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4ー3 15歳 ポルトンダンジョンアタック! 後編

4ー3話です。


ポルトンダンジョンアタック後半戦です。


さぁ、アンッデトゾーンです。


あれ、3人娘の様子が………

4ー3話


ポルトン街に来て4日目、本日から第11層からのダンジョンアタックだった。

今回は10層の追い剥ぎウルフをクリアした順で突入して行く事に。

〔第10層はほとんどのチームがクリアしていたよ。ほとんどののチームがね 〕


今回は何故かカイルチームより先に行くことに。

何でも一部装備が壊れていて修復待ちだそうです。

〔剣を研ぎに出していたそうです 〕


さあ張り切って………おや、シャルロット様とメル、トリスさんまで顔が………あ、そうだった!

次はアンデットゾーンだった!

〔ウ~ン、ドウシヨウかな? 〕



………心配は杞憂? でした。

11層に入った途端、目の前にはゾンビさんとゾンビラビットさん、ゾンビドッグさんの混成軍団(各々6匹づつ)が現れた!!

〔あ、結構な数が居るね……… 〕


するとシャルロット様が行きなりエリアハイヒール(光魔法上級)を放ちゾンビ達に大ダメージを与え(それだけでゾンビラビットは全滅していた! )、メルが「臭い臭いわよ! 」と叫びながらウォーターランスを放ちながら剣で切り飛ばし、トリスさんも風魔法で吹き飛ばしていた。

確かにゾンビは臭いけど……… あれ、俺達、いらない子?

〔この暴走は13層の入口まで続く事に! 僕たちは魔石を拾いながら後に続く 〕


そして13層に向かう階段前で休憩をする事に。

3人は魔力が切れかかっていた。

〔言いたくないけど、あれだけ殺ったらねぇ………少し休憩が必要だね 〕


「え~と、3人とも飛ばしすぎ! もう魔力が無いでしょう? 」


「(はぁはぁ)まだ行けますわ! (はぁはぁ)それに……… 」


「シャルロット様、無理しても良いことは有りませんよ。それにメルもトリスさんも魔力切れですね。ここで少し休憩ですね。仕方ない、エリアサンクチャリア(光魔法、王級)! 」


ここで僕は光魔法のエリアサンクチャリアを発動してこの場所をピンポイントで聖域化して休憩した。

まぁ皆さん驚いてるね。

〔あ、教官もポッカ~ンしているよ 〕


「え~とフリート君は光魔法も使えたの? 君は一体魔法属性はいくつ有るの? 確か………火、水、土、風、氷、闇に光、確か無属性魔法も使ってたよね? 」


「確かに! フリート君、君は一体……… 」


トリスさんは知らないか。

でもマホーニ教官が知らないってどうなのよ?


「ウ~ン、話しても良いけど………一応秘密でね! 僕は全属性の魔法適正が有るんだよ♪ 」


「「エェ~……… 」」


まぁ、グリット教官といつもの仲間は知ってるけどね。

もっとも余り人前では使わないけどね。



休息も終わり13層に降りると早速スケルトンが追加で出てきた。

まぁここは男3人で倒して行く事になった。

〔もう少し休ませないとね 〕


マックはノース2型(両手剣)に炎を這わせて切りつけていき、クラフトはウエスト4型(クロスボウ)の矢を打撃系の矢に交換して撃ち放ったり魔法弾(魔力の矢)を撃ったり!

僕はサウス9で光魔法のサンレーザー(光、特級)やファイヤーランス(火、中級)で攻撃したり、直接切り飛ばしていた。

〔うん、臭いね。早速浄化、浄化♪ 〕


こうして14層までは、このまま男子達で戦っていった。

そして15層に降りる階段前での作戦会議を始めた。


「問題は何処で出くわすか解らないし、基本15層にスケルトン以外の魔物の情報が無いんだよね。まぁ意図的に隠しているのと中堅の冒険者達は20層以上の層に行くからね 」


基本、このダンジョンを利用している冒険者達は21層からの岩石ゾーンに採掘(主に鉄鉱石)に行ったり、31層から50層の洞窟ダンジョンにて訓練したりしていた。

まぁ11層から20層までのアンデットゾーンは敬遠されるらしい。

〔そりゃそうだ。だって臭いしね(笑) 〕


15層にいるはずのスケルトンナイトさんは取り巻きのスケルトンを5~6匹引き連れている徘徊型のアンデットで15層には大体5組のナイトチームが居ることになっていた。

〔まぁ、ダンジョンマスターが言ってたしね 〕


早速15層に突入………って何でスケルトンナイト部隊が3個小隊居るの!?

