3ー6 10歳 魔の島のその後と昇爵
3ー6話です。
何とか帰ってきたけれど、なにこの騒ぎ?
そして何故か昇爵することになったフリート君
しかも晒し者にされる?
3ー6
魔の島の探検が終ってほっとしているフリートです。
………嘘です、おいかけっこが終わってほっとしているフリートです。
〔誰だよ! 酒代を捕まえろ! 酒が飲めなくなるぞって、どういう意味だよ? 〕
エ、むさしちゃん達の事をどうしたかって?
正直にダンジョンコアの分体とブルードラゴンの幼体と言ってますよ?
〔勿論、真の本当の事を言える訳ないでしょう 〕
とりあえずは、むさしちゃんのコアはダンジョンに在ることにしておきましたよ。
そう言えば魔の島の正式な島名は何て言うのかな?
〔そう言えば皆さん魔の島ってしか言ってませんね? 〕
ハイ、名前が無い事が判明しました。
何でもトク爺はおろかシード島の住民も誰も知らなかったらしい。
〔皆さん、魔の島で通じた為だった 〕
ン、そう言えばダンジョンコアがおきたのが確か100年前って言ってたよな?
その前はどうしていたのかな?
〔シード島から20kmなら発見されててもおかしくないよね? 〕
【それは、当時の島自体が小さく、小島(直径約0.5km位)だったのがダンジョンコアが活性化して今の大きさになったのよ。参考までに♥ byアルテナ 】
はい、早速の[天言]ありがとうございます。
そうすると名前をつけた方が良いかな?
流石に勝手に付けてもね………王都の王国地理院(国内のあらゆる地域の地図を扱っている国王直属の機関)に確認しないとね。
今は単にブルー島(仮)(ブルードラゴンが居たから? 命名シャルロット様)になった?
〔良いのかな? 魔の島よりは良いかな? 〕
シード島に戻ってからも大変でした。
姉様軍団に2人? が見つかり問い詰められる事に。
〔見た目がね、カワイイ幼女とちびっ子ドラゴンだからね 〕
早速捕まって着せ替え人形の如く服を着させられるむさしちゃんとサファイアちゃん。
いつの間にか服を作るとは何、このスキル[裁縫]のレベルは!?
〔恐らくは……… 執念のレベリングの結果? 〕
その隣でアラン師匠、トク爺、マック、リチャード先輩、バスター先輩の説教? を受けてる僕が居た。
もっとも、トク爺、リチャード先輩、バスター先輩は、オリハルコン製の武具が欲しいらしいが(笑)。
〔マックもアラン師匠も背負ってるから目立つ目立つ! 〕
後にフリートが折れてオリハルコン製の武具を作ると約束させられる事に。
トク爺にはソードシールド、リチャード先輩、バスター先輩にはロングソードを贈ることに。
〔一応、表面に偽装用に純鉄でカバーしときました。純鉄だと加工もしやすいし、錆びにも強いしね♪ 〕
アラン師匠とマックの武器もカバーする事にしました。
後、姉様軍団に杖(剣)が欲しいとのリクエストが………勘弁してください。
〔結局、同じく卒業記念に作る事を約束させられました 〕
勿論、シャルロット様とメルにも作る事になった。
こうして、シード島での、騒ぎが収まっていたが………第2、第3ラウンドが待ち構えているとはこの時のフリート君は、気が付かなかった。
次の日にはポーツマツ街まで帰ると早速、早馬にてバーミンガムと王都に情報が送られることに。
勿論、僕には内緒で………
その結果……………
先ず、バーミンガムに戻るとお祭り騒ぎになっていた?
〔若様万歳! って何で? 〕
母上に聞くと………
「ポルトン迷宮が発見されて447年、新たなダンジョンが発見、しかも10歳の少年が攻略したとなればそれは凄いことでしょう♪ 」
………と、どや顔で言われてしまった。
まずい、スローライフができなくなるかも?
【………オマユウ………今更何いってるのかな? byアルテナより♥ 】
はい、女神様のツッコミ、ありがとうございます。
もう、どうしようかな?
あ、ここでこの騒ぎだと………まさかね。
「心配ご無用。王都のには即、連絡を送りましたから、問題なく♪ 」
アァー! 忘れてたよ。
王国海軍兵団の研修生と王女の護衛の騎士団の存在を!
