩いて行きます。

姉様ズに連れて行かれます(笑)


「フリート、じゃ頑張ってね。貴方なら余裕でしょうけどね。キャロルの時は心配だったわ 」


「カリーナ姉様ひどい! ちゃんと入ってるんだから良いじゃない! 」


「だから貴女はAクラスなのよ! ウイリアム兄様も私もSクラスなのに………中等部3年生になるまでにSクラスに入りなさい! 父上は心配してますよ! 」


「………では姉様方、試験会場までの案内ありがとうございます。試験頑張ってきます 」


「「フリート、頑張るのよ! 」」


こうして試験会場に入りました。

あれ? テンプレがないな?

〔お約束がスルーしとるね? 〕


さて、初日は筆記試験をします。

各教科試験時間は1時間で午前中に国語、算術、お昼休息後、歴史、魔法学と試験が続きます。

〔まぁ、こんな感じかな? 〕


筆記試験の様子でした。

え、はしょるなって! だって何を書くのさ? だって母上の授業の方が難しかったぞ!


その日は試験が終ったのでそのまま帰ります。

次の日は武術と魔法の試験です。



試験2日目です。

武術の試験からです。

〔まぁ、どうにかなるのかな? 〕


試験は1人づつ教官と勝負をして行きます。

基本は勝敗は関係なく、その腕前を見るそうです。

〔大人相手に勝てるわけないでしょう。普通は! 〕


ま、流石にあまり訓練もしてない平民の子とは別にされますね。

おや、早速発見、お友達には挨拶をしないとね。


「よ、マック。学科試験はどうだった? 」


「あ、フリート! 久しぶり。お陰で結構余裕だったよ。さすが閃光の魔女の教えだよ! 」


「なんだい? 閃光の魔女って? 」


「え、知らなかった? 君の母上の学園での二つ名? だって伯父さんが言ってたよ! 」


どうも母上は元学園魔法学科トップだけではなかったらしいです。


「そうか………所でメルは? 」


「まぁ、何とかなったんじゃないの? かなり顔は青かったような? まぁ、今日は余裕かな? 」


「確かにメルは武術のセンスは良いんじゃないの? 」


「確かに。お前のお姉さんと仲良くなってたしね 」


メルはアノ夏の日、キャロル姉様から武術を教えて貰っていた。

そしてお姉さまと呼んでいた!?


「………メルが武闘派になったりして(笑) 」


「フリート止めて、想像したくない。それでも負ける気がしないけどね 」


そして二人で近況を話していた。

因みに武術の試験は男女別々に試験します。

〔何故分けて試験するのかは不明? 〕


「そう言えば順番は? 」


「僕は3番目かな? 」


「そうするとお披露目会の順番通りかな? 僕は2番目だから 」


「そうすると………一番は………お、いたよ! 相変わらずの取り巻き引き連れてるよ! 」


ヤッパリ居ました、空気の読めないジェームス君が!

関わりたくないので遠巻きに見ていましたが、試験管に呼ばれたので闘技場に入ります。

〔順番に並べって、隣なんだよね………あ、メッチャ睨まれてる! 〕


さて、試験は、教官との1対1の勝負ですので先ずは1番のジェームス君からです。

結果は、………何この試合? 完全に教官に遊ばれてるぞ!

〔まぁ、そうなるよね(笑) 〕


ロングソードを振り回すジェームス君ってキミそのロングソード使いこなせてないでしょう。

教官は、アクビをしながら相手をしてますね。

〔参ったな、参考にならない! 〕


結局はジェームス君は躓いて転んだ所に教官のショートソードを首に突き付けられて降参してました。

慌てて取り巻き軍団が外に連れ出しました。

〔多分医務室かな。怪我は無いけど(笑) 〕


あの教官はただ者ではないですね………。

次は僕の番ですね。


「フリートなら行けるでしょう? 」


「世の中そんなに甘くはないよ。あの教官は強いぞ! 」


「さぁ次の受験生は、闘技場に上がるように 」


お、呼ばれたよ。

では、行きましょう。

〔獲物は………槍で良いかな? 〕


「2番、フリートです。よろしくお願いします 」


「私はここの武術教官のグリットだ。………ほう、君は槍を使うのかい? 」


「ハイ、槍の方がしっくりときますし、使いなれていますしね 」


「………もっとも君は槍だけではないだろう? 」


「さすが教官殿、わかりますか? 」


「さっきのポンコツよりは楽しめそうだな♪ 」


あ、あかん!

