4ー2 15歳 ポルトンダンジョンアタック! 前編
4ー2話です。
高等部恒例のポーションダンジョンアタックです。
早速やらかしているフリート君だった。
そしてダンジョンの10層には………
4ー2
6月、マンチェスター侯爵領の特別監査が始まった頃、学園高等部1年生は、授業の一環でこの時期、ポルトンダンジョンにて訓練旅行(修学旅行? )が行われていた。
この授業はポルトンダンジョンのスタンピートの教訓を学ぶ事と実際にダンジョンアタックしてダンジョンの特性、素材の採取の仕方等を実習するための行事だった。
〔基本、高等部1年生は強制参加の行事だった 〕
ポルトン街まで馬車で行くのですが………
「フリート副司令、良いのですか? 」
「………良いんじゃない? 校長の"お願い"だしね(笑) 」
今回の移動に関して校長が僕にあの魔導馬車使えないかと言ってきた。
そう、結婚式で使ったオープンカー擬きの魔導車両を。
〔ウ~ン、あれは元々コンテナ用の輸送車両なんだよね。人員輸送用は作って無いしね 〕
その魔導車両をベースに試作バス(80人乗り)を作る羽目に。
コンテナを載せる部分に乗客を乗せるスペースを作ったよ。
〔見た目はロンドンバス?みたく2階建てのバス仕様、しかも80人乗り 〕
それを4台作ってポルトン街まで移動しました。
道すがら、すれ違う回りの商人、冒険ギルド員達が騒いでた!
〔そしてブルー子爵軍のマークを見て納得していたって? 〕
そして各車両には王国連合艦隊海兵隊から運転手兼護衛が1個小隊11人づつ乗っていた。
まぁ、長距離運転の訓練代りの行軍ですね。
〔コンテナ輸送用車両として現在試作車両を試験中(運転手の訓練ついでですが ) 〕
なお、現在バーミンガム領では、バーミンガム街とポーツマツ街間を繋ぐ専用レーン(高架道、複線)を作ってます。
そして1日3往復の運行を目指しています。
〔分かりやすく言うと新都市交通の列車(車輪がタイヤ)みたいな物? を運行予定 〕
人員、物資の利用がうまくいけば王都とエジンバラ領でも作る予定です。
その為、現在バーミンガム街には王都、エジンバラ領から研修兼作業員の土系魔術師や護衛の冒険者が来てちょっとした景気に沸いていた。
〔もっとも冒険者はブルー島ダンジョンに行きたいための情報収集していたりして 〕
現在、ブルー島ダンジョンはイングスランド王国連合艦隊海兵隊、陸軍、各地の王党派貴族軍の訓練場になっていた。
しかも現在順番待ちの状態になっていた。
〔まぁ仕方がないかな。実践訓練に近い訓練ができるしね 〕
今の所は冒険者には開放予定は無いけど………まぁ、そのうちだね。
もう少し魔物の収集したいしね。
こうして無事にポルトン街に着きました。
明日にはダンジョンに潜るのですが、恒例のポルトン男爵に挨拶に行くことに。
今回挨拶に行くのは1年生総代の僕、次席のシャルロット様、騎士科代表のマック、商業科代表のクラフト君、そして引率のハリー校長とグリット武術教官だった。
〔校長が何故か付いてきていたが………何で? 〕
「初めまして。私がこのポルトンダンジョンを管理していますクリード・バロン・ポルトンです。この度はポルトン街までお越しくださいましてありがとうございます。明日よりダンジョンアタックされるとの事で今日はゆっくりお休みください。歓迎パーティーも準備致しておりますのでお楽しみに♪ 」
「ホ~ウ、クリードも社交辞令が出来るようになったか! これはメデタイノウ(笑) 」
「ゲ、何で校長が来てるんだ! あんたは出禁にしたはずだぞ! 」
「まぁよいではないか♪ ワシは潜りに来た訳でもなく生徒の引率者じゃ 」
「そう言って50層のボス素材を狙ってる癖に何を言ってるんだ! しかも消えてる魔法での奇襲で攻略されても困りますよ♪ だから出禁にしたんでしょうが! 」
どうも校長は過去に色々とヤラカシテイタラシイ………聞くのが怖いな!
