第7話[恭子ちゃん驚愕事件]
姫はドンの千切れた舌を手に取りドンに渡す。
ドンはその舌を咥えて、姫は手をかざした。
姫のテが光り、ドンの舌が治っていく。
「ドンよ、これからは注意するのじゃぞ。そして達子、知らなかったとはいえ、すまなんだ。これからは気をつける。だからこれで許してくれんか。」
これにすぐ様達子が答える。
「もちろんだよ。二人はもう私の友達なんだから。全然大丈夫。全然気にしてないよ。もう全然平気だから。」
そう言う達子に感動する姫。
二人は抱き合い友情を感じ合う。
そんな二人を蛇乃は黙って見ていた。
いや、嘘教えといて友達って…。
それに友達の舌切り落としてるし…。
後、全然全然言い過ぎ。
まあ、そんな達子がたまらなく愛おしいんだけども。
そんな事を思い蛇乃は達子を見つめた。
「そうだ。お昼にカレー作ってたんだけど食べる?」
恭子はそう言うと鍋を取り出し温め始めた。
「食べる食べる。私カレー大好き。」
達子はそう言うと恭子の隣に座った。
姫とドンも興味があるのか鍋に近付いた。
だが、焚き火をしてカレーを温めている為、姫の下半身が急激に乾燥していく。
「死ぬ。死ぬー。」
叫ぶ姫を抱えて焚き火から姫を離すドン。
達子も霧吹きをして姫と下半身を潤す。
しばらくしてカレーが温まる。
「後はご飯だけだねー。」
恭子はそう言って別の焚き火で炊いていたご飯の様子を見に行った。
火の調節をしながら雑談をして時間を潰す。
「もう大丈夫かな。」
そう言って恭子はお釜を持ってきて、お皿にご飯を装う。
そしてカレーのルーをかけて姫に渡そうとした時だった。
茂みから何者かが現れて、カレーを溢す。
恭子が固まり、カレーを楽しみにしていた姫も固まった。
「熱、あっつー。」
そう言って更に暴れ出す不審者。
カレー鍋はひっくり返り、お釜の中に入っていたご飯も地面に溢れて不審者はそれをぐちゃぐちゃに踏む。
ドンは槍を構え戦闘態勢に入る。
達子と蛇乃は不審者の異様な格好に驚き固まっていた。
えっ、痴女?
達子はそう思った。
何故なら不審者の格好が黒いビキニ姿だったからだ。
えっ、変態?
蛇乃はそう思った。
黒いビキニ姿に加えて猫耳に猫のしっぽをつけていたからだ。
「なんにゃ、なんにゃ、熱い上に臭いにゃん。ミャーはお風呂が大っ嫌いにゃのに。」
そう言って不審者は体についたカレーを舐め始めた。
えっ、もしかして厨二病?
そう思った達子と蛇乃。
ドンは不審者めがけ槍を突く。
それを華麗に交わす不審者。
しばらくして、茂みから少女が現れた。
「ミャーちゃん、速いよ。」
そう言って現れた少女に不審者はご主人様と言って甘え始める。
間違いない。
「犯罪者だ。」
声を合わせて口にする達子と蛇乃。
ドンが不審者めがけ再び槍を突く。
それを素手で止めてドンを睨む不審者。
「テメー、こんにゃもん振り回してご主人様に当たったらどうする気にゃ。」
そう言って威嚇するミャーを叱る少女。
達子も危ないからとドンを止めた。
周りの惨状を見渡し少女が頭を下げる。
「ミャーちゃんがご迷惑をおかけし、ごめんなさい。」
可愛い。
達子と蛇乃はそう思った。
しばらくして、茂みから誰かがやって来る。
「あれ?達子ちゃんに蛇乃ちゃん、恭子ちゃんも居るじゃん。怪我平気なの?んっ、他にも…。誰?」
そう言って血子が現れる。
その後に息を切らしながら麗が現れた。
「血子、コイツらは敵にゃー。ミャー達を襲ってきたにゃん。」
そう不審者が言うと血子は表情を変えて敵と呟き戦闘態勢に入る。
そんな血子の頭を叩く麗。
「血子ちゃん、少しは考えて。つい数時間前に転校生がきたってスマホに写真送られてきたでしょ。」
麗にそう言われてスマホの写真と見比べる血子。
写真と一致して、血子は頭を掻きながら笑う。
「あはは、ごめんごめん。もう少しで転校生殺すとこだった。」
血子の言葉にムッとするドン。
恭子と姫が我に返り、姫は顔を歪ませた。