この人バトルジャンキーかも!


「………教官、お手柔らかにお願いします 」


「それは君次第だな(笑) では始めようか♪ 先手は君からだ! 」


「わかりました。では、よろしくお願いします 」


こうして武術試験が始まった。

え、結果だって? ………師匠にも勝てないのにあんな化け物に勝てるか!

〔実力は、騎士団長と同等、アラン師匠の上かな? 〕


「まさかと思いますが、(はぁはぁ………)騎士団長の教官殿でした? (はぁはぁ………) 」


「ほう、ヤッパリ気付くか。まぁ、教官ではなく先輩だな。良く一緒に訓練していた仲だよ 」


「………ヤッパリか。では、前騎士団長殿ありがとうございました (はぁはぁ………) 」


「おう、しっかりと休んで魔法試験頑張れよ♪ では次の受験生は闘技場に上がるように! 」


こうして武術試験は終わった。

因みにマックもナカナカの腕前でしたが………

すまん、僕が教官のテンションを上げたばかりに………ちょっとボコられてました。

〔何かそれだけではないような? 元騎士団長だとはね……… 〕


お昼前に皆と合流してお昼を一緒に頂きました。

学園の食堂はボリュウムがあっておいしかったです。

〔うん、食事が美味しいのは良いことだよ♪ 〕


そう言えば女子のほうはどうなったかって?

勿論、シャルロット様もメルもボコられたらしいよ………女性の教官に?

〔いくら身分の上下を無くすって学園の方針でも王女様ボコったら不味いでしょう? 〕


そして次の魔法の試験ですが、その前にまた空気の読めないジェームス君が登場。

いつものように取り巻きと一緒に膝まずきます。


ウ~ン、シャルロット様の機嫌が悪くなります。

ささっと移動しておきます。

〔そしていつもの光景に? ってホント芝居好きだな(笑) 〕


「なぁ、フリート。お前が矢面に立ってくれるのは良いんだが良いのか? 恨まれるぞ! 」


「まぁ、マックが恨まれるよりは良いんじゃないの? 色々とね 」


「そうなんだが………すまん、厄介事になって 」


「まぁ何とかなるよ、近いうちにね♪ 」


「それって父上達がやってる件かい? 」


「今日辺り集まって色々と相談してると思うよ♪ って良く知ってるね? 」


「まぁね、それぐらいは耳に入るよ(笑) 」


「あそうそう、例の魔道具何とか形になりそうだよ。できたら2台回すよ♪ 」


「私の分は有りますよね 」


「シャルロット様の分もちゃんと有りますよ。ただ、王様の説得はしてくださいよ 」


「わかってますわ。その辺は大丈夫よ♪ 」


「フリート、私の分も有りますよね 」


「メル、話を聞いてましたか? マックに2台渡すって言いましたよね 」


「ありがとうフリート君♪ 」


「姫、何でまた無視なさるのか! 」


「「「…………わ、ビックリした! 」」」


さすが空気の読めない男、ジェームス君!

だがね………


「ハイ、魔法の試験を始めます。先ずは男子の1番から5番までこの列に順番に並んで下さい 」


相変わらずの運の無さ!

ジェームス君は睨みながら1番の位置に付きます。

〔あそこまで運の無さは流石だね(笑) 〕


僕らも2番、3番の位置に付きます。

今回の試験は魔法の杖(学校指定の杖)にての試験です。

〔不正防止にその場にて配りますが……… 〕


「………マック、この杖に仕掛けがされてるから気を付けろよ♪ 」


「え、そうなの? そうは見えないけどね(笑) 」


「なんだ気付いてたか。じゃ頑張れよ♪ 」


「そこは助けてよ! 」


「まぁ、見てな(ニヤリ♪ )


空気の読めないジェームス君の試験が始まった。

杖は偽装してたけど高級品の魔道具だったよ。

〔まさかの不正ですか………バレた時にはどうするのだろうね? 〕


魔法試験は、単純に今使える最高の魔法を100m先の的に当てる簡単なゲームです。

そして的当てが始まったのだが、流石だね空気の読めないジェームス君は♪

〔まぁ、渡した方も気が付かないか(笑) 〕


多分、ファイヤーボールかな?