それに50層のボスって何だろうね?
「それで校長、例のダンジョンマスターは彼かな? 」
「そう慌てるな! この子がフリート子爵だ! 」
「フリート・ヴァイカウント・ブルーです。今回、ポルトンダンジョンの訓練アタックに来ました。ブルー島ダンジョンの参考にさせて貰いますのでよろしくお願いいたします 」
「これはご丁寧に。よくダンジョンを見ていってくださいね。良ければダンジョンマスター同志相談にも乗りますよ♪ 」
「ありがとうございます。私のダンジョンはマダマダ若いダンジョンなので助かります。先輩よろしくお願いします 」
「………しかし校長の教え子にしては中々できた子ですね。将来が楽しみだね 」
「ワシの教え子だからだ! まぁ良い、次は…………… 」
こうしてポルトン男爵に皆を照会していく校長だった。
夜はポルトン男爵主催の歓迎パーティーが行われ、おおいに盛り上がった。
〔うん、いつものように食べまくっていたよ、ム~ちゃんとファイちゃんコンビがね 〕
次の日………早速ダンジョンアタックの為にポルトンダンジョンの入口に移動します。
今回の訓練では15層に居るスケルトンナイトの魔石を回収するのがミッションです。
〔常に5体はウロウロしてるらしい? 〕
毎年、15層にいるスケルトンナイトの魔石を回収して無事に脱出して来るのが学園の訓練らしくこの日はほぼ学園で貸しきりになるそうです。
もっとも10層毎に転移門が有るそうで冒険者達は20層からアタックする分には潜れるので問題ないそうです。
〔もっとも21層からは結構難易度が上がるらしいけど? 〕
なお、ダンジョンアタックは騎士科、魔法科、商業科から2人づつ組んで6人パーティーを組んで突撃する事になっていた。
勿論、僕のパーティーは、マックとメルの騎士科組、クラフト君とトリス嬢の商業科組、そして僕とシャルロット様のメンバーだった。
〔まぁいつものメンバー+トリス嬢(クラフト君の次に実力がある商業科の才女)だった 〕
因みにむーちゃんとファイちゃんは何故か義姉様、姉様の護衛? の元、ポルトンに有る王家の別荘に滞在中だった?
どうも姉様からのお誘いで義姉様が一緒にソフィー第2王女と選任近衛騎士団(女性騎士中心の部隊)と王国陸軍(こちらは純粋に警戒任務)と一緒に来ていた。
〔しかも先回りで! なお、選任騎士団の中にキャロル姉様が居たのには驚いたよ! 〕
旦那達は仕事が有るので来ていなかったが、ステーブ先輩が護衛騎士団員(ソフィー第2王女様のご指名)として来ていたが………誰の護衛かな♪
もう姉様達は、旦那ほったらかしかよ!?
〔その頃、哀れな旦那達は例の査察関連で忙しかった? ステーブ先輩は上手く逃げたね♪ 〕
次の日………今ポルトンダンジョンの入口に来ています。
ヘェ~、ポルトンダンジョンも洞窟型なんだね。
〔まぁ、イングスランド王国国内に有るダンジョンは洞窟型でした。国外にはフィールド型、棟型のダンジョンも有るらしい? 〕
現在、ポルトンダンジョンは200層のダンジョンになっていて10層毎に中ボス、50層毎に大ボスが居るらしい。
そして200層には地竜タイプのドラゴンが居るらしいがどうなんだろ?
〔ウ~ン、うちのトール君が真のSクラスになった位かな? 〕
因みに50層の大ボスは、ゴブリンキングらしいけど………校長はゴブリンキングの何を狙ってるの?
校長の狙いがわからなかった?
〔素材的に金になるのは………皮や角牙位かな? 武具? 他に何か有ったかな………? 〕
今回のアタックは順番に突入していきます………が、先ずは装備のチェックから始まります。
装備に関しては学園支給の装備を使っても良いのですが、自分で用意しても良い事になっていた。
〔勿論、食料よポーション何かの物資も査定の対象です 〕
これは昔、有る貴族のボンボンが無駄に金の掛かった装備で突入すると父親の力で学園に認めさせた結果だったが……… 。
結局そのボンボンと取り巻き達と一緒に、魔物(10層中ボスのビックワイルドウルフDクラス)の群れ(7匹)にボコボコにされた挙げ句、武器装備を剥がされて救助されたらしい?