目の前にはスケルトンナイト3匹、スケルトンが18匹居たよ!

〔おい、徘徊してるんじゃ無かったのか! 〕


「え~と、フリート君………待ち構えて居る様に見えるけどここポルトンダンジョンだよね? 」


「そうだよね。まさか待ち構えて居るとはねぇ………でもこの状況は無いな!! 」


「え、フリート君ドウユウコト? 」


「あ、トリスさんは知らないか。ブルー島ダンジョンの10層がこんな感じかな?スケルトンナイトリーダー中心の合計180匹が待ち構えてるけどね♪ 」


「「何それ………無理でしょう!? 」」


マホーニ教官とトリスさんは息ぴったりだね?


「まぁ此方も基本は2個中隊で攻略する訓練だからね 」


「「まぁ、あれに比べたら………ましかな? 」」


「「そうね、確かにましよね?」」


「「え、そうなの? 」」


マホーニ教官とトリスさんが驚いてるよ!


「フリート君、学園のク「ダメです!! 」ン ………え、ダメ? 」


グリット教官はまた脳筋発言しそうだったのでキチンとダメと言っておく!

恐らくは自分で攻略したい(暴れたい)のかな?


「ここは………よし、僕とマックで突撃するからメルは防御に専念してシャルロット様と他の人は支援よろしく♪ 」


「「「「「わかった(わ)! 」」」」」


「ではマック、競走だ♪ 多くナイトを倒した方の勝ちな! 」」


「わかったよ♪ 僕が勝ったらルクス1台もらうよ♪ 」


「ほう、なら僕が勝ったら………エジンバラ領のダンジョンでも案内してもらうかな? 」


「………ま、良いけどね。では! 」


「早速………! 」


「「始めようか♪ 」」


こうして始まった戦いだったが………フリートとマックの独壇場だった。

マックは両手剣での凪ぎ払いでスケルトンを砕いて行き、フリートはサウス9に光魔法を這わせて切り倒していた。

〔トリスさんとマホーニ教官は驚いてるね。他の人達は最初は呆れていたけどね 〕


そして各々スケルトンナイトを1頭づつ倒して同時に残りのスケルトンナイトに斬りかかっていた。

それでスケルトンナイト軍団は全滅していた。

〔それを唖然と見ていた残りのメンバーと教官2人 〕


「「よし、こんなもんか? 」」


「え~と、結局どっちが勝ったの? 」


「「え、え~と……… 」」


「結局、最後のスケルトンナイトはどっちが倒したの? 」


冒険ギルドカードを見ると……………


「ウ~ンと僕は………1匹………チ、遅かったか! 」


「そうすると僕は………2匹………よし♪ 勝った! これでエジンバラダンジョンに案内付きで潜れるぞ(笑) 」


「え、案内って僕が………わかったよ! 案内するよ……… 」


「さて、これでクリアした事になるのかな? 教官殿………グリッド教官殿? 」


「そうなんだが………何か様子が変だな? 」


「確かに昔潜った時と比べると雰囲気が違うわね………何か禍々しいと言うか……… 」


確かに魔素の濃度が高いような?

辺りをよく見ると……………ン、何だろう、あれは?


「グリット教官殿、彼処に有る物は何ですか? 」


「何処だ? ………あれか? 何だあれは? 」


「確かに禍々しい物ですね? 」


そこには真っ黒で四角い石のような杭? 見た目が十字架? が刺さっていた。

大きさは、10cm角の柱で上の部分が十字架風になっていて、地面から1m程出た状態だった。

〔見た感じまるで墓場に元々有った様に刺さって有る様に見えたが……… 〕


見ていたマホーニ教官が驚いていた。

十字架の真ん中に付いていた石のような物を見て!


「これは………まさか魔結晶石!? 」


「何ですか? 魔結晶石って? 」


「一種の魔素の固まりとも言われている分質で大陸の魔境やダンジョン跡地なんかでたまに発見させているらしいですよ。でも何でここに有るの? 」


なるほどね………そうすると後何本刺さってるかな?

回りを見渡すと似たような杭? が後9本程有るようだった。


一応、[神眼]で見ると………ヤッパリそうか!


