第1話[もうこんな学校イヤ]
「12だけど。」
完全にアウトだった。
達子も思わずアウトだよとツッコンでしまう。
そんな達子を他所に蛇乃はニタリと笑う。
「ほらみなさい、見た目通りガキじゃない。」
その言葉に12歳の保健医が顔を真っ赤にして怒りはじめた。
それに対し蛇乃はチビだのガキだの言って12歳の保健医をからかい始める。
「頭きた、あんたの頭解剖してやるわ。」
「それくらいで頭にくるなんて子供の証拠、教師としても駄目ね。」
二人の間に割って入る達子。
蛇乃に言い過ぎだと注意し、謝罪するよう注意した。
達子には弱い蛇乃は仕方なく、言い過ぎたと保健医に謝罪した。
気を取直し二人は保健医に自己紹介して、なんて呼べばいいのか尋ねた。
「佐渡江州子よ。佐渡先生でも先生でも好きに呼べばいいわ。」
「じゃあ、佐渡で。」
蛇乃の一言で再び佐渡は顔を真っ赤にして怒り出した。
「言うと思った。言うと思ったー。あんたみたいな馬鹿の為に最初に佐渡先生でも先生でもってつけたのに、やっぱ馬鹿には理解できなかったようね。」
「いや、あんたみたいなガキが私に先生って呼んで貰おうだなんて100年早いのよ。」
「プププ、100年って、あんた100年も生きてられないじゃない。本当に馬鹿なんだから。」
口喧嘩で勝ったと思い、佐渡は蛇乃を馬鹿にしたように笑う。
蛇乃はそんな佐渡を見下しニタリと笑った。