〔もう、腹を括るしか無いのかな……… 〕
そして数日後………王都から召喚状がきたよ。
何々…………… 要するに[8月20日までには、王都に来なさい。ヘンリー・キング・イングスランド ]だそうです。
〔………逃げたい……… 面倒な臭いがプンプンします 〕
結局は、19日ロンドン到着予定の新造貨客船、クイーン・メアリーで王都ロンドンまで行くことに。
そして、クイーン・メアリーで王都ロンドン港に付くと………何この騒ぎは………だった。
そう、ロンドン級貨物船で初めて王都ロンドンに着たとき見たいに。
〔なんかデジャブ? あ、国王様と父上がいるよ 〕
船から降りようとしたらまた王様の執事さんが来て指示が出ます。
え~と、何ですか?………はぁ~、またですか。
それでは降りましょうか。
先ずは、リチャード先輩から姉様軍団、マックとメルにバスター先輩が先に降ります。
そして母上が降りて、挨拶もソコソコに(あれ、国王様も父上も何故かビビってるぞ? )王城に向かった様だった。
そして最後に………僕とシャルロット様が一緒に降ります。
………むさしちゃんを間に入れてサファイアちゃんは、僕が肩車している様に背中に貼り付いています。
〔うん、見た目仲が良い兄妹だよね? あれ、現れたら一瞬に静かになったな。どうしたのかな? 〕
サファイアちゃんは、群衆にビビって僕の頭をギュ~とつかんでくる。
むさしちゃんは………うん、目を白黒させてるね。
〔2人? 共に緊張してるね。頭は地味に痛いですね 〕
手を繋いで3人+1頭? が降りて国王様に挨拶をして………あれ、王様がフリーズしてるね。
すると父上が………
「フリート、頭に載ってるのはもしかして………ドラゴンかな? 」
「はい、そうです父上。ブルードラゴンのサファイアちゃんです。サファイアちゃん、ご挨拶を 」
「ギャワ♪ (よろしく♪ ) 」
「………その子はどうしたのか? テイムしているのか? 」
「ハイ? してますよ。カワイイでしょう♪ 」
ン、国王様は[鑑定]で見てるね。
「………ハ、何とフリート君は、ドラゴンライダーの資質があったのか! これはめでたい♪ 」
「陛下、ドラゴンライダーとは? 」
「その話は後でじゃな。今日はめでたいのう♪ ジョージ、式典は25日に行うのでそのつもりでな 」
「ハ、準備いたします 」
この後、家に帰ってから父上から説明があったのですが………とんでもない事になっていた。
①先ず、僕のダンジョン男爵への昇爵が決まっていた。
②そしてあの島の領有が決まった。
③ドラゴンをテイムしている為、その功績? で更に子爵に昇爵する事になる?
④次いでに更に南西にある王家直轄領のフェロー諸島(沖縄諸島? ほぼ無人島)の開発をさせようとしている?
⑤成功後、正式に伯爵(又は辺境伯爵)に昇爵させて統治させようと企んでいるらしい?
⑥まだ、有るらしいが父上は知らないらしい?
………とすごく面倒な事になっていた。
もっとも、④⑤⑥は高等部卒業後、正式に勅命を出してからでいいそうです。
なので25日の謁見では、①②③が発表されるそうです。
それと父上よりダンジョン男爵いや、子爵になってから、正式にシード島も譲渡するそうです。
これでダンジョン子爵? として領地経営も安心だろうとね。
〔父上の優しさが………ン、何かが変だな? 〕
「父上、何か隠してません? 」
「いや、隠し事など無いぞ………(汗タラタラ;)………なんにも無いぞ! 」
「………ハァ~、それならよいのですが。そう言えば母上、王城に行きましたけど何か有るんですかね? 」
「しまった! アンは王城に行ったのか! ………マズイ、もしかしたら今頃は……… 」
うん、王様詰んでるね。王妃様と母上の関係からして。
あれ、父上も詰んでるね。
それから……………
案の定、母上が王城から帰ってくると夕食後、父上を引きずって? 寝室の方に………
〔何かが聞こえた様な………… 〕
次の日、父上は………青白い顔をしていました。(説教が……… )
母上は、"さぁ、準備よ! "とのかけ声でメイド長のララさんと張り切って準備をしだした。
〔父上にはHP/STポーションを渡しときましょう 〕
25日になりました。
その間外はお祭り騒ぎに、僕は登城の準備で忙しかった。
今回の登城には、ダンジョンアタックをした時の服装でとの事でバーミンガム特殊海兵隊の戦闘服で行くことに。
何でもダンジョン攻略者は、その時の衣裳で謁見しないといけないらしい?