〔剥がされた装備は後に宝箱から発見されたそうな。なお、この件で10層のボスは"追い剥ぎウルフ"と渾名が付いていた(笑) 〕
昨日の内に装備を整えておけと指示がわざとらしく有ったのに気付いていない方も居るようで………ダンジョンアタック初日なのに潜れなくなっていた!
まぁ騒いだ連中は高等部の問題児(Bクラス下位)中心の残り少ない貴族様のグループだったが(笑)
〔装備に手を抜くと痛いしっぺ返しを受けるからね! 〕
初日から2日間は兎に角10層のボス部屋を目指してマッピングとボス部屋の次の部屋の転移ポイントの安全地帯まで行くのが目標です。
なお、パーティーには2人づつ冒険者が付き添い、危険な事をしないように見張ります。
〔まぁ問題児が問題を起こした時に助けるのが彼等の役目です 〕
そして順番に突入なのですが、僕たちのパーティーは最後に突入することになった。
理由は先に行かすと獲物が居なくなると言われてしまった?
〔何でだよ! ………え、何で皆うな頷いてるの!? 〕
僕たちのパーティーには何故かグリット教官と高等部魔法科1ーSクラス担任の元冒険者マホーニ・テイラー教官(魔法学)が付いて来た。
何でもやり過ぎるので止めに入るためって何で!?
〔そこ、何で頷いてるの!? え、僕がやり過ぎるからって何が! 〕
中に入ると………第1層~4層には誰も居なかった。
獲物(角兎とスライム)も居なかった。
〔マホーニ教官に聞くとリポップが間に合わないらしい 〕
第5層に入ると………ウルフが出たらしく油断した人達が怪我をしてた。
ポーションや治癒魔法で治療していたので大丈夫だろう。
〔皆聞くと大丈夫と言っていたが……… 〕
第8層まで来たが、たまにウルフが襲ってくる位だがマックとメルが倒していった。
僕たちは先に向かうと戦闘中のグループが居たが………おや、あれは!?
「よし、今だ! 」
「これで止め! ………よしやったぞ! 」
「フゥ~、危なかったな! 」
「よし、安全地帯で休憩しよう♪ 」
戦っていたのはカイル君と愉快な仲間達だった。
「「「「「「お疲れさん♪ 」」」」」」
「おぉ、もう来たのかよ、フリート達♪ もしかして見てた? 」
「あぁ、勿論。カイル君は剣の腕は大したもんだよね 」
「マックに比べられると困るけどね。そっちはどうなんだい? 」
「ん、カイル君が前に居たらこっちは暇になるよ♪ もっとも後ろにも居るけどね(笑) 」
「え、………あぁなるほどね。あれで隠れたつもりなのかな? 」
「別に良いけどね。どっちにしろ10層のボスは順番に戦う事になってるしね 」
「まぁそうだよね(笑)。所で先に行くかい? 僕たちは休憩するけどね 」
「まぁ再会を祝って一緒に休憩するかい? 紅茶位は此方で出すよ(笑) 」
「「「「「「「「「「ゴチになります(笑) 」」」」」」」」」」
こうしてレスター君達と休憩することに。
安全地帯までは一緒に行くことに。
〔なお、この学園ダンジョンアタックでは戦闘は相手が危険な場合の時以外は介入してはいけないが休息等は許されている。ただし、物資の受け渡しは厳密に査察対象になるが………〕
適当な横穴(罠の無いのを確認して)の中で土魔法で即席テーブルと長椅子を作ってティーセットを背納バック(デメンジョンバック)から出してお茶会を始めた。
魔法で水を作ってお湯にして紅茶を振る舞う。
〔本来はダメだが様子を見て問題ないと判断された? 〕
勿論、お互いの監査役の人達にも出す。
けしてお茶位で賄賂では無いよ。
〔教官や冒険者達は驚いていたが、マイペースでお茶を飲むシャルロット様を見て落ち着いたらしく一緒にお茶を飲む事に 〕
「しかしフリート君は何でも有りだな。こうやってお茶まで出せるし 」
「何を言ってるんですかカイル君。君の所の領軍も訓練してたでしょう。サバイバル訓練受けたって報告無かった? 」
「何サバイバル訓練って? どんな訓練か聞くのが怖いけどね(笑) 」
「たいした事でも無いよ。ただ武具一式と1日分の食料を持って5日間無人島に住むだけの簡単な訓練? だよ♪ 」
実はブルー島の南20km付近に無人島が有ってそこでサバイバル訓練をしていた。
一応、ババナとかパリンを植えといたが、元々島ボワ(1.5m級のイノシシタイプの魔物)が居たのでそいつを狩れば食料として食えるので問題ないはず?
