表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
むだい。  作者: 伏見 ねきつ
3章
11/21

「………う………愁さんってすごくいい子だよね。」

「………なにがあったんだよ。」

 一人でご飯を食べているときに突然、暁人が入ってきてからずっとこんな調子。

 今、愁ちゃんはお風呂に入っていて(数年ぶりに入りたいらしい。親が帰ってきたら死んでしまう。)ぼくと暁人はリビングにて、会話中。

「いや、いいこなのは確かなんだよ………いいこなのに性格が悪いっていうか………」

「いうか?」

「SCMつけてバトルして負けた感じ………。」

「漫画ねた持ってくるなよ…………?」

 しかも、子供たちがさらに知らなさそうなものを。

 それに、その解釈でいくと暁人は愁の奴隷になったことになりますが?

 いいの?

「小説で読んだから小説。」

「そ。」

「なんて子にあの魔法かけてるんだよ……。あぁ、恐ろしい。」

「まじで、なにがあった……。」

 暁人がこうもへこんでると逆に恐ろしい……。

「君さ、あの子に色々話したでしょ。」

「色々?」

「こっちのこと。大変だったらしいね。あの子が死んだと思ってから、とても目が死んでたってきいたけど。」

「うわ。愁ちゃんに組織の方の話してたのかな。覚えてない……けど。」

 あの組織抜けてからすぐに愁ちゃんにあったからな…。

 色々と愚痴ってたかも。

 やば。

「君が話したであろう話からすごいヤバめの所まで読みとってるよ。愁さん。」

「………。」

 やば。

 なにも説明してないわりに理解よくしてるなぁ。とは思ってたんだ……。

「暁人ちゃんは凹んでます。べこべこりんりんしゃららーん。」

「………。すみません。」

「愁さんが話がわかる子でよかった。まじでよかった。愁さんと雫が出会った時点で話が終わってたかもしれない………。」

 そんなすごい話だったの?

 ぼく、全然わからないけど。

「ハッピーエンド?」

「さぁ……?暁人ちゃんにとってはバッドエンドかも。……敵じゃなくて良かったね。最強の敵かもしれない………。」

「最強ってすげーな。」

 愁ちゃんが一番強いのか?

「あんな少しの情報でなにかと理解するのは、柳緋咲以来かも………。」

「あぁ、あの人。緋咲さん。」

「うん……。」

「緋咲さんと言えば、さっき会ったよ。」

「はい!?柳が!?」

 緋咲さんを呼び捨てにする人始めてみた。

 度胸あるな……。

「暁人を探してたけど。」

「……ひぇー。やばやばやば。まじでヤバイ。」

「そうなの?」

 喧嘩してるから?

 そりゃ組織と喧嘩したらヤバイだろう。

「自殺したくなるぐらい早いしやばい。速達!」

「自殺されちゃ困るんだけど…。」

「何かされた?」

「何か?なにもされてないと思うけど。」

「場所きかれた?」

「きかれたけど言ってない。」

「助かった。屑の癖にありがとう。」

「一言おおいよ。」

「あいつ、情報早すぎだよ。ストーカーなのかな。」

「ストーカーではないと思うけど。」

 まず、暁人がぼくのストーカーだと最初の方で思ってたし。

 ストーカーなら暁人の場所知ってるでしょ。

「早急に進めなくちゃいけなくなってきたぜ……。もうちょっとだらだらしてたかったのに!」

「……。」

「いくらなんでも話が長いと書きづらいからって!」

「誰が書いてるの!?」

 書かれてたの?あんなことやこんなことが……。

 ぼくの人生は終わったかもしれない。

「……あの人が来るっておかしいよ。狂ってる。」

「ただの喧嘩なんでしょ?」

「うん。ただの喧嘩。なんだけど、緋咲さんだよ。もーやだ。」

 緋咲さんを敵にまわす喧嘩ってどんなだよ…ってかんじなんだけど。

 なんて考えてたら愁ちゃんがリビングに入ってきた。

 私はお風呂上がりです!って感じ。

 着替えはどこから出てきてるんだろう。

「では、暁人さん一連の事件は明日には終わりそうですね。」

「……愁さん。……そ……そうですね!暁人ちゃん、いいえ!この屑子こと、暁人野郎が終わらせていただきます!」

 こわい!物凄くこわい!

 なにかがあったよ!絶対!