-----------------------


[魔素放出杭(劣)]

魔結晶石の魔素を放出する為の魔道具

本来は魔物の誘引に使用するものだがそれを強化することで魔素の放出量を飛躍的に多くした物

この杭は分解して運べる為、現場にバラバラにして運び組み立てられる

組みあがった杭を地面に刺すと魔素を放出し始める

なお、ダンジョン等に設置すると魔物の数が増えてしまう

更に複数の魔素放出杭を設置した場合、魔物が溢れ、スタンピートするかもしれない

取り扱い注意

但し、この[魔素放出杭]は、組立をミスってる為、能力が1/10以下になっている


-----------------------


またとんでもない物だよね。


「これってまさかダンジョンに魔力を注いで人工的にスタンピートを起こす為の魔道具ってコト? 」


「………有り得ますけど………他のフロアの状態が解らないし、たった1本ではこの大きさの魔結晶石では大したことが無いはずよ? 」


「………マホーニ教官、後9本在りますね、このフロアだけで。取り合えずこの杭? 抜きますね 」


そう言って僕が土魔法で杭? を抜いてデメンジョンバックの予備に入れておく。


「え、後9本も有る!? フリート君、直ぐに案内………いえ、抜きましょう! 」


こうして謎の杭? を抜いていった。

全てを抜き終った時にダンジョンマスターのクリート男爵が来た。


「オーイ、15層の魔素濃度が上がったけど何が有った? 」


クリート男爵に経緯を話して魔素放出杭? を見せる。


「何だって! 何でこんな物が有るんだ!? 」


「………恐らくは例の件かな? イヤ、僕たちを狙ったのかな? どうだろう………校長はどう思います? 」


「「「「「「「え、 」」」」」」」


「ホ、ホ、ホ、確かにわからんのう。先ずはその魔素放出杭? の回収かのう? 」


いつの間にか現れたハリー校長!

まぁ、クリート男爵の後を付いてきただけだけどね。


「校長、いつのまに? それより直ぐに魔素放出杭? を回収しなければ!! 」


「クリート男爵、後魔素の濃くなってる階層は何処ですか? 」


「今の所は19層と22層だな。恐らくは20層の転移ポイントを利用してるな! 」


「恐らく分解して運べる様ですから複数のチームが絡んでいるかも? 」


「今回のダンジョンアタックは一旦中止、生徒は一旦外に! 我々は19層に向かうぞ! 」


「それじゃ僕たちも戻ろうか 」


「イヤ、フリートとマックは課外授業として私と校長とクリート男爵でチームを組んで19層に向かうぞ! 」


「「え、何で!? 」」


「この中で学生戦力トップ1、2位が何を言ってる? さっさと行くぞ! 校長も 」


「ワシもか? 」


「最強のイタズラ魔道士が何を言ってる? さっさと行くぞ! 」


「ワシは校長なのに……… 」


戦闘凶に何を言ってもムダでは? と言いたかったが飲み込む。

確かに対処を急がないとかなり不味いよね。


「私は残りの生徒を回収しながら10層の転移ポイントから外に脱出させます 」


「ではチームの4人をお願いします、マホーニ教官。クラフト、護衛を頼むよ。いざとなったら袋の中身、全部使っても良いからな。出し惜しみ無しでね 」


「わかった。任せて! 」


「シャルロット様、メル、トリスさん、外に脱出をしてね。あと外に居るうちの護衛に"状況D"と言ってくれれば通じるからお願いします 」


「?? わかったわ。伝えておくわ 」


「フリート、任せて! 」


「え~と、伝えます?? 」


取り合えず教官と校長とクリート男爵の分の背嚢を[亜空間収納庫](本当はアイテムボックスから)出して渡す。

背嚢には普通に3日分の食糧が入っていますけどね。


「フリート君、すまんのう 」


「フリート子爵、ありがとう 」


「フリート、良いのか? 校長に渡して? 」


「校長に渡した物は普通の背嚢ですけどね(笑) デメンジョンバックの背嚢は渡せませんよ 」


「何だと! これはデメンジョンバックではないだと!? 」


「普通の背嚢です。校長はまだ諦めて無かったのですね 」


「なんの事じゃ、さてさっさと杭を抜きに行くぞ! 」


「「「「「「「「(あ、誤魔化した! ) ハイ! 」」」」」」」」


こうして特別編成の攻略部隊が結成された。

先ずは19層の攻略に向かう事に。

〔勿論、途中に杭がないか確認しながら 〕


なお、ポルトンダンジョンマスターは現在、魔物の発生場所はコントロールできるがボス以外はコントロールできない事になっていた。

裏ワザ的に初代ダンジョンマスターは魔物のコントロールができるが次代からはコアの攻略をしない限り正式なダンジョンマスターとは成らず仮のダンジョンマスターとして登録されていた。

