第1話[もうこんな学校イヤ]
廊下に響き渡る達子の悲鳴。
目の前には正座して幼女の足を舐める警部の姿があった。
すぐさま警部の尻を蹴る蛇乃。
「もう誰も信じられない。」
そう嘆く達子を抱き寄せ蛇乃は達子の頭を撫でる。
「大丈夫、私だけを信じればいいの。」
そう言って達子をあやす蛇乃の頭の中には、下心でいっぱいだった。
「蛇乃様もっちょ。」
蛇乃の足下にすり寄ってくる警部に気持ち悪いと吐き捨て、蛇乃は警部の顔を蹴り飛ばした。
吹き飛んだ警部の体が机にあたり机の上の物が衝撃で床に落ちる。
「ちょっと大丈夫。」
そう言って幼女が警部の肩に手を置き、蛇乃と達子をキッと睨んだ。
「何このガキ。」
睨み返す蛇乃。
達子は蛇乃をぎゅっと抱きしめて引き止める。
「私、子供に手をあげる人嫌いだから。」
そんな達子の言葉を聞いて蛇乃は表情を変えた。
「やだなぁ、冗談だよ。私が子供に暴力を振るう訳ないじゃん。」
そう言って優しい笑顔を向ける蛇乃。
そんな蛇乃の笑顔を見て、完璧な作り笑顔だと達子は思った。
「さっきから子供子供って、私はこの学校の保健医よ。」
それを聞いて驚く二人。
冷静に考えてみれば、背が小さいおばあちゃんとか見かけたりするし、アニメとかでも見た目が幼女で成人した大人のキャラなんかもいるし、何より、幼女と言っても見た感じ小六位だし、それに変な学校だからこういう先生がいてもおかしくないよね。
などと一人で考える達子。
そんな達子をよそに蛇乃は保健医の幼女をジーッと見つめる。
「保健医ってあんた何歳なのよ。」
ゴクリと唾を飲み込む達子。
達子自身、保健医の幼女の年齢が気になっていた。