〔まぁ、他に蟹さんや魚も取れるけどね♪ 〕
まぁ、ヤバくなったら救難信号弾を上げれば救助に向かう手筈になってるけどね。
そして精強な海兵隊員、陸軍隊員になってもらえるはずであった。
「もし、希望するなら訓練を受けてみる? 」
「遠慮しとく。………ヤバくないか? その訓練!? 」
「そう? 結構強くなれると思うよ♪ 因みに僕とマックにクラフトは経験済みだよ! 」
「そうだな………あれはひどかったな…………… 」
「確かに。もっとも僕はマックに巻き込まれたんだよね……………あれ、僕は被害者? 」
「それ言ったら僕もマックに巻き込まれた事なんだよね………マック、何か意見は? 」
「………タイヘン申し訳なく………ってあれはフリートの製作した船の暴走だろう! 原因は!! 」
「勝手に乗って暴走させたのは誰だよ! まだ整備中にいじったから暴走したんだろう! 」
「マック、あれほどおとなしくしてと言ってたのにいじる、普通? 」
「………あの時は悪かった! 許して下さい! 」
中等部2年の夏休み………試作のボート(高速艇擬き)を作っていた時、最終調整の為に船倉にて作業をしていた僕とクラフトは行きなり動き出して船倉の中で転げまくった!?
何とか操縦席に行ってみるとマックが加速の勢いで倒れて、目を回していた!?
〔何故、マックがいるの? 〕
何とか止めたがポンプジェット機関が故障! そのまま無人島に漂着。
そして救助が来るまで3日、無人島にてザバイバル生活になった。
〔フリートは偶々アイテムボックスの中の食料を眷族の2人に食べ尽くされていて1日分(3人分)しか無かった? 〕
結局、島でビックボアの亜種、島ボワを発見♪
仕留めて食べていたら救助が来たと言う状況だった。
〔そしてこの島を訓練に使えるとフリート連合海軍副司令官は思い付いたと言う訳♪ 〕
「フリート君、学園の訓練でそれ使えないか? 」
グリット教官が何か言ってきたが学園の生徒に無茶させないでほしい。
マホーニ教官が呆れていた。
学園では初等部の4年の時に最初近くの草原にて兎狩りの授業というように高学年になるほど訓練科目が増える様になっていた。
そして集大成で、ポルトンダンジョンにアタックする事になっていた。
そして卒業前にそれまでの狩で獲った獲物で一番の討伐部位を提出する事になっていた。
もっともほとんどの皆さんはポルトンダンジョンアタック時の獲物を提出していた。
〔もっとも卒業生のほとんどはポルトン産の討伐部位を提出していた 〕
過去には他人の狩った討伐部位を提出したバカ貴族様が居たが速効でバレていた。
流石にワイバーンの討伐部位を提出したらすぐにバレルよね?
〔ワイバーンが出たら普通は騒ぎになるし、情報が無かったしね 〕
その為、中等部に上がると冒険ギルドに仮登録することが義務付されていた。
イングスランド王国冒険ギルドのカードには討伐すると自動で討伐記録が記録される機能が付いているらしい?
