第7話[恭子ちゃん驚愕事件]
「そして血子ちゃんは伯爵さんと出会い迷わずバンパイア戦士になる事に決めたわ。馬鹿だから。」
そう言って麗は血子を睨む。
バンパイアと人間とじゃ寿命が違う。
せめてそう言う事は一言相談して欲しかった。
だが、過ぎた事は仕方がない。
麗もまたこうして血子の手伝いをしている。
「すごいよ。すごいよ血子ちゃん。」
達子は感動して涙を流す。
だけど…。
「その吸血鬼の女の子も何だか可哀想だね。元は良い人だったんだよね。それなのに私達人間のせいで…。」
悲しい表情を浮かべる達子を見て血子は左右に首を振り立ち上がる。
「それでも、倒さないと行けないんだ。今のあいつらの目的は人類全てを家畜化にする事なんだ。どんな過去を持とうと関係ない。今のあいつらは悪い奴なんだから。」
そう言って決意を固める血子に蛇乃は言う。
「でっ、この変態は何者な訳?」
蛇乃に指を指され怒る不審者。
血子はあははと笑い、不審者と少女をみんなに紹介した。
不審者の名前はミャー。
少女が飼っていた猫が化け猫になって人の姿になったのだと言う。
「初めまして、宮野美亜です。よろしくお願いします。」
礼儀正しい美亜にデレる達子。
そんな中、蛇乃が口を開いた。
「でっ、あんた達は何でこんな山に来てる訳?」
それを聞いて血子が忘れてたと叫んだ。
「吸血鬼の爺さんを追いかけてたんだった。」
そう言ってあたふたする血子。
だが、もうすぐ夜になる。
美亜の事もあるし、そろそろ帰らないと行けない。
麗にそう言われ、渋々帰る事にする血子。
そんな時だった。
「これは、なんとも美味そうな人間達。おや?珍しい、人魚や半魚人までいるとは。」
そう言って、茂みから杖をついたお爺さんが現れる。
シルクハットに黒マント、血子が追っていたのはこの老人だろうと達子たちは思った。
つか、こんな派手な老人を見逃すなよと蛇乃は心の中で叫ぶ。
「みんな、逃げて。ここは私一人でやる。」
そう言って、勇敢にも立ち向かう。
だが、たった一発で血子は吹き飛びダウンしてしまう。
そんな血子を見て、麗が焦る。
今日は血が足りていないのか?
だとしたら早く血を飲ませないと。
そう思い麗は蛇乃の方へ振り向く。
「嫌よ。」
麗の考えを察した蛇乃はキッパリと断りを入れる。
「私の全ては達子の物よ。当然、この血もそう。」
そんな蛇乃に達子も頼み込む。
それでも頑に拒否する蛇乃。
仕方がないので達子はある提案をした。