〔まぁ、当たり前かな? 引き継ぎは先代のダンジョンマスターが指名した者がコアの間にて引き継ぐらしい 〕


正式な攻略者が出ると引き継がれるが、現在ポルトンダンジョンの最高攻略者は145層でポルトン男爵自身だった。(ガチで! )

冒険者には攻略者にはポルトン男爵の地位を交替しても良いと宣言している為、今も人気のダンジョンとして冒険者の人気が有ってポルトン男爵領はそこそこの収益が有った。

〔考えて見ると………結構商売上手なクリート男爵様なのかな? 〕


15層から18層までは余裕で攻略していた攻略部隊だった。

まぁ、過剰戦力が揃って居るしね。

〔15、16層は僕とマック、17、18層はグリット教官が脳筋アタックでクリアしていた……… 〕


問題の19層なのだが………いったい何本植えたんだよ!? って位の[魔素放出杭(劣)]が有った。

全部で33本有った。


「ウ~ン、基本20層の転移ポータルからここに来るのをポータルの所で目撃されてるはずだから一応、確認するかな? 」


「それは後でじっくりとすれば良いのでさっさと杭を抜きましょう 」


こうしてスケルトン達を順滅しながら杭を抜いていった。

奏功している内に何とか魔素放出杭を全て抜き、何とか増えていた魔物の数も何とか減らす事に成功した。

〔全て回収しました。もう疲れたよ! 〕


「次は22層ですが……… 」


「20層のボス部屋を通らないと22層に行けませんしね。取り敢えずは20層のボスを倒しましょう。因みに、20層のボスは、スケルトンキングだからね。じゃ、頑張ってね 」


「まぁクリート男爵はパスできるが何で手伝わない? 」


「校長、このメンバーで手伝い要るのか? 」


「まぁそうじゃが………全くクリート男爵は……… では先に行って20層の転移ポータルのチェックをしなさい。できれば応援の冒険者を呼んだ方が良いじゃろう 」


「そうします。では、ポータルの前で待ってますよ 」


「それでは20層のボスに挑むぞ! 」


「「はい、グリッド教官! 」」


「グリッド、程ほどに……… 」


「校長、ここは全力だろう! 」


こうして4人で20層のボス戦(スケルトンキング戦)が始まったが………一方的にスケルトン軍団をボコっていた!?

キングは取り巻きのスケルトンナイトとスケルトン軍団(ナイト×2 スケルトン×12)が待ち構えていたがフリートがさっさと光魔法のサンレーザーで横凪ぎして雑魚のスケルトンを舜殺して校長がダークバインドでナイトを拘束、フリートとマックでナイトに斬りかかっている時にグリッド教官がキングに突撃していた。

〔ウン、速攻ですね 〕


この日、20層のスケルトンキング軍団が最短タイムで攻略された。

この記録はこの後更新されることが無かったとか?


そして20層の転移ポータルの所に行くとなんとクリート男爵が拘束されていた!?

しかも冒険者? に。


「オイ、何をしている! 何故クリート男爵を拘束している? 」


「!! お前ら何処から現れた! 見られたのでお前らにはここで死んでもらう♪ 」


冒険者風の賊は21人。

クリート男爵はリーダーの男に拘束されていた。

〔残りの20人が回りを囲む! 〕


「ウ~ン、こいつらが今回の犯人? 」


「そうみたいだね。ドウシマス、グリッド教官? 」


「まぁそれは………順滅で良いだろう。あのリーダーは残せよ♪ 」


「「わかりました! 」」


「オイ、何を言ってる! たった3人(・・)で何ができるんだ! 此方には人質もいるのにな! 」


「「「人質? 」」」


見るといつの間にかクリート男爵は消えていた。

慌てる賊達!


「オイ、どこに行った!? 」


そしてフリート達の後ろに現れるクリート男爵と校長!