〔初代国王様製だって。もう驚かないよ! 井川君♪ 〕
こうして休息してから第9層に向かった。
第9層も難なく突破してすぐに第10層の階段を発見、降りる前に休息する事に。
〔カイルチームと交代で獲物を狩っていた為! 〕
いよいよ追い剥ぎウルフにご対面する所まで来ていた。
階段前で休憩して居ると後ろから付けてきた連中が現れた。
〔ほんとあれで隠れて追跡していたつもりなのかな? 〕
「おい、先に行っても良いよな! 」
空気の読めない方を思い出すよね(笑)
「なんだい? 僕たちのパーティーの後を付いて来ただけの尾行下手のチームって………あれ誰? 」
「え、フリート君知らないの? 確か空気の読めないジェームス君の取り巻きで………え~と誰だっけ? 」
「おい、俺の名前はダニエル・フォン・リーズ だ。あんなバカと一緒にするな! 」
「え、あんたジェームス君の取り巻きだったろ? 良いのか、そんな事言っても?? 」
「フン、あんな試験に落ちて高等部に進学できなかった奴のどこが取り巻きだって? 僕が仕切れば貴族派も安泰だからな! ワハハハハハ♪ 」
こいつ別の意味でバカボンだわ。
しかし無駄に金の掛かった装備だな………!
〔そうだ、あの噂が本当か試して見るかな(笑) 〕
「おい、後ろに付いてきてズルしといて何言ってるんだ! お前らは最後だよ! 」
「マァマァ、カイル君落ち着いて。別に良いけどね。ただし、僕たちは見てるけど助けないからね。それにお着きの冒険者達は危険なとき以外に戦ったらとばっちり受けるからね。因みに過去に助けに入ったは良いが11層の転移ポイントが使えなくなって来た道を必死に戻ったってポルトン男爵が言ってたけど本当か? 」
「「我々はそんなハイリスクの事はしないわ! 」」
「そんな助けは必要ないわ! どうせ倒せるから問題ないわ!! 」
「ではどうぞ♪ ただ今回は校長が絡んでいるから不正するなよ! 特に"ボム"は使うなよ。壁が崩れるかもね! 」
「な、何を言ってるんだ! そんな物持ってないわ! そこで見てろ! 」
そう言ってダニエルチームが10層への階段を降りていった。
「フリート、良いのか? 」
「マァマァ、では見学しますか 」
「え、マジで見学するの? って言うかできるの? 」
「確かこっちに………有った♪ ここから見れるって………何で居るのクリート男爵? 」
「あれ、言ってなかった? ここに見学って言うか監視スペースを作っているんだよ。実際危険行為の監視でも有るね。まぁ"ボム"対策なんだよね 」
そこにはいかにも作業員って人達と救護班の人達がいた。
そして………
「それで校長が居るのは良いの? 確か出禁では?? 」
「まぁ今回は特別ですよ。一応生徒の監督はしていただかないとね 」
どうもクリート男爵は、校長に監督させて動きを封じた様だね。
ただし、校長が逃げなければ………だが!
「お、始まるぞ! 」
そこにはダニエルチームが門を潜った所だった。
そして魔方陣が現れてビックワイルドウルフが7匹登場した。
〔うん、何か目がキラキラしてるね? 〕
そして始まった戦い? だったが………おい、偉そうな事言ってたけど何あの連中は?
壁役の2人が前に出たがウルフ達は完全無視して後ろの魔法を詠唱中の後衛連中に突撃していった!
〔ここのウルフ達は何か馴れてるね? 〕
「クリート男爵、ここのウルフさん戦いに馴れてるね? 何でですか? 」
「それだけここのダンジョンが成長してるんだよ。ウルフ達も倒される度にダンジョンコアが戦闘パターンを覚えて仕掛けるんだけど、ここのウルフ達はああゆう良い光り物装備を見ると欲しがると言うか………何故か剥ぎ取りに行くようになってね。何でだろう? ああやって剥ぎ取ると冒険者そっちのけでああやってカミカミしてるんだよね……… ? 」
勝負はいつの間にか終わっていて、何故かダニエルチームがボコボコにされて装備を剥ぎ取られほぼ裸状態に?
そしてウルフ達は装備をカミカミしながら装備を持って魔方陣の中に戻って行った!
〔そんなに美味しいのかな? 〕
こうしてダニエルチームは救助されたが………心が折れていた!
