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デタラメ学園  作者: 鴉α
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第7話[恭子ちゃん驚愕事件]

そう言って達子の制服を引っ張る蛇乃の顔に塩水がかかる。

「うわっ、しょっぱ。」

ハンカチを取り出し、顔を拭く蛇乃。

そんな蛇乃に人魚が言う。

「おぬし、先程から失礼であろう。」

蛇乃を睨む人魚に蛇乃は睨み返した。

周りから人がいなくなる。

それを好機と思ったのか達子が人魚に抱きついた。

「な…。何をするのじゃ。」

顔を赤らめる人魚。

「なっ、何をしてるのよ達子。」

羨ましそうにそれを見つめる蛇乃。

そんな蛇乃を無視して達子は人魚に自己紹介をする。

「それで、人魚さんのお名前は?ホームルームの時、蛇乃が騒いでいたから分からなかったの。」

達子のその言葉を聞いて固まる蛇乃。

私の事、一番好きって言ったのに。

あれは嘘だったの?

達子のビッチ。

私は寝取られは大っ嫌いなの。

そんな事を蛇乃が思っているなどと知らない達子は人魚を更にギュッと抱きしめた。

「ねぇ、教えてよ。」

人魚は人魚で抱きつかれた事により、照れて顔を赤くしている。

「ひめ…じゃ。」

えっと言い人魚に顔を近づける達子。

「だから姫じゃ。人魚姫の姫。妾の名前じゃ。」

そう叫ぶ姫。

その隣で学ランを着た化け物が続けて話した。

「おいどんはドン。姫様の付き人でごわす。半魚人でごわす。」

そんなドンに達子は死んだ目をして言う。

「へー、そうなんだ。」

それを蛇乃は見逃さなかった。

「ちょっと、達子。ドンに対して冷たくない?それとも何?達子は見た目で判断して、中身は見ないタイプなの?それって、達子らしく無いし。私は嫌いだな。そんな達子…。」

それに対し達子が反論する。

「いや、流石にドン君の顔は見た目で判断するとか、そういうレベルじゃ無いと思うけど…。人とか食べて無い?」

その問いに姫が答える。

「ドンは食っておらんが、ドンの一族の中には人間の水死体を貪り食う奴はおるぞ。」

達子の顔が青ざめる。

そんな中、蛇乃がドンの頭を叩く。

「あんたの一族、何やってんのよ。」

くっ、これじゃ見た目通りじゃない。

くそっ、何か手は…。

あっ、そうだ。

「ねぇ、達子知ってる?魚って人間の体温で火傷しちゃうんだよ。ほら、ドンの頭見てよ。」

先程叩いた所が赤くなっている。

それを見て、達子は慌てて人魚から手を離そうとするが、姫はそんな達子の腕をギュッと掴んだ。

「蛇乃とやら、残念じゃな。妾の上半身は人間と同じ体のつくりでな。触れられた所で火傷などせん。」

姫の勝ち誇った顔に殺意を覚える。

とはいえ達子の前で人魚を殺すわけにもいかず。

溢れ出る殺意を抑え、蛇乃はこの学校に来た理由を尋ねた。

「あっ、私もそれ気になる。」

そう言ってはしゃぐ達子。

姫は二人にこの学校へ通う事となった経緯を話した。

それは数日前の事。

姫はずっと陸を眺めていた。

海には海の掟がある。

この海、全てを支配する女帝の乙姫様。

彼女は人が大っ嫌いであった。

それ故に、人と関わるのは禁止されていた。

だが、それに納得のいかない姫。

全ての人が悪なのだろうか?

海にゴミを投げ捨てる者が居る反面、海を綺麗にしようと心がける者も居る。

全ての人が悪では無い。

姫はそう感じていた。

そんな時だった。

一人の老人が姫の前に現れる。

人には注意していたつもりなのだが、見つかってしまった。

焦る姫の隣で、ドンが槍を持って人間に襲いかかる。

「あひゃあ。」

腰を抜かす老人にドンが槍を突きつける。

「まま待ってくれ。ワシはデタラメ学園の校長じゃ。お前さん達、ワシの所の生徒にならんか?」

変な命乞いだと思いながらも姫は気になりドンを止める。

元々殺す気は無かった。

海の掟でも人間に危害を加える事は禁止されている。

人間を敵に回し海に毒でも撒かれたら大変だからだ。

まあ、この老人を殺した所で特に問題は無いが、姫自身人を殺すつもりは無かった。

「とか言って妾達を見世物にするつもりじゃろう?」

疑う姫にデタラメ学園の校長は笑い出した。

「お前さん、人間に興味あるんじゃろう?大丈夫。我が学園の生徒達は優しい子ばかりじゃよ。」

そう言って姫の頭を撫でようとする校長にドンは槍を突きつけた。

「あひゃあ。」

驚き尻餅をつく校長。

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