〔因みにむさしちゃん達は、姉様ズに捕まりただ今おめかし中だったりして 〕
衣裳に着替え終って暫く時間まで応接室で待ちましょう。
お、むさしちゃんもおめかしができた見たいですね。
〔うん、かわいいけど………何故真っ白ごすろり衣裳? 〕
サファイアちゃんも衣裳って………しかも白のワンピって?
え~と、まさかのステファニー王女殿下のお手製だって!? ………ま、かわいいけど良いのかな?
〔王城で聞けば良いかな? 〕
時間になったので、早速馬車にて王城に行きましょう。
父上、母上、僕、むさしちゃん、サファイアちゃんと馬車に乗り込み、出発します。
〔因みに姉様ズは、お留守番です 〕
今回は、貴族門からではなく、王門(王族専用入場門)よりの入場です。
この門からの入場は式典等を行う時のみに使用する場所らしい。
〔前回は、国王様の結婚式の時で、ポルトン迷宮攻略式典の時も使ったらしい? 〕
今回は、(仮)ブルー島ダンジョン攻略式典になってるらしい。
王門の前は凄い人だかりです。
馬車から降りると凄い歓声が聞こえていた。
そこでいつもの執事さんが待っていて案内をしてくれます。
〔あれ、また何か起こりそうな? 〕
控え室に行き、暫く待つことになった。
父上達はなれたもので寛いでいたが僕は緊張でガチガチでした。
〔うん、馴れたくはないな 〕
あ、一応確認しないとね。
執事さんにむさしちゃんとサファイアちゃんをどうしたら良いかと聞いてみた。
〔格好もそうだが、この2人、作法はできないよ? 〕
執事さんは少し考えてから、サファイアちゃんは僕と一緒に、むさしちゃんは父上達と一緒にいることに。
何でもドラゴンを従わせている所を見せる必要があるそうです。
〔むさしちゃんは必要な時に父上が連れて行く事になった 〕
服装に関してはサファイアちゃんの服は、ステファニー王女様の手作り品だから問題無いと。
これは露骨にバカ貴族を干すきですね。
〔王家の方々は………恐いね 〕
なお、今回の謁見は、ほとんどの国内貴族が集まっているらしいので基本、五月蝿いのもいるので基本無視して欲しいそうです。
一応喋るのは国王様達王族方と宰相様だけで良いらしい。
〔はい、バカ貴族をはめる見たいですね! 〕
暫くして………父上達は、貴族スペースに行きました。
僕はまだ暫く待つことに。
サファイアちゃんをなだめながら待つこと数分、迎えの騎士が来たようです。
迎えの騎士が来ましたと思ったら何と、騎士団長自ら案内に来てくれました。
「お、緊張してるね、フリート君! 」
「おひさし振りです、イグニス・ナイト・エジンバラ騎士団長殿 」
「そう緊張するな。いつもの様にふてぶてしくしていれば良いぞ(笑) 」
「流石にここでは無理ですよ。勘弁してください 」
「ハッハ、所でフリート君、何でもオリハルコン製の剣を仕入れられると聞いたのだが本当かな? 」
「………え~と、誰に聞きました? 」
「なぁに、脳筋第2王子さまと甥っ子に聞いたんだよ 」
あの2人は…………
一番教えてはいけない人に教えよって………!
