10話:夏の海
■――海――
今、三笠たちは、海にいた。
そして、浜辺には、三笠と連花の二人しかいない。
他にも、数人いたのだが、二人は荷物番として残されてしまった。
気を利かせて(ただ単に、面白がってやっただけだが)
(あいつら、はめやがった・・・)
遊びに行った奴らを恨みながら、連花はこの気まずい空気に耐えて切れず、話し切り出した。
「暑いな」
「うん」
「「…」」
「皆、どこいったんだろうな」
「うん」
「「・・・」」
(き、気まずい・・・)
連花は、冷や汗を流しながら、なにか話題はないかと模索している。
連花が必死に何かこの空気を打開する糸口はないかと、いつも使わない頭をフル回転していた。
すると、三笠が何かぽつりと、独り言のようにしゃべった。
「は?」
「連花は、全然悪くないよ」
そういって、三笠は、連花に笑顔を向けた。
「なんのことだよ?」
連花はただ首を傾げ不思議そうに三笠の笑顔を見つめたが、
三笠はクスクスと笑って答えるだけだった。
そして、思い出したように付け加えた。
「あっ、あとね」
「ん?」
理解できていない、連花を横目に三笠は、海の先を見つめるように遠い目をしながら。
「私もだよ。連花」
そう、いった。
連花に対する、答えを。
三笠に伝えた、あの最後の言葉の答えを。
そして、彼女は未来を生きていく。
彼女の未来に何が起きるかを知りながら。
連花には、その後の三笠がなんだか大人のように見えたという。
まるで、十年先に歳をとってしまったかのような。
そんな雰囲気を漂わせていた。
〜〜fin〜〜
はい、スイマセンでした。炎道 緑です。
ほんとに思いつきで書いてしまいました。
全くもってめちゃくちゃな話になってしまいましたが、まあ多少は出来たのかなと思います。
この話は、「時売り」という話のショートエピソードというか、そんなかんじです。
いろいろと、書いていきたいと思っていますが、なにかご注文がありましたらお伝えください。
本当に、スイマセンでしたさぁ。
今度はもっと真面目に考えます。