2ー9 8~10歳 もうすぐ………
追加の6話目
2ー9 話です。
10歳の春までの話です。
今回の話は長いです。
9500文字越えですので注意。
2ー9
どうも、フリートです。
10歳になりました。
あの文武祭から1年半、今は無事? 初等部3年生になりました。
え、あの後どうしたかって?
………大変だったよ………。
あの後、謎の美幼女は誰と学園中が騒ぎになって………
なにせステファニー先輩の妹では? との噂が広まって王宮にも飛び火、大騒ぎになる手前、何故か沈静化していた。
〔どうも王妃様が裏でかなり動いたとか、噂が……… 〕
勿論、ステファニー先輩から"内緒にね"って念を押されましたけどね。
でも、ソウサセタノハ………(ジロリ)………ナンモイエナイ………。
〔メッチャ怖かったです ((ガタガタ、ブルブル))) 〕
学期末のテストも無事? に終わって冬休みになりました。
勿論、S組は脱落者も無く無事に冬休みに突入しました。
〔一部相変わらず青い顔をしていた子もいましたが 〕
それでバーミンガム領に帰ろうと思いましたが何でもエジンバラ領にてロンドン級用の新港区ができたので問題ないか見てきなさいと父上と国王様に言われてしまい、見に行く事に。
何でもポーツマツ軍港をモデルに作った港らしいです。
〔何で僕が見てこないといけないのかな? 〕
港の名前はインバネス軍港らしいです。
元々インバネス村だったらしいね。
丁度日本で言うと小樽辺りかな………
因みに、エジンバラは札幌の辺りだよ。
兎に角、ロンドン級1番艦ロンドンに乗って行くことに。
勿論、いつもの仲良し4人組とまた付いてきた第2王子とバスター先輩。
〔何故に付いてくるって聞いたらお姉様達は寒いのが苦手でいらっしゃるらしいって何? 〕
今は12月の頭でももう北の大地は雪が積もっているそうです。
この時期はそんなに積もらないけど、1月が一番のピークで積もるところは2~3mはザラだそうです。
エジンバラ領は北海道と青森県をくっ付けたような所で津軽海峡の所が湖(琵琶湖みたいな)になっていた。
基本北国なので農産物の生産と鉱山が多く自然豊かな辺境? の領地らしいね。
〔因みに、ロシーナ海峡は位置的には宗谷海峡かな 〕
今回、ロンドン級には塩のコンテナを20個、御用商人の輸送依頼のコンテナを20個、港湾設備の材料のコンテナを20個積載しての出航だった。
乗客は僕たちの他に、エジンバラ辺境伯爵様一行と御用商人一行が5人ほど一緒でした。
〔勿論、船員は王国海軍兵団とバーミンガム辺境伯軍特殊海兵隊が訓練がてら動向します。〕
朝早く出航していたが、何でも海賊スペクターと言う海賊が出ていてその出没ポイントがマンチェスター侯爵領沖が多く苦慮してるとか。
船を襲っては大陸方面に逃げているらしくてなかなか捕まらないらしい。
もっとも今回はさらに沖の方をバーミンガム辺境伯軍特殊海兵隊所属強襲揚陸艦ポーツマツが付かず離れずしてます。
こちらに何かあった場合、信号弾が上がったと同時に救援に来る手筈です。
〔勿論、ポーツマツには王国海軍兵団1個中隊とバーミンガム辺境伯軍特殊海兵隊1個中隊の連合部隊が乗船しています 〕
結局は襲っては来なかった。
どうも罠だとばれていたらしい。
〔ウ~ン、流石にバレバレだった様です 〕
途中エジンバラ辺境伯領との国境が見える位置にて停泊、一泊したけど………ウ~ン誘ってるのにね。
〔折角、新装備を試そうかと思ったのに………え、みんな何、その目は? 〕
次の日、無事にインバネス軍港に到着、早速、港のチェックです。
うん、倉庫は完成してますね。
運搬用の馬車も問題なくできてました。
コンテナを下ろすのは基本、船のクレーンを使って直接馬車に載せてます。
最初は岸壁にクレーン台車をと思いましたが、技術的に無理だった。
〔基本技術が未成熟のためです 〕
え、イングスランド城とか学園の建物をどうやって建てたのかって?
決まってるだろ、初代国王様、勇者井川君の魔法建築のゴリ押しだったらしいですよ。
〔ハリー校長よりの情報提供です 〕
他の建物もかって?