「あ……あの、暁人さん。私、困っちゃうのですが。」

「は……はい!?なにかお困りでしょうか?」

「敬語とか使わないで欲しいのです……。」

 しょぼんとする愁ちゃん。

「………うぐ……。」

「……明日には終わるのは暁人さんのご勝手ですが、約束は守ってくださいね。」

「はいぃ。」

「ミスとかしたら殺しますよ。」

 あ。どうしよう。

 愁ちゃんのキャラがこわい。すごくこわいキャラだ。

 いやぁ、頼りがいがあるわぁ。

 頼れる友人を持つのはいいことだね。

「ミスとかしたくないんだけど……いいえ!ですが……有力な敵が現れまして………。」

「ミスとかしたら……?」

 愁ちゃんが笑顔のところが恐ろしい。

「殺してください。すみません。」

「……ミスしないでくださいね。本当に。お願いだから。」

「……はい。」

 お。会話が終わったらしい。

 さっきからミスとか言ってるけど、作戦やらなんやら知らないんだけど。

 愁ちゃんそんなことまでわかってるの?

 すごいね。

「では、愁さんお座り下さい。」

 愁ちゃんの椅子を引く、暁人。

 服従関係と化してる気がするよ。

 さっきから、愁ちゃんに助けてって目線で送られてきてる気がするし。

 愁ちゃんはそこに申し訳なさそうに座るんだけど。

「では、暁人ちゃんが作戦を説明します。」

 作戦をやっと教えてくれるのか。

 やっと話がわからない仲間外れが終わりを告げるよ。

「暁人ちゃんの場合、敵が二通りいるんですけど、この場合は緋咲さんは気にしないでいきます。敵は……名前はAとします。」

「名前わかんないの?」

「わかんない。興味ないし。で、Aは暁人ちゃんと同じインビジブル的な能力を使ってきますが、雫の糞野郎と雫から能力が少し借りているであろう愁さんは、場所ぐらいは理解できる筈です。」

「ふうん?」

 愁ちゃんもおばけが見えたりしてるわけか。じゃあ、ライフル銃も扱えたりするのかな。

 糞野郎はあえて無視。

「そのAは組織さんに少し前にちょっかいを出しまして、追われています。で喧嘩をした暁人ちゃんはこう考えたのです。『A倒せば実績を認められて帰れるんじゃない?』と。実力さえあれば何でもできるのです!」

「………なるほど。」

「しかーし、それには暁人ちゃんでは相性が悪すぎる。見えないもの同士じゃらちがあかない。」

「で、ぼく。」

 この目が欲しかったと。

 この目が。

「そう。噂にきく君ならあのこでつればすぐに乗ってくると思ってましたし。この作戦が成功すれば、暁人ちゃんは帰れるし、君はあのこに会える。しかも、愁ちゃ……様……さん。を生き返らせることが出来た。ハッピーエンド。」

 ハッピーエンド。はいいけど、愁ちゃんの呼び方戸惑い過ぎだろ。

 ちゃん、様、さん。

 様ってなに?みたいな。

「良くできてますね。暁人さん。成功するといいですね。」

「そーだね。成功するといいな。で、Aは結構近くにいて、チャリで行ける。三人乗りで行こうね。」

「え、三人乗り………。」

 きっと愁ちゃんがかごに乗ってぼくがこいで暁人が後ろかな。

 ちょっときついよ?

「その場の指示は適当に出すけど……。敵は見えないから注意して。と、敵はそろそろ攻めてくるだろうな。とは思ってるだろうから、それなりの準備はしてると思う。だからきをつけて。後は死なないこと。」

「了解。」

「らじゃーです。」

 その場対応か…。

 了解とはいったけど、その場対応ってすごく難しいんだよね。ぼくにとっては。

 行く前に散々作戦組んでおかないと現場の方ですごく戸惑うんだよね。

「ナイフなり銃なりっている?」

「ナイフそんなに上手くないんでしょ?ナイフはいらないんじゃない?持ってるんだったら銃ぐらい持っていけば?」

「銃あったっけな…。いくつかは持って帰ったような気もするけど。」

 法律なんて知りません。

 なんですかじゅーとーほう違反って。

 ジュースと豆腐は同時に食べちゃいけない法律だと思ったよ。

「では、いらないのではないでしょうか。諸行さんの背中ぐらいなら守れますよ。私。」

「そうかもね。暁人ちゃんより弱いけどそれなりに戦えるっぽいし。」

 透明になるからいけないんだよ。見えないものなんて殴れないもん。

 普通の殴りあいならぼくの勝ちだね。

「じゃあ持っていかない。」

「そー。じゃあ作戦決行は明日だね。」

 作戦すら決めてないから決行もなにもないんだろうけど。

 心配だな。

 ………さて、明日まであいた半日どうしようかな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