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精霊の石本《ローザン・フェルス・レイ》~精霊の子と研究者~  作者: 星羅
旅は道連れ世は情け…ほんとに?
3/12

森の中で

「で、あれ誰なの?」

スカラの案内で町を抜け、少年の案内で森に入って、かれこれ三十分近くたつ。

最初は道が悪く、話しをする余裕など無かったが、これだけ歩くといい加減なれてくる。

…レシィアは最初から余裕そうだったが。

「団子はみたらしが好きだそうだ」

「いや、誰もそんなこと聞いてないし。」

「…人混みが嫌いだそうだ。」

「質問もう一回言おうか?」

「……愛馬は黒だそ―――」

「もういいよ、知らないんだね、そんな、どうでもいいプロフィールいつ聞いたの?とかそこまで聞いて名前聞いてないのかよとか、突っ込みどころはいっぱいあるんだけど、それも全部いい、いちいちかまってたら日が暮れる。むしろ明ける」

「ん、賢明な判断だな。」

「はぁぁ」

「二人で何はなしてるの?ついたよ?」

道の悪い森のなかを歩くこと三十分、ようやく目的地に着いたらしい。

少年か指さしたのは、森の中にぽっかりと穴があいたような小さな広場だった。

「…?」

二人は首をかしげた。

というのも、―――二人はどこに向かっているのか聞いていなかった…要するに初対面の少年の後を何も考えずついてきた訳なのだが―――二人は「今日は人目につかないところで野宿するしかないな」と考えており、そのことは少年には入っていなかったはずなのだが、少年に連れてこられたここは、まるで二人の考えが読めていたかのようなところで…

「とりあえずここ何処?」

「野宿」

質問と答えがいまいちかみ合ってないような気がするが、少年は何か作業をしながらかまわず続ける。

「今日はどうせあの町には戻れないし、ほかの町に行くには今からじゃ遅すぎる。近い町は一つあるけど、そこはだめなんでしょ?俺、今朝の見てたから知ってるんだ。で、こうなったのも、俺に責任がないとは言い切れないから、場所くらいは…と思って。」

スカラはそれをきいて、同じく責任があるはずの女性を横目で見た。

ところがレシィアは素知らぬ顔で、自分も髪をいじっている。

「だ、そうですがレシィアさん、何か思うところはありませんか?」

「特にないな、第一、私がお前に迷惑をかけるのはいつものことだろう。今更気にしてどうする」

「いや、自覚あるなら直す気無い?」

「無いな」

即答が腹立たしい。

「人生ってそんなもんだよ。」

作業が終わったらしく、少年が言ってきた。

「理不尽だよな」

「うん…。あ、それでね、火ついたから、少し早いけど晩ご飯にしない?」

突飛な提案にスカラは慌てて少年がさっきまでいた方を向いた。

広場の中央では薪が積まれ、火が赤々と燃えていて、

「あ、ごめんっ、俺何もしてない!」

「いいよ、俺だって火おこしただけだし」

「全く、寝る場所を用意してもらっておきながら、何も手伝わないとは、情けない」

「お前だって何もしてないだろ!!」

「違う、私は何もしてなかったのではない、何もする気がなかったのだ」

「「はぁぁぁぁ」」

二人はそろってため息をついた。

「む、お、お前たち私が何もしないと思ってないか?」

レシィアが少し慌てたように言う。

「思ってるって言うか…」

「現に何もしてないだろお前」

「な、私だって働くときは働くぞ。」

レシィアは心外だというように言った

そして、おもむろに手近な木に登り始めた。

これがまた速い。

あっという間に頂上に着いてしまい、鳥たちが慌てて飛びたった。

そしてレシィアは、……レシィアは―――

木の頂上からダイブした。

そして片手で、慌てふためいている鳥を二、三匹つかむと、

片手で木の枝をつかんで器用に降りてきた。

「食料だ。」

「いや、生きてる鳥食料だとか言って差し出されても…」

「…超野性的だね、可哀想だから逃がしてあげなよ、」

「なんだ二人とも、私がせっかく食料をとってきてやったというのに」

「はいはい、分かった分かった、レシィアは働き者です。分かったからもう休んでていいよ?て、言うか休んでて頼むから!」

「声のトーンがだんだんマジになってきてるのが怖い…」

「昔レシィアが食料だっていってとってきたもの知りたい?」

「絶対に知りたくない。ホント怖い」

そんなことを言いながら、少年は火の中から団子のようなものをとりだした。

「あ、もう料理あったんだ」

「そう、だからあの鳥は二重にいらなかった。」

「…ホントにね」


数分後―――

三人は火を囲んで、夕食をとっていた。(もちろん鳥は逃がした)

少年が差し出したのは、薬草か何かの入った団子のようなもので、なかなかおいしかった。

その後しばらく、三人は黙々と薬草団子(なんなのか分からないため、スカラが勝手に命名)を食べていたのだが、少年がおもむろに口を開いた

「ねぇ自己紹介しない?」




これ、一回消えました、全部。サブタイトル入力し忘れて…(泣)

全部消えたんですよ、ホント泣きかけた…。

まぁ、そんなんで、更新です。

PS

レシィアは本当はいい子です。

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