そこは無属性魔法の身体強化魔法で石材を持ち上げて…………ま、脳筋建築ですね。
〔その工法を確立させたのも初代国王様って………井川君本当に何者? 〕
そして、インバネス軍港からエジンバラ辺境伯領都に向かいます。
勿論、バーミンガム辺境伯爵提供の馬車に乗って。
エジンバラ辺境伯爵領は基本産業は小麦やジャガイモ等の農産物、各種鉱石が採れる鉱山経営だったり後は漁業なんかも盛んらしい。
帰りには農産物や鉱石を積んでロンドンまで帰る予定です。
「おや、雪かな、降ってきたね 」
「え、ホントだ! 降ってきたね 」
「あれ、今年は早かったな。まぁこの分だと明日はうっすらと積もるかな? 」
「ヤッター、明日はみんなに雪遊びを教えてあげるわ! ウシシシ♪ 」
「………メルさんや、まさかと思うけど雪丸めて当てるなよ! 」
「(ドキ! )な、何で知ってるのよ! 南国育ちのフリートが! 」
「………もう忘れた。文武祭の後に試験勉強の時の休憩中に 」
「あ、そうよね。メルったら雪国の遊びについて色々と講釈をしてたわね。ププ 」
「ほんと、自慢げに説明してたね 」
「え、そうだったかしら? ………あ、言ったかも! 」
「そう言う事だからおとなしく的になってね 」
「「そうそう♪ 」」
「何でよ! 的ならそこに2人いるでしょう 」
「まてまて、的って僕の事かな? まさか先輩にそんな事をするのかな? 」
「確かに王子にはまずい………イヤ、大丈夫かな。お忍びで来てるしね 」
「何を言ってるバスター君。あは~、的になるから巻き込もうとしてるな♪ 」
「エ、的になるの決定!? 勘弁してください。そこのお忍び野郎を的に! 」
「3人で的になれば丸く収まる? 」
「確かにメルと兄様にバスター先輩が的ならいいかも♪ 」
「………ウ~ン、それならルールを決めてチーム戦でやってみない? 」
「「「「「チーム戦でって!? 」」」」」
フリートはここで前世で雪国で流行っていたスポーツ雪合戦のルールを言ってみた。
〔ただし、うる覚えレベル? 〕
「………なるほど、それは楽しそうな遊びだな 」
「確かに。準備も楽だし何より旗の取り合うか相手の全滅させるかってルールがいいね♪ 」
「しかも審判がいるから反則もできないから良いわね 」
「あ、魔法は禁止でやるから基本体力勝負になるね 」
「よし、ちゃんとしたルールを作ってやってみよう♪ フリート君、早速基本ルールを作ってね 」
「「「「そうそう、作ってね 」」」」
「お前ら!………一番めんどくさいことを押し付けたな! おぼえてろよ! 」
こうして後に雪合戦として北国の遊びとして広まる事に。
2日後、雪がある程度積もったので早速、遊ぶ事に。
訓練と称して海兵隊に除雪ついでに雪を集めさせてフィールドを作ってみた。
〔何故か兵士達がノリノリで作業していたのには参ったが? 〕
実際にフリート達が3人vs3人で始めたのを見て、海兵隊と海軍兵団が10人vs10人規模でやってみたら結構楽しくなり、それを見ていたエジンバラ辺境伯軍の連中も入って大騒ぎになっていった。
〔冬の間の娯楽があまりないらしいね 〕
それを見ていた町の人達も集まってきた。
近くで子供達が真似して遊ぶ、大人も遊ぶ、商人が露店を出して儲ける、等大騒ぎになっていった。
〔早急にルールブックを量産しないと不味いよな……… 〕
そこは王国海軍兵団にバーミンガム海兵隊とエジンバラ辺境伯軍。
速攻でルールブックを人海戦術で量産、見に来た観客に無料で配ってたよ。
〔………お前ら、訓練より仕事が早いな……… 〕
マックとメルに他の雪遊びと言ったらソリで滑ったり、スノーマン(雪だるまの事)を作ったり、スノーハウス(カマクラの事)を作ったり位と言っていたね…………。
みんながむきになってスノーウォーを(それぞれ見方を増やして)戦ってたので僕は1人雪山と格闘していた。
「おや、フリート君は何を作っているのかな? 」
「あ、バスター先輩、休憩ですか 」
「もっとも休憩してたらすぐに冷えちまうよ。それ、もしかしてスノーハウス? 」
「そうですね。まだ建築中ですが 」
「ヘェ~、先ずは雪の山を作るんだ♪ 」
「そうですね。そして中身をくりぬいて………こんなもんかな? 」
「なるほどね。ん、何でそこに穴を開けたの? 」