ひょろっと出て50m程飛んで………消えたよ(笑)

しかもかなり顔が青くなってるよ?

〔いい杖なのでそれだけに魔力消費もバカにならないし………恐らくファイヤーランスを射ったつもり? もしかして火属性の適正が無いのかな? 〕


しかもしっかりと魔力を注いだ為に魔力切れになりかかってるよ♪

おや、渡した方も顔が青くなってるよ。

〔どうするのだろうね、これ? 〕


結局はそのまま引き下がったが、引き際に(ニヤリ! )………してたよ。

〔………キモい! シャルロット様の気持ちがわかったよ! 〕


さてと………やるか。


「教官殿に質問が有りますがよろしいですか? 」


「何だね? いくら貴族と言えども………まぁいいか、試験前だしね。何だね? 」


「この杖壊れそうなんですがそのまま使っても良いのですか? 」


「何を言ってるのかね、君は? その杖は学校指定の杖で新品ですよ! 何を言ってるのかね? 」


「まぁ良いですけど。的は破壊しても問題ないですよね? もう一つ、ここの結界はどのくらいの強度ですか? 」


「破壊できるならしても構いません。結界は一応特急クラスの魔法は防げますので思いっきりやっても大丈夫ですよ 」


この杖を渡してくれた教官はピクピク顔を青くしながら言ってきましたよ。

さて、言質は取ったしやりますか。

〔マック、笑いすぎだぞ! ジェームス君も笑ってたな? 〕


「では、やらせて頂きます! ……………ファイヤーランス! 」


勿論、ただの魔法ではないよ♪ 色が違いますよ! 青い炎のランスでした。

的に当たるとそのまま貫通して的は爆散!? 後ろの結界障壁に衝突。障壁を壊して壁に衝突、破壊して燃えだした。

〔だから言ったのに………面倒だな! 〕


僕はすぐにアイスランスを打ち込んで炎を消したよ(笑)

マック、笑いすぎだぞ!

〔消したからいいよね? 〕


おや、教官もジェームス君も口がパクパクしてますよ?

まぁ、いきなり2属性も魔法使ったからね。


結局は、結界が壊れたので会場の変更の為、試験は中断、僕は校長室にお呼びだしを受けたよ。


「君がフリート君かね。私の名はハリー、このイングスランド王国王立学園の校長である 」


「ハリー校長、初めまして。フリート・フォン・バーミンガムです 」


「早速だが君は何をしたのかね? 特急結界を壊す中級魔法とは何だね? 」


「あれですか? 魔法使いが手の内を見せても良いのですか? 」


「………やはり閃光の魔女の息子だけの事ではあるな♪ 」


「校長は母をご存じで? 」


「こう見えてもワシの教え子だったからな。で何故破壊したのか? 」


「いえ、この杖を渡してくれた教官が言いましたよね? 「破壊できるならしても構いません。結界は一応特急クラスの魔法は防げますので思いっきりやっても大丈夫ですよ 」って。そこの人、間違ってはいませんよね? 」


後ろにいた教官に言うと静かにうなずいていた。

そして杖を校長に渡すと………


「なんじゃこの杖は? おい、この杖を渡したって教官を拘束、ワシが直々に取り締まるかの 」


「私の友人にも同じ杖を渡していましたから2本在りますね。ハリー校長はどうしますか? 」


「わかった、今回の破壊した件は不問とするが………全くあの魔女は最後にとんでもない息子を送って来るとは………ククク、暫くは愉快じゃのう 」


「母が何をしたのか気になりますが、ハリー校長! これからもよろしくお願いいたします 」


「では、戻りたまえ。見ていくのだろ? 」


「そうですね。友人達の様子も見たいので。失礼いたしました! ………」


フリートが校長室からでた後………


「全く、最後にとんでもない化け物を作りよって、あの魔女は♪ 」


「校長、そのわりには楽しそうですね 」


「しかもこの杖で試験場を破壊したとなると………これは予算案を変えないといかんかのう? 」


「その杖がどうしました? どんな仕掛けが? 」


「この杖はのう、威力が1/10になるように魔法触媒に細工がしてあったよ! 全く 」


「え、1/10ですって! ちょっと待って下さい、それでは!? 」


「そう言う事だ! 全く、あの魔女は息子に何を仕込んだのか? 」


「そう言えば昨日の試験もトップは彼ですし、彼のお友だち達(・・・・・)も上位を占めてますから今年は豊作ですね♪ 」


「そうかのう? それより不正をしたバカはどうした? 」


「はい、すでに拘束済みです。全く、あのバカは! 」


「では、行こうかのう 」


後に不正をした教官は、ある貴族に頼まれたと自供したが………そのある貴族は、取り巻きの1人をスケープゴートにして逃げたらしい?