救助されたダニエルチームは、特別に9層に有る片道転移ポイントから地上に向かた。
〔確かに全く何もできずにボコボコにされたらねぇ………! 〕
「次はカイルチームが行く? 」
「え、良いのかい? 先に行っても? 」
「元々先に居たのはカイルチームだからね。だから良いんじゃないの? 」
「え、そうだけど………それじゃ先に行くけどね 」
こうしてカイルチームが先に突撃する事に。
カイルチームは前衛にカイル君とマウント君の騎士科コンビ、後衛の魔法科のイリスさんとエルザさん、中衛として商業科のダラー君とミザリーさんのチームだった。
〔うん、中々バランスの良いチームだね 〕
ボス部屋に入ったカイルチームは無謀な突撃はせず、カウンター狙いで戦っていた。
ビックワイルドウルフ達は攻めづらいのか、攻め落とせずにいた。
〔カイルチームは手堅い戦法で戦ってますね 〕
そして………何とかカイルチームは手堅い戦法で勝った。
するとボス部屋の裏の扉が開いて転移ポイントが現れて、すぐ転移ポイントで登録して一旦地上に出る事になっていた。
〔これで初期目標クリアとなる 〕
「さて、次は僕たちのチームだね。クリート男爵、すぐに始められますか? 」
「後10分は待ってくれ。準備があるからね。そこを見て、修復してるだろ! 」
魔法が当たった所が修復していってた。
まぁそうだよね。
〔やはり修復が速いね。流石500年物のダンジョンだね 〕
10分たったので早速アタックしましょう。
さて、この勝負はドウシヨウ?
「どうする、あのワンコ? 難しく行く? 簡単に済ます? 」
「簡単にって、フリートは簡単に言うね? 」
「私は魔法が撃てれば良いわ♪ まだ戦って無いもの 」
「私は戦いたいわよ。何か不完全な感じ? 」
「シャルロット様もメルも落ち着いて。ちゃんとフリート君が考えてくれるよ………クレルヨネ? 」
「そうよね。フリート様ならね。クラフトはどうなのよ! 」
「え~と、それじゃ5頭は拘束しとくから中衛と後衛は魔法攻撃を、2頭は残すからそれをマックとメルで倒す………って作戦はどうでしょう? 一番の安全策です 」
結局、フリートの作戦で始まった戦いだったが………そう、呆気なく終った。
なにせフリートチームは全員フリート印の魔法武器を装備していた。
フリート :サウス9型改魔法槍杖(オリハルコン、ミスリル、ゴームトレント材製 本気仕様)
シャルロット:イースト3型特殊魔法杖(ゴームトレント材とオリハルコン、ミスリル製)
マック :ノース2型両手剣(オリハルコン製)
メル :ノース3型片手剣(オリハルコン製)
クラフト :ウエスト4型特殊弓銃(トレント、オリハルコン製クロスボウ)
トリス :イースト3型特殊魔法杖
〔フリートが製作した武器のクラス別け。サウスは槍と棍タイプ、ノースは剣、イーストは杖タイプ、ウエストは弓タイプの武器 の総称 〕
そして全員海兵隊の戦闘服ベースの特殊戦闘服(学園生仕様)を着ていた。
勿論、全員同じデメンジョンバック(背袋タイプ)を背負っていた。
〔中身は5日分の食料、特殊ポーション等 〕
先ず、僕が闇魔法のバインド(初級)でビックワイルドウルフを5頭拘束。
その5頭は僕フリートが2頭、シャルロット様、クラフト、トリスは1頭づつ4人で倒す。
残り2頭をマックとメルが、ガチンコで戦った。
勿論、フォロー(魔法支援(バフ掛け) )はしてるよ♪
〔特にメルにはね。マックは安定感有るからね 〕
こうして倒して見たが………上でクリート男爵のお口が開いていたよ。
うん、呆気なく倒したからね。
〔何か男爵に悪いことしたような? 〕
こうして第10層までのアタックは終った。
取り合えず地上に出ることに。
④〇〇
ポルトンダンジョン10層を呆気なく通過したフリート君チーム。
うん、クリートダンジョンマスターは呆れていた?
すみません、投稿が遅れています。
今回は追い剥ぎウルフの設定に手間取った為です。
追い剥ぎウルフの設定はどうでした?
光り物好き設定はアリでしょうか(笑)
1/6 トリスさんの武器変更 クロスボウから杖に変更