「これをセットして………よし完成かな♪ 」
「おいおいフリート君、それだとスノーハウスが融けちまうぞ! 」
「所がその辺は大丈夫。ま、見ててくださいな 」
セットしたのは市販の魔石ストーブを改造した物でした。
勿論、フリート製の魔改造した給湯装置付き小型魔石ストーブ(ダルマストーブにヤカン? )ですけどね。
暫くしてお湯が沸いたので。
「はい先輩、紅茶ですよ 」
「あぁ、ありがとう。でも不思議だ? 中は暖かいのに何で融けないんだ!? 」
「その辺は外が寒いからとしか言えませんね……… 」
「ま、暖かいからいいかな♪ 」
「そういう事で♪ 」
「あ、ズルい! フリートがお茶してる! 」
結局、うるさいメルに見つかり、みんなでお茶する事に。
この後に、うちの海兵隊どもが調子に乗って、雪の山を作ってスノーハウスを量産、ストーブをセットして適当に暖をとっていた。
中には暖めすぎてスノーハウスが倒壊(溶解? )していたけどね。
〔ドンダケ暖めたやら……… 〕
そして気づいたら………何か芸術作品ができ始めていたよ。
それぞれスノーハウスの上に雪を更に載せて形を整えて………うん、彫像が多いかな。
〔一番は初代国王様の彫像で、現国王様もいるね。お、王妃様がいらっしゃるよ♪ 〕
ちょっと面白くないなぁ~、と思った僕は、氷魔法でイングスランド城を作ってやったら………。
回りの人達がドン引きしてたよ。
〔ま、レベルが違うんだよ、君達………え、違うの? 〕
子供達の様子を見に来たエジンバラ辺境伯爵様がこれを見て、"これだ♪ "と言って城に戻って行ったよ………あ、コケた………。
この後、来年3009年より毎年12月20日から年末まで"エジンバラ雪まつり"と称した祭が開催されることになった。
〔あれ、札幌の雪まつりみたいになっとる!? 〕
ウ~ン、こうなると例の計画も早める必要になるぞ! たぶん………。
絶対に父上と王様が食い付くだろうな………儲かりそうだしね。
現在、ロンドン級は3番艦~5番艦が建造中、その後6~8番艦を作ってから次にロンドン級ベースの貨客船(フェリー? )を作る予定だったけど………ウ~ン、たぶん予定変更かな?
〔結局、エジンバラ辺境伯爵の願いで貨客船の製造を先行させて作ることになったよ 〕
そして、エジンバラ領には2週間いてまたロンドンに乗って王都に戻ることに。
帰りもポーツマツに護衛されて向かいます。
〔そして何事もなく………無事に王都ロンドンシティーに到着しました 〕
新年は王都にて過ごして、王宮での新年のパーティに出席!?
後、僕の9歳の誕生会もやりましたよ。
〔皆さんに祝ってもらえました 〕
新学期が始まったが、初日からまた、ハリー校長が仕掛けてきたよ。
そしてまた、ハリー校長の校内引き回しの刑を見る羽目になるとは。
〔ハリー校長はまた全学年全クラスにトラップを仕掛けていたよ! 〕
そして春、期末試験が終れば………兄様の高等部の卒業式です。
ちょっと淋しいですけどね。
〔エ、試験は………いつもの通りだよ。一部青い顔をした方がまだいますけどね。〕
困ったのは兄様に卒業演舞と称して兄様と模擬戦をすることになったってどういう事?
何でも学園総代は誰かを指名してみんなの前で模擬戦をするのが伝統らしいです。
〔勿論、双方の同意がないとダメですが………僕が断れる訳も無く……… 〕
闘技場は超満員。
司会はいつものミリー先輩が、解説にはハリー校長、審判がグリット武術教官で行われることに。
〔絶対に遊んでるよな! 〕
試合にはウイリアム兄様が長剣に騎士盾(訓練用木製)、僕は風槍杖(訓練用)を使います。
基本は槍だが、長さを伸ばした改良型を作ったよ。
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[風槍杖(訓練用)]
トレント材の中心にミスリルを通した見た目槍にみえるが一応長杖(2m)
風の術式を組み込んでいるため風魔法なら+補正がかかる
槍としても使えるので遠近両用の武器とも言える
訓練用なので刃は、木製です
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エ、何で魔法が使える武器を使うかって?
