第4話[差異恭之助]
それが素直な達子の気持ちだと分かり蛇乃はニヤリと笑った。
達子の中で兄の達也より自分が上だと評価されたのが何より嬉しい。
聖人のフリした鬼畜外道の鬼頭達也に勝てたのが何よりも嬉しい。
心の中で何度も何度もガッツポーズをして喜ぶ蛇乃。
だが、顔には出さない。
「へぇー、でも今まで褒めてくれなかった事はまだ許してないから。」
蛇乃に許して貰おうと必死の達子。
確かに今まで配慮が足りていなかった。
そう思い、達子は反省していた。
「じゃあさ、このお菓子の盛り合わせを頼んでポッギーゲームしてくれたら許してあげる。」
凄く嫌そうな顔をする達子。
そんな達子の顔を見て蛇乃が泣き始めた。
「酷いよ達子。何もそんな顔しなくてもいいじゃない。傷口に更に塩を塗るような事して、私の事嫌いなのね。」
そう言って泣く蛇乃を見つめ、達子は慌てて謝りポッギーゲームをする事にした。
恭子はポッギーゲームが何なのか理解出来ず二人のやりとりをボーッと眺めていた。
お菓子の盛り合わせが届き達子がポッギーをくわえる。
本当は達子の方から来て欲しかったけど、一口食べたら絶対に折りにかかるからね。
ここは私が猛スピードで食べ、達子のチョコより甘い唇を…。
幸せそうに蛇乃は笑った。
そして、蛇乃がポッギーをくわえて食べ始めようとした瞬間。
「ストップ。」
そう叫び、恭子は手刀で達子と蛇乃を繋ぐポッギーを折った。
一瞬の事で何が起こったのか理解できない達子。
そんな達子の前で蛇乃はゆっくりと立ち上がり恭子を睨んだ。
夢にまで見た達子とのキスを邪魔され殺意が抑えきれない蛇乃。
そんな蛇乃が恭子を見つめ口を開いた。
「何やってんの?殺すわよ。」
達子が止めに入るが関係ない。
今までこんな蛇乃を見た事が無い。
達子は焦り恭子を守ろうとする。
そんな中、恭子は蛇乃に臆する事なく真っ直ぐと見つめ口を開いた。
「いや、あんたこそ何やってんのよ。」
恭子にそう言われ何も言い返す事ができない蛇乃。
そんな蛇乃を無視して恭子が続ける。
「いきなり泣き始めたと思ったら、いきなりエッチな事始めるし、もうビックリよ。これがカラオケなの?」
違うよと言い誤解を解こうと必死になって説明する達子を無視して、今度は蛇乃が口を開いた。
「キスがエッチだなんて、恭子ちゃんはお子ちゃまね。」
その言葉に全く動じる事なく恭子が反論する。
「いや、どう考えたってエッチでしょ。大人になるまでしちゃいけないのよ。」




