第6話[イケメン転校生現る]
それから毎日、休み時間の度にジョンが達子に話しかけてくる。
達子との大切な時間を邪魔された蛇乃は次第に壊れていき、ぶつぶつと呟きながら何かノートに書いている。
気になった恭子が何を書いているのか覗き込む。
完全犯罪計画表。
その文字を見た瞬間、恭子が慌ててノートを取り上げた。
「駄目だから。絶対に駄目だから。」
必死に叫ぶ恭子。
それを聞いた達子がこちらにやって来る。
「何が駄目なの?」
蛇乃を思いノートを体の後ろに隠す恭子。
蛇乃は後ろからノートを受け取り、机の中に入れる。
「あはは、ちょっとゲームの話ししてて、騎士クエの話し。ねっ、恭子。」
蛇乃が笑顔で答え、恭子も笑顔で相槌をうつ。
「何だ、騎士クエの話しか。あっ、そうだ。この前ソフトクリームが…。」
ふ〜っと息を吐く二人。
何とか誤魔化せたと思い二人は安堵した。
完全犯罪の計画を書いたノート何て達子に見られたら大事だ。
下手したら私との縁も切られかねない。
そう思うと、咄嗟に隠してくれた恭子に感謝する。
授業が終わり放課後。
三人は部活をしに道場に向かう。
恭子と一緒に格闘技を練習する達子。
部員なのだからと言って、今日から本気で取り組むつもりでいる。
「じゃーん、お兄ちゃんに道着買ってもらったんだ。」
道着に着替えてクルッと回って見せる達子。
「なるほど、やる気になった理由はこれなのね。」
ニヤニヤしながら言う蛇乃。
達子は違うよと言いながらも顔を赤くしていた。
フフフ、道場を買って貰ってはしゃぐ何て、子供みたいで可愛い。
はっ、世界最強の私が手取り足取り教えてあげなきゃ。
「デュフフフ。」
興奮し過ぎて変な声が漏れる蛇乃。
我に返り、咳払いをする蛇乃。
「達子、私が手取り足取り教えてあげるね。」
うんと頷く達子。
蛇乃は達子に身体を密着させながら教えていく。
それを見て、恭子はまたかと思い呆れていた。
でも、何だか嬉しいな。
いつも一人で練習してたから。
こうして誰かと一緒にするのは何だか嬉しい。
そう思い恭子は自然と笑顔になり、練習に励んだ。