それは兄様が使って勝負してほしいって言うからね。
〔すでにハリー校長とグリット武術教官には根回し済みって……… 〕
『さぁ、始まります。卒業生、生徒総代ウイリアム先輩vs1年生総代フリート君の卒業模擬試合です。今回はウイリアム先輩のたっての希望により弟であるフリート君との勝負をしたいとハリー校長に直訴。そして認められた勝負です。なお、今回は武術と魔法を使用しての試合となります。この勝負、一見ウイリアム先輩が有利の様ですが、魔法に関してはフリート君の方が有利との話も有りますので結構良い勝負になるかも知れません。では張り切って行きましょう! 』
『これより卒業生、ウイリアム 対 在校生代表、フリート との模擬試合を行う。それでは始め! 』
そして始まるウイリアム兄様との模擬戦!?
先ずは先制攻撃でウインドカッター(風、初級)をしたけど………避けられ盾で防がれて全く効果がありません。
〔流石兄様、対策済みですか……… 〕
次は近接戦ですが………何か遊ばれてるね。
華麗なる模擬戦? 演武? をやってましたが何か?
〔もうウイリアム兄様は、本気モードになってきたよ(汗;) 〕
「フリート、強くなったな。お兄ちゃんは嬉しいよ♪ 」
「(ハァハァ)兄様に誉められるのは嬉しいけどまだ余裕ですよね、兄様! (ハァハァ) 」
「そうかな、結構ギリギリだったりして(笑) 」
「(ハァハァ)兄様、何故僕を指名したのですか。結構無茶振りですよね 」
「………フリートの本気が見てみたくてね……… 」
「………本気ですか………(ハァ~)………では、遠慮無くやらせてもらいます 」
「あ、マズッタかな? 」
「兄様、覚悟! 」
その後はものすごい事に。
僕は、身体強化(無属性)を掛けていきなりの高速戦闘モードで攻めていきます。
もっともウイリアム兄様は盾と長剣で防御してます。
しかもしっかり防いでいます。
〔何か悔しい! 〕
「フリート、ソロソロ止めようか。今回は引き分けって事で……… 」
「………兄様に一本入れるまで止めない! (ハァハァ) 」
「エ、僕は今攻撃を受けるので精一杯何ですけど! 」
「兄様、(ハァハァ)そのわりには余裕ですね……… 」
「イヤ、そんな事無いよ。結構ギリギリだよ 」
「………それじゃ(ハァハァ)僕の今時点の最大の攻撃をしますので受けて下さい 」
「フリート、その最大の攻撃ってまさか!? 」
「(ハァハァ)そのまさかです! 」
「ヤバ! ウインドウォール(風、中級 強め) 」
「甘い! トルネード(風、特級! ) 」
僕は最近覚えた風魔法(特級)のトルネード(竜巻)を使った!
同じ風魔法だが風の壁を飲み込んで竜巻は兄様に向かって行って飲み込んだ!
兄様は、剣を地面に刺して盾でガードをして耐えていた!?
兄様やりますね………では追加しましょうかな!
「追加でブリザード(氷、特級! ) 」
兄様の嫌いな氷魔法(特級)のブリザードでとどめです!
これで決まったと思ったら!
「ファイヤーストーム! (火、特級) 」
何と土壇場での火魔法(特級)のファイヤーストームを打ってきたよ。
そしてブリザードとファイヤーストームがぶつかって相殺したよ!
「しまった! 」
「フリートの負けだ! 」
いつの間にか兄様に後ろを取られて木刀を首に突き付けられたよ!