「ホ、ホ、ホ、爪が甘いのう。………何々、ほう、やはり海賊スペクターの者か。貴様らが大陸からあの杭を持ってきたのかな? 」


「ほう、[鑑定]持ちか! まぁそうだな。今回の仕事は結構楽にできると思ったのだがね 」


ドレドレ、僕も[神眼]で見てみると………ヘェ~、ヤッパリか!!


「ヘェ~? それでそのスペクターの皮を被った聖国神罰隊の隊長さんのえ~とダルクさん? スタンピート起こしてどうするの? こんな浅いところではたいして効果も無いでしょう? 」


「な! 何故私の名前と聖国の者と………何故解った! ………そうか、君がブルー子爵様ですね。そうすると作戦は成功したものと同じですね 」


「え、こんなのが作戦なの? まさかと思いますが私が狙いだったんですか? 」


「まぁそんな所ですね。何せあまりにもガードが固くて貴方を襲うこともできませんしね。屋敷はトラップだらけで侵入するだけ無駄、通学中は護衛がウザいし………貴方自体もおかしいしね? 」


「それは誉め言葉と思った方が良いのかな? 」


「貴方を暗殺した方が良いとうちの上層部の判断でしてね将来邪魔に………既にあの船を作った為に邪魔になってますけどね。その為のこの仕掛けですよ! 」


「しかしこんなものでスタンピートですか? 」


そう言って例の杭を投げる。


「こんな効率の悪い魔道具でスタンピートねぇ………これだと1フロア最低100本は打ち込まないと無理でしょうね? 」


「何を言ってる!? この杭を20本打ち込めば魔素が放出されてそれだけでも魔物が大量発生するはずなのに……… 」


「簡単な話ですよ。単純に魔素の放出量自体大した事無いのに発生すると思いますか? 大陸のダンジョンは大した事も無いのでは? 」


「…………… 」


「もっとも組立をミスってる時点で無駄でしょう? 」


「何だと!? おい、説明通りに組み立てたはずだよな? 」


仲間に聞いていたが誰もわかっていなかったらしい。

勿論、本人もそうみたいだったが?