「ま、その話は後だな。それでは行くか 」
サファイアちゃんを抱き上げて部屋を出る。
歩き始めるとサファイアちゃんは、定位置になりつつある僕の頭の後ろにしがみつく様に肩車体制になる。
「ほう、ドラゴンと聞いているがカワイイものだな 」
「………服に関しては? 」
「ドラゴンの衣裳は姫の謹製だろ。誰も笑わんよ(ニヤ) 」
何だ、騎士団長もグルか。
もう、勘弁して欲しいね。
〔僕で遊ばないで欲しいです 〕
暫く歩くと大きな扉の前に着いた。
中でザワザワ聞こえますね。
「フリート・フォン・バーミンガム様ご到着です 」
騎士団長が叫ぶと扉が開き、中に歩いて入ると………謁見の間には人がたくさんいた。
中央の少し高い位置に国王様がいて左右に王族の皆さんが勢揃いしていた。
〔おや、シャルロット姫達はニコニコしてますね。特にステファニー王女殿下は 〕
右側には貴族達、左側に騎士団を初め国軍関係者かな? がいますね。
貴族側は、それぞれの派閥に別れて並んでいるようですね。
〔王様側から王党派、中立派、貴族派かな? 〕
貴族派からは、サファイアちゃんの衣裳を失笑している声が聞こえているね。
中立派は困惑、王党派からは何故かベタ誉め? してるような。
〔ま、知ってれば誉めるよね 〕
そして片膝をつき頭を下げる。
うん、サファイアちゃんがガッチリ頭を掴んだね。
〔そしてクスクス笑う貴族派の面々 〕
「顔を上げよ 」
国王様より声がかかる。
国王様は………あれ、顔色が………隣の王妃様はニコニコしてますね。
〔本当、何があったのかな? 〕
「今回のダンジョン探索はご苦労だった…………………………」
この後、長~~~い、お話でした。
内容としては………
・ダンジョンの発見、探索ご苦労様。
・何でも友を庇って事故に有ったそうで無事で何よりです。
・苦労してダンジョンを単独で制覇して封してくれてありがとう。
・尚且、ダンジョンとの契約もうまくいって良かったね。
・しかも幼体とはいえ、ドラゴン種とのテイムをするとはおどろいた。
………との事で話の内容がかなり改竄してるような事になってるね。
〔実際は………内緒で良いかな? 〕
「………よってフリート・フォン・バーミンガムにはダンジョン制覇者として、ダンジョン男爵への昇爵とする。また、イングスランド王国2人目のドラゴンを従えた者としてドラゴンライダーと認め、子爵に昇爵させる 」
へェ~、2人なんだぁ……………1人目は誰だろう?
「また、ブルー島ダンジョンの領有を認め、ダンジョン制覇褒賞金100,000,000ポンドと王都に屋敷を与える事とする。国からは年金1,000,000ポンドを支給することとする。なお、当人はまだ学生のためダンジョンの開発等は本人の学園卒業後としてそれまでは、後見としてバーミンガム辺境伯爵が責任を以て行うこと。(もっとも必要ないだろうな)以上だ。なお、この決定に異議の有るものはいないな! 」
「………恐れながら陛下、よろしいでしょうか? 」
お、チャレンジャーあらわる? ってまさかのマンチェスター侯爵様だよね。
貴族派筆頭様のお手並み拝見(笑)
「なんだ、マンチェスター卿は不服か? 」
「いえ、確認をしていきたく。まず本当に1人で攻略したのかが1つ、そのドラゴンは、本物のドラゴンなのか? です 」
へェ~、そう来ましたか。
「先ずは最初の件、本当に1人で攻略をできたのですか、齢10歳の子供がです 」
「その件は報告書として軍部より出ているし、何よりも第2王子と王女様方が見ておるがそれでも信じられぬか? 」
「そうです。何よりもその服装です。何故バーミンガム辺境伯軍の制服を来ているのですか! 」
へェ~痛いとこ付いたつもりかな?
「その件に付いて軍部より話がある。イグニス・ナイト・エジンバラ騎士団長、発言を許す 」
騎士団長が前に一歩出てきた。
「は、陛下、発言の機会をありがとうございます。マンチェスター卿様の疑問にお答えします。まず、当時のフリート・フォン・バーミンガム様の身分に付いてです。公表されてませんが彼、フリート殿はバーミンガム辺境伯軍の中では、バーミンガム特殊海兵隊名誉副司令官であります 」
貴族達がザワザワしだしたよ。
まさか僕が軍部の偉いさんだと思わないよね。
〔あれをばらすのかな? 〕
「バーミンガム卿は息子には甘いのかな。こんな10歳の子供に軍を玩具にするようなことをされて 」
貴族派の方々が笑ってるね。
父上達は怒ってにらんでますよ。
「彼が何故要職にいる理由、名誉が付いてますが実績が有るためです。しかも王国騎士団、王国陸海軍、バーミンガム辺境伯軍、エジンバラ辺境伯軍も認めています 」
「ほう、どのような実績が有るのですか? 」
「陛下、よろしいですか? 」
「構わん、バーミンガム卿も構わないな 」
「御意! 」
「では、彼フリート殿は、ロンドン級の開発、設計、機関の設計、製作、等のロンドン級を作った設計者だからです。また、王国海軍、バーミンガム海兵隊、エジンバラ海兵隊の装備の開発も彼が元の装備を作ってます。なお、今回公表しますがロンドン級の元になった船が在りまして、バーミンガム海兵隊所属、強襲揚陸艦ポーツマツという艦艇も彼が設計、改造しております。なお、現在ポーツマツは、ここロンドン沖に展開していまして明日の昼には一部公開しますので見に行く方はご案内させていただきます 」
参ったな、本当にばらしているよ。
新学期は大変だな。
「更に文武に関しては彼が学園で学年トップでありますのでその辺は問題ないかと。ま、私を初め、前騎士団長も稽古を付けてますので武道に関しては今は中隊長クラスですね。成長が楽しみですよ 」
おや、貴族派の方々の顔が青くなってますね。
これ以上ツツクと藪から地竜が出て来るよ。
「………ク、それではそのドラゴンは本物のドラゴンなのか? まさかワイバーンの亜種か何かを誤魔化す為にそのような布切れでごまかしているのか? 」
はい、思いっきり地雷を踏み抜きました。
あ、ステファニー王女殿下の顔が般若になってるよ!