「………兄様、もしかして"縮地"ですか? (ハァハァ) 」
「まぁそうだな。まだ完璧では無いけどな 」
「………(ハァハァ、ハァ~)………参りました! 」
『勝者、ウイリアム! 』
"ウァァァァァ! "と喚声が上がった。
『イヤ~、すごい試合を見ましたね。しかし先輩もそうですがまさか1年生のフリート君が特級魔法を使うとは! しかも身体強化の魔法までって………あれ? フリート君は無属性も使えたのかな? 』
あ、しまった。
どう誤魔化そう………。
『ホ、ホ、ホ、その辺は個人の秘密だから詮索は無しじゃぞ! それとやはり1年生ではきつかったのう、フリート君はしっかりと休むように 』
『では、これで卒業模擬試合は、終わりです。なお、明日は卒業式ですので皆さん精一杯卒業生を追い出しましょう。それではまた明日、司会は私、ミリーと解説はイタズラ大好きハリー校長でした 』
こうして卒業演武?は終わった。
そして次の日は卒業式でした。
卒業式? そういつもの長いお話との戦いです。
最後には在校生が校門の回りに集まって卒業生を送り出す恒例の行事が有ります。
「卒業生が出てくるぞ! 皆さん精一杯"水"を掛けてあげましょう♪ 」
そう、イングスランド王国王立学園名物、卒業生を綺麗サッパリと水で流す? という行事があった。
勿論、卒業生はずぶ濡れで家に帰る事になってるそうです。
勿論、王族だろうと関係なしでぶっかけます。
「ウイリアム兄様にエドワード殿下、卒業おめでとうございます 」
「エドワード兄様にウイリアム先輩、卒業おめでとうございます 」
「ありがとうフリート、シャルロット殿下。………所でその……… 」
「おう、シャルロット、フリート君、ありがとう♪ ………ん、ウイリアムどうした? 」
「………エド、上を見ろ↑ 」
二人の頭の上には巨大な水? の塊が浮遊していた!?
「エ、上って………これフリート君が用意してるのかな? 」
「あ、それで僕たちの回りに誰もいないんだね。………フリート、マジに勘弁してください 」
「………イエイエ、兄様にエドワード殿下にはお世話になりましたから存分にお楽しみ下さい 」
「そうですわ、エド兄様に私たちからのプレゼントですわ♪ 」
「「お前ら、息ピッタリだな♪ 」」
「「では、お受け取り下さい♪ 」」
"ザッパァン" ………上にあった"水? "の塊が二人目掛けて落ちた!
そしてちょっと流された2人。
「ウワップ! あれ、温かいぞ? この水? 」
「"ブルブルブル" 本当だな、どうやったんだ? 」
「簡単ですよ。僕が水の塊を待機させておいて 」
「私が温めたんですよ、エド兄様 」
「そうなんだ………で、私達はその試練を後何回受ければ良いのかな? 」
「おい、ウイリアム、何を言って………何で水の塊が上に………5個は待機してるよね? あれ全部か? 」
「そうですかね? 卒業生の皆さん♪ ウイリアム先輩とエドワード先輩と水?を被りたい方は記念に一緒にどうぞ! まだ沢山用意できますので。後、温度の指定もできますよ。熱湯から氷水まで用意できますので係りの者に言ってください 」
「おい、係りって何だよ! それに増えてるぞ! 水の塊!? 」
「………エド、諦めよう。例え全部お前のせいでも一緒に最後まで付き合ってやるわ……… 」
「え、何で俺のせいになってるんだぁぁ! 待て、引っ張るな、ウイリアム! ちょっ………… 」
こうして例年より大量の水攻めにあった今期の卒業生達だった。
因みに、エドワード殿下は、卒業と同時に正式に次期国王として王太子となり、とりあえずはイングスランド王国騎士団に入って修行をします。
勿論、ウイリアム兄様も一緒に騎士団に入って修行します。
〔国王様も父上も通った道だそうです 〕
無事、2年生になった僕たちは、新入生を迎えていつものように過ごします。
エ、船の方はどうなったかって?