「………恐らくは教えた方もわかって無かった見たいですね。まぁ、あなた達の間抜けな対応でスタンピートは起こらなそうで良かったですよ 」


「クソ~! ならばここでフリート子爵を始末してこの国を脱出するぞ! 野郎共かかれ! 」


かかれと言われた部下達だがグリッド教官の威圧で動けなかった。


「まさかの開き直り? ま、こいつらにはこの後王国の諜報部隊が欲しがってるからね。なるだけ生かす方向で。無理ならダンジョンの肥やしに! 」


「え~と、フリート子爵、こいつらのゾンビは見たくないのですが……… 」


「そうすると手足が無くても良いのだな? 」


「「グリッド教官怖いわ! 」」


「ク、お前達、さっさとかかれ! 」


「五月蝿いなぁ、[バインド]! 少しは黙れよ! 」


さっさと五月蝿いダルクを[バインド(闇、初級)]で拘束した。


「ウグ! …………(何だと、外れない!? ) 」


「さて、リーダーは拘束した。では残りの人はドウシマス? 降伏? 戦う? 」


「私は戦いたいね(ニヤリ) 」


「「グリッド教官怖いわ! 」」


結局、他の盗賊もとい聖国のスパイ? 特殊部隊? 海賊達? は降伏した。

降伏した海賊スペクターの下っぱを武装解除後、近くの横穴に入れて[クリエイトブロック(土、上級)]で鉄格子擬きを作って付けた。


そして元々ここにいた筈のクリート男爵の部下の遺体を回収、地上に持っていく事に。

僕がデメンジョンバックを出して運びました。

〔僕の為にお亡くなりになったので僕が責任をもって運びます 〕


1階の転移ポータルに出るとそこには王国連合統合海軍海兵隊員が待っていた。

外に出ると入口を囲む様に陣地ができていて、クリート男爵軍と海兵隊員とルクス07~09 3台が塹壕を掘ってスタンバイしていた。

〔まぁ、そう言う指示ですしね 〕


実はあのバスの後部にルクスを1台隠すスペースが有って緊急時の保険で積んでおいた。

もっとももう1台、ルクス10は姉様達の屋敷に行かせて護衛をさせていた。

〔もしかしたらと向かわせるのを予定済み 〕


そして海兵隊員に20層の捕虜の回収と22層の杭の回収を命じておき、近くにいた王国諜報部? の人を呼んだ。

来たのは40代のオッサン風の冒険者が来ていた。


「いや~フリート子爵様、大変でしたね 」


「………そう言う事にしときますよ。いい加減部隊名を教えて下さいよ、ライリー隊長 」


そう、このオッサンがイングスランド王国の諜報部門のトップのライリー隊長だった。

フリートにさえ諜報部隊の名前を教えないほどの徹底した秘密部隊だった。

〔もっとも王家の直轄部隊らしく代表のライリー隊長以外は誰が隊員なのか誰も知らないらしい。ライリー隊長の名前も怪しいが? 〕


「でこの聖国の特殊部隊の隊長はどうします? 要りますか 」


「まぁ、大した事も知らなそうですが、此方で預かりますよ。報告書は後程 」


こうして間抜けなスパイ? 特殊部隊? 盗賊? 海賊スペクター? の連中を騎士団憲兵隊(もしかしたら諜報部隊? )に引き渡して本日のダンジョンアタックは終わった。

本当、今日は大変な目に有った1日だった。

〔生徒は全員無事だった。姉様達も無事だった。〕



この後、5日までポルトンダンジョンアタックは続くが僕たちフリートチームはクリアしたのでどうしようかとチームで話合っていたら不完全燃焼のグリッド教官が来て僕とマックを掴まえて一言。


「これから課外授業の続きだ! 」


………と言って引きずって連れ拐われた。

ダンジョンの入口手前でマホーニ教官に阻止されたが諦めきれないグリッド教官だった。


こうしてポルトンダンジョンアタックは邪魔されたが何とか全員(一部を除く) 課題をクリアした。


後にライリー隊長から報告書が着たが、やはり下っぱだったのか大した情報は取れなかったそうです。

ただ、国内の侵入方法や聖国の特殊部隊や拠点の情報など色々な小さな情報が取れたそうです。

〔所詮は使い捨ての人員らしい? 〕



④○○○



おまけ

ハリー校長の悩み(笑)


ハリー校長がゴブリンキングを狙っていた理由がなんとキングの睾丸だった!?

何でも魔法薬学や錬金術学では睾丸を材料に精力剤が有名らしいが、校長はなんと毛生え薬を作る為だった。

〔主に自分用だったらしい? 〕


何でも偶々見つけた古代の魔法薬学書にその製法が載っていた(かなりボロボロの本だがなんとか解読した? )らしく作る材料にゴブリンキングの睾丸が必要な為、面倒だが自分で摂る事のできるポルトンダンジョンに潜りたかったらしい。

そこでかなり前に同じようにポルトンダンジョンアタックの時に来た時にコッソリ潜ろうとしたがダンジョンマスターであるクリート男爵にばれて出禁になった。

〔まぁ、討伐もしないでいきなりボス戦しかしないで30層まで行ったらばれるよね(笑) 〕


通常は魔物を倒しながら下段に降りるのだが、校長は全て消える魔法でスルーしていた。

ボス戦の倒し方もいきなり消えて至近距離での奇襲で魔法を撃ち込む。

〔流石にズル賢いよ! あ、だからイタズラ魔導士なんだ!! 〕


もっとも校長がハゲかかっている原因はなんと母上にイタズラをした時に返り討ちにあった時に氷浸けにされて頭皮が霜焼けになったとか。

回復魔法でしもやけは治ったが毛根が何故か弱ってしまった状態に。

〔何故か回復しなかったらしい。それで入学式後にすぐにイタズラしないように自ら1ヶ月はイタズラ禁止にしたらしい? 〕


こうしてハリー校長がポルトンダンジョン出禁になったと言うわけ。

今回も3日目以降にどさくさに紛れて潜ろうとしたが入口でダンジョンに弾かれ即見つかりできなかった。

〔そして学園関係者が迎えに来るまで簀巻きで入口の脇の木に吊るされていたハリー校長だった!? 〕



④〇〇〇

まさかの狙われていたフリートだった。


………が、結構間抜けな海賊? だった。


そして判った校長の以外な過去(笑)と学園のいたずらルール!?


さて次は仕返しかな?




イヤ~! 結構難産だったわ(笑)

ヤッパリ戦闘描写は難しいです。

暫く不定期投稿は続く事に。

投稿は完成後にします。

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