〔取り巻きが勝手にやったと言って? って言い訳苦しくないか? 〕


この後、再開した試験は無事にマックの杖も交換されて上々な結果を残していた。

勿論、シャルロット様とメルも余裕で的を破壊していたよ♪


こうして入学前実力テストが終わったよ。

この後、屋敷に帰って父上に報告したら、そうかと言って何やら思案中だった。

〔勿論、母上に報告したら、笑ってましたよ。閃光の魔女様が(笑) 〕


そして3日後、晴れてイングスランド王国王立学園初等部の入学式です。

ドキドキしながら馬車で向かいます。

〔勿論、両親と一緒に行きました 〕


門で別れて早速クラス分けの名前の書いてあるボードの前に行きましょう。

名前を探していると肩を叩かれた?


「フリート、どこ見てるんだよ? 」


「なんだマック、真ん中から上に向かって見てたよ。それが何か? 」


「もう、結果はわかってるだろう、こっちだよ! 」


「おい、引っ張るなって! 」


連れて行かれた先にはシャルロット様とメルが待っていたよ。

ニコニコしながら?


「シャルロット様とメル、どうした? 特にメル、試験は大丈夫だったか? 」


「何よ! フリート、私はSクラスに入ったわよ! 」


「え、………おめでとう。マックの言い分だとヤバイって感じだったから心配だったよ 」


「………マック、後で訓練しようね♪ 」


「何でそうなる! 」


「フフフ、私もSクラスですよ、フリート君 」


「シャルロット様は余裕でしょうから大丈夫でしょうね。所で僕はまだ確認してないが何処に名前が有るのかな? 」


「………お前な! まぁ、トップから見てみろよ! 」


そう言われてトップからみ……………アレ? トップノナマエガ………僕?


「そう、首席入学おめでとうございます、フリート君♪ 」


「おめでとう、フリート。流石だよ♪ 」


「フリート、おめでとう♪ 」


「………あぁ、ありがとう。まさか首席だったとはね。しかも次席はシャルロット様で3席がマックだとはね。……………え~とメルは…………お、ギリギリ11席じゃないか! 落ちるなよ(笑) 」


「な、何気にフリートがひどいんですけど! シャルロットはどう思う? 」


「メル、一緒にお勉強を頑張りましょうね。解らないところは皆で教えましょう♪ 」


「………シャルロット、貴方もですか! もう、こうなったらマックを蹴落としても這い上がってやるわよ!! 」


「何故蹴落とされるかわからんが勉強はしっかりと教えてやろう 」


「もう何よ、上から目線は! ………兎に角助けてよ、フリート 」


「ハイハイ、先ずは夏休み前の試験かな? 落ちたら補習らしいからね♪ ………そうだ、補習になったらアレは無しにしよう、そうしよう♪ 」


「それは良いですわ、私のお友達はそれくらいは余裕でしょうから♪ 」


「確かに。勉強はしっかりとやらないとね♪ 」


「わかったわよ! 夏休みはアレで遊ぶんだから♪ 」


「さぁ、先ずは教室に行こうか 」


僕たちはSクラスの教室に向かった。



②〇



イングスランド王国王立学園のクラスについて


各学年には6クラスが有り当然、上からS、A、B、C、D、Eの6組在ります。

大体1クラス30人位なのだが、Sクラスのみ12人だった。

〔その年により入学者の人数が変わるため 〕

基本、勉強や武術、魔法等の適正を7年間で伸ばして上げて高等部に進学する時にはそれぞれの長所(適正)を見極める意味もある。

そのためのランキング制度も有り、基本は50位までは公表される。


因みに序列は………

1位 フリート Sクラス

2位 シャルロット Sクラス

3位 マックス Sクラス

  :

  :

11位 メモリ Sクラス

  :

  :

  :

  :

46位 ジェームス Bクラス


………でした。

流石に勉強は多少はできたらしいジェームス君だった。



②〇

まさかのトップ合格でした。



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