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むだい。  作者: 伏見 ねきつ
1章
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「目が紅いってだけで国の大事そうな所に入ったぼくなんだけど。それはすごく例外でね、皆それなりに実力で入ってきてた。」

「ふうん。」

 やや?暁人が興味をなくさないできいてる。

 不思議ぃ。

「それで浮いてたんだよ。ぼく。」

「今もだけどね。」

「五月蝿いな。でもう一人浮いてたやつがいました。たしか…赤色の髪の女の子。……浮いてた者どうし、赤色どうし仲良くしてたんだ。」

「良かったね友達になっていただいて。」

「なんでそんなへりくだってるんだよ。」

 確かに友達いないけどさ。

 いませんけどなにか!?

 なにか文句でも!?

「私が友達だよ!」

「そんなのいやだぁぁぁああ。じゃなくて、うん。あのこ可愛かったなぁ。でもなくて、そいつとずっと一緒にいた。人生であいつほど仲良くなるやつはいないんじゃないかな。って思うぐらい。で、その友達はいなくなっちゃったのさ。」

「いなくなった?君の屑さ加減に疲れて家出したとか?」

「いや、死んだ。」

「ふうん。そ。」

「銃で撃たれてさ死んだ。…助けようとしたけど無理だった。所詮餓鬼なんだな。って思った。すぐに逃げされられた。」

 右腕を捕まれて。

 大人に。

 あのこをおいて。

 逃げた。

 あの場から。

 逃げるように逃げた。

「大人の手なんか振りほどけばよかったんじゃないの?」

「そうかもね。あの頃は無理だった。」

 大人は怖いからね。

「ぼく、でもそのせいで目が紅くなくなったのかも。」

「はい?」

 なにいってんのあんた?馬鹿?っていうような言いかただなぁ。

 馬鹿だけどさ。

「よくわらんないけどその日を境に目が黒くなっていったし。その日からうっすらとお化けさん方もみえるようになっていったんだよ。」

「不思議ぃ。」

 デジャブですね。

 さっき自分も不思議ぃって思いましたもん。

「で、大丈夫?やめる?っていわれたからやめた。」

 ぼく、強制で入ったようなものだし。

 いる意味がなかったし。

 なによりもあのこの事を忘れたかった。

 のかもしれない。

「ありがちだね。」

「またもや五月蝿いな。なんでその組織がまた、ぼくのところに来ているのかがわからない。ぼくは一般人とあまり変わらない位置にいるのにさ。」

「暁人ちゃんは君の事を赤目だって聞いてたし。勘違いかもね。」

 勘違い……。

「ぼくの目が紅い意味なんてあったのかな。そもそも。目が黒くなってからのほうが色々あるっていうか。なんていうか。」

「その紅目には意味があるよ。あるもんはある。」

「わけわからん。……そのうちあの人たちが来るかなぁとは思ってたけどさ、そっちに戻るつもりはないよ。ぼく。」

 暁人がどこで死のうが知らないけど目の前で死なれるのは嫌だ。

 とても自分勝手だけど。

「くだらねー。」

「…………。」

「そんな君が大嫌いな組織から速報。ありがちだけどね。こんな展開大嫌いなんだけどね。君は屑なんだけどね。」

「なにか混ざってるよ。」

「はっ。黙れ。一つ。君の紅い目が必要だ。一つ。君用の魔法も用意してある。一つ。君があの日おいていった彼女は生きてる。」

「……………え?」

 あのこが?

「紅目の死神がいなくなったと噂で聞いてから一ヶ月…もっとかもしれないしもっと早かったかもしれないけど、私の所に来て、私に彼女はきいてきたよ?『れーくんは?』って。ねー?れーくん。」

「ちょ………そのあだ名やめて。」

 普通にはずかしい。

 もう中学生だよぼく。

「彼女はあのときの敵を全滅にさせて帰ってきた。れーくんとやらを探しに。」

「その雫君はもういなかったんだ。」

 そうか。

 やめなきゃよかったのかも知れない。

 待っていれば良かったのかもね。

「会いたい?彼女と。」

「いや、会えないよ。会わない。会う資格がない。」

「チッ。」

「えぇ。」

 舌打ち!?

 しかも即答ならぬ即舌打ちだった!

「いつまでもぐだぐだしてるんじゃねーよ。彼女は……彼女は君を探してる!ずっと!君に会うために!彼女のそばにいたからわかる。それでも君は会わないっていうの!?馬鹿なの!?以下略!!だがこれだけは言う!!死ねぇぇええええええ!!」

「えぇぇ。」

 叫ばれた。

 というか吠えた。

「まぁ、会えないけどね。」

 前言撤回ってやつですか。

 早いね。

「えぇ。」

 さっきから『え』しかいってないよぼく。

「彼女はずいぶん長くいるからね。お偉い所にいるの。おーけい?会えないのまだ。」

「ふうん。」

 会いたくないからいいんだけど。

「頑張れば会えるよ。彼女も頑張ったんだ。君が頑張るばん。彼女を二度殺すつもり?」

「なら、会わせろよな。」

 早く会わせろよ。

 あっちゃえばぼくだって土下座なりなんなりするさ。

「いってるはずだよ。君の目が欲しいって。そのための餌が彼女なんだよ。」

「………。」

「仲間になりますか?いえすおあはい。」

「選択肢がない!」

「英語か日本語か。って言う選択肢があるよ。」

「日本語アイラブユー!」

「じゃあ『はい』かな?」

 選択肢ないけど?

「……………。」

「ぐだぐだがすきなの?殺すよ?大丈夫だって暁人ちゃんは死なないよ。まず、暁人ちゃんの方が強いんだからさ。君の前なんかで死なないよ。死ぬつもりなんてないし。殺されるつもりもない。暁人ちゃんの死に方は決まってるんだよ。その死に場所そこに君はいないよ?」

 気休めなんだろうな。

 まぁいいや。軽くぶっ飛ばして帰ろうと思ってたけど無理だし。

 昔に帰ったつもりで。

 ぱーと。

「イエスオアはいだっけ?じゃあ日本語アイラブユーのぼくはこう答えるよ。………別に仲間になってあげないこともないんだからねっ!」

「じゃあ仲間になれよ。」

 暁人は右手を差し出してくる。

「しょうがないな。いいよ。」

 ぼくは暁人の右手を軽く弾いた。

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