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プロローグっぽくないプロローグ

昼下がり、

馬に乗って歩いている一組の男女。

女の方は、明るい茶髪に勝ち気そうな金の瞳。

とても整った顔立ちをしているが、今はいらだちが露骨に顔に出ているため、綺麗さ三割減。といったところか。それでも、すれ違う人の二人に一人は振り返ってるのだから、たいしたものだろう。

そして、その少し後ろを歩いているのは、銀の長髪、朱の瞳を持った男。こちらも整った顔立ちをしているが、その顔には色濃い憂いが浮かんでいる。

要するに、要約するとこう。

『整った顔立ちの男女が、なんかおもーい雰囲気を漂わせて歩いている』

まぁ、この状況なら、いろいろと推測、憶測、想像、(?)することはあるが、真相はこれ。

「…レシィア、あのね、腹が立ったのはわかるけど、ナンパしてくる男を片っ端から殴るのはさすがに問題があるって言うか、問題しかないって言うか…」

「うるさいスカラ黙れ」

「う…」

女―もといレシィアが、ナンパしてきた男に腹を立てて、殴り、結果、けっこうな騒動になって、男―スカラが慌てて連れ出して、逃げてきたと。これだけ。

「あと、女もいた」

…ナンパしてきた男女から逃げてきたらしい。

「女って、レシィアを男と間違えたってこと?」

「さぁ?もしかすると、私ではなく、お前に興味があったのかもしれんな。最初以外ロクに話しなど聞いていないから分からん。」

「いや、分からんって…。レシィアっていつもそうだよね。ま、いいや、とにかく、あんまり問題起こさないでよ。なんだかんだで、迷惑するの俺なんだから。それに、あんまり目立つと、頼まれた仕事に―って、レシィア?」

見ると、レシィアは、一人でもうだいぶ先に行ってしまっていて…

「もぅ、ちょっとレシィア!機嫌悪くなると一人で先に行くのいいかげんやめろよ。ちょっと、まてって、レシィア!!」

レシィアが本気で馬を走らせて行ってしまったのを見て、スカラはため息をついた。

本気を出したレシィアにスカラが追いつける訳がない。

それは、レシィアとスカラの技術の差もあるが、何より、馬が違う。あの馬は、レシィアがずっと大事に育て続けてきた、神速とまでうたわれた馬なのだ。

それから程なくして

『小言はもう聞き飽きた。私は先に次の町に行ってる。遅れずに来い』

なんて書いた紙飛行機が飛んできたりして…

「自分でおいていって遅れずに来いってなんだよ」

スカラはレシィアが騒動を起こしてから、もう何度目になるか分からない深いため息をついたのだった。



そして、スカラがやっと町に着くと、

レシィアは町の中だというのに剣を抜いて、短刀を振り回してい少年と大バトルを繰り広げていて…

もちろん周りは人だかりで…

スカラは、

「もう誰でもいいからこの人何とかしてください」

そうつぶやいたという。


えーと、連載始めました(?)

これから、レシィアとスカラとこの短刀を振り回す迷惑な少年との三人で、旅なのかなんなのか、…まぁ、はじまります。(適当だなおい)更新けっこうばらつくと思いますが、温かい目で見てくれると幸いです

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