ロンドン級は3番艦エジンバラ、4番艦リバプール、5番艦グラスゴーが2月に無事に完成。
〔現在、試験航海中 〕
ドックにはロンドン級6番艦、新たに建造を始めた貨客船(名称は決まっていない )が2隻の建造が始まっていた。
完成はロンドン級は8月、貨客船は、11月の予定ですね。
そして夏休み、いつものメンバーで、夏休みを堪能して過ごしています………王都で。
今年は国王様に極秘で魔導ウォータージェットボートの講習会となりました。
〔上手く操縦するコツが知りたいそうです 〕
一応、量産型もできたので貨物船で王国海軍兵団用に10隻届いたので持ってきてもらいました。
そして経験者6人とうちの海兵隊員で皆さんに教える事になりました。
まぁ、基本泳げない人は教えないことにしていたのですが、流石国王様は泳げましたけどね。
意外なのは、シャルロット様以外の姫様達が泳げなかった事ですね。
〔その為、うちの姉様達と泳ぎの練習をしてます。女性兵士達と一緒に 〕
国王様はシャルロット様が教えてますが………何故スピードを出すの? 国王様。
ほら、また落ちたよ………だからスピードの出しすぎだって言ってるのね。
〔後ろから付いていくシャルロット様も近衛さん達も真っ青ですよ! 〕
仕方が無いのでリミッターを付けた。
そのお陰で転けなくはなったがスピードが出ないのでブー垂れてたが、渋々受け入れた様だった。
〔本当は奥方に釘を刺された模様(笑) 〕
ま、こうして講習会が終わったのでバーミンガムに帰る事になったよ。
勿論、いつものメンバー+姉様軍団+第2王子チームで。
〔ま、船を使うと2日で着くしね 〕
こうして恒例? の夏休みを堪能してましたよ。
エ、魔導ウォータージェットボートを姉様軍団に渡したかって?
デチューン版(国王様使用)のボートを渡してあげました。
〔何とか泳げた? ので仕方なく 〕
夏休みも終わってロンドン級6番艦ケンブリッチも無事に進水したのでロンドン級は無事? 6隻体制になりました。
これで物流はかなり良くなりました。
〔ま、貴族派の連中は表だって文句も言えずかなり焦ってるとか? 〕
え、2学期はどうだったかって? 文武祭はって?
今回は武術部門に出て優勝した後……………姉様達に捕まって……………思い出したくありません!
〔………ますます幼………(頭がイタイ)………は、僕は何を? ………恐るべき腐の魔力? 〕
11月には貨客船2隻が完成。
命名は国王様より、1番艦クイーン・エリザベス、2番艦クイーン・メリーとなった。
〔世間的にクイーン級と呼ばれる事になったよ。因みに、メリーさんは前国王の奥さんで国王様の母上の名前 〕
そして12月にはエジンバラ辺境伯爵様よりの招待で貨客船クイーンエリザベスでインバネス軍港経由で領都エジンバラに新設したエジンバラ港に入港しました。
〔エジンバラ港は民間港、インバネス港は軍港って事になった 〕
上陸早々、エジンバラ辺境伯爵に捕まってある依頼を受ける羽目に。
その依頼とは、第1回エジンバラ雪まつりを行うのでメインで何故か中央に雪で作ったイングスランド城を作ってと頼まれる………ってどういう事?
〔理由は去年作った氷城がとても評判が良かった為らしい 〕
結局、エジンバラ辺境伯軍、バーミンガム海兵隊と合同で巨大なイングスランド城を作ったよ。
〔ちびっ子用に滑り台付きでね 〕
結果、第1回エジンバラ雪まつりは成功して冬の名物になっていった。
ま、今まで冬に来るお客さんもそんなにいなかったからね。
こうしていろんな事があったよ。
そうそう、今期の卒業生、スティーブ学園総代とロジャー学園次席は無事に卒業しました。
卒業式後の水掛けは、勿論、盛大に掛けましたよ♪
〔スティーブ先輩は弟のマックと前日模擬試合してました。マックはボコられてました♪ 〕
スティーブ先輩はやはり騎士団に入って修行するそうです。
ロジャー先輩は何とマンチェスター籍を離れて母方のムーアー家(平民)の生で王都でイングスランド王家文官になっていました。
〔コネ一切なしで採用試験もトップで通過しての採用でした! 〕
こうして学園初等部3年生、そう、約束の10歳になった。
たぶん夏休みかな? 何かしらあるとしたら………
②〇〇〇〇〇〇〇〇〇
現在、就役している船舶(3009年4月現在)
ロンドン級貨物船
1番艦 ロンドン
2番艦 バーミンガム
3番艦 エジンバラ
4番艦 リバプール
5番艦 グラスゴー
6番艦 ケンブリッチ
7番艦 建造中 (6月完成予定)
8番艦 建造中 (6月完成予定)
クイーン級貨客船
1番艦 クイーン・エリザベス
2番艦 クイーン・メリー
3番艦 建造中 (8月完成予定)
②〇〇〇〇〇〇〇〇〇
いかがでしたか。
ちょっと長かったかな(笑)。
次の投稿予定は12月頭の予定です。
ソロソロあの子が出てくるかな?