「(サファイアちゃん、ステファニー王女殿下の所にいってお礼をしてきなさい)」
僕が小声で言うと、サファイアちゃんは翼を広げて飛び上がると貴族達と軍部からも"オォ~ "と声がでた。
サファイアちゃんは、ステファニー王女殿下の前に降りて"キャワ "っと鳴いてお辞儀をした。
〔うん、ステファニー王女殿下の顔も元に戻ったね 〕
「サファイアちゃん、私が送った衣裳を早速着てくれてありがとう。とってもお似合いよ♥ 」
さぁ、この答えに驚いたのは貴族派とその筆頭様のだった。
そりゃそうだ、さっき布切れって言い切ってたしね。
〔あ、凄く顔が青白くなってますよ 〕
「ワシからも言おう。皆も知っての通り王家の血筋には必ずスキル[鑑定]を持っておる。勿論、お前達の状態も即わかる。そして[鑑定]で見てもその子は間違いなくドラゴン、しかも水を司ると言われるブルードラゴンと出ている。この意味がわかるか? 伝説の4大ドラゴンの1つと契約しておるのだぞ! それでもこの子がワイバーンと言い切れるのかな 」
あ、マンチェスター卿が下がったね。
うん、引き際の決断は早いね。
〔息子は1人を除いてグダグダだけどね 〕
「では、これ以上異議の有るものはいないな 」
…………………………(誰も喋らないね)…………………………。
「沈黙は肯定とする。今後、フリート・フォン・バーミンガム改め、フリート・ヴァイカウント・ブルーとして扱う。これにてダンジョン攻略式典を終る。この後は、バルコニーでの国民にお披露目の後、今夜はワシが主催のパーティーが有るので出席をするように 」
こうして謁見は終ったがこのまま陛下に連れて行かれ、バルコニーで盛大に晒し者にされました。
グッタリして控え室まで到着して父上達と合流して休んでいたら、執事さんがフリート殿と少し話があるので暫く待つようにと陛下からの伝言がありました。
〔後程使いを送るので控え室で待つようにと 〕
結局は、あの島はブルー島と名前が付いた。
確かに命名はシャルロット殿下だけどね。
そしてこの後、国王様より爆弾を落とされるとはこの時の僕は思いませんでした。
③〇〇〇〇〇〇
ドラゴンライダーとは。
単にワイバーン等の下級竜種ではなくレジェンド級のドラゴン(Sクラス以上)の固体と契約、一緒に戦う事のできる者の総称である。
現在、確認されている、ドラゴンライダーは、フリージニアの歴史上過去にただ1人しか確認はされていない。
4属性ドラゴンとは。
ドラゴン族のトップ、各4つの属性(火、水、風、土)を持っているドラゴン
別名4色のエメメントドラゴンとも言われている。
①レッドドラゴン 火属性のドラゴン
②ブルードラゴン 水属性のドラゴン
③グリーンドラゴン 風属性のドラゴン
④ブラウンドラゴン 土属性のドラゴン
この4種が伝説の4大ドラゴンと言われている。
③〇〇〇〇〇〇
本当、勘弁してください。
王党派の罠に引っ掛かる貴族派と困惑する中立派
ドラゴンライダーにさせられるかも? 今は僕に乗ってるけどね(笑)
次の投稿予定ですが12月後半に1話投稿して、後は正月かな?
12/20 フリート君の名前をフリート・ヴァイカウント・ブルーになってたのを追加。ブルー島が正式島名になった事を追加。
1/4 王門の説明を一部変更
〔前回は、国王様の結婚式の時で、ポルトン迷宮攻略式典の時も使ったらしい? 〕




