第4話[差異恭之助]
朝食を食べ終え家を出る恭子。
荷物を持って達子の家へと向かった。
達子の私服は本当に可愛かったなぁと初めて達子たちと買い物に行った時を思いだす。
今まで格闘技ばかりでファッションの事がわからない恭子。
達子がミニスカを着てきた事に驚いていた。
「達子、大丈夫なの?そんなエッチなの着て、パンツ見えちゃうじゃん。」
達子のミニスカを押さえ騒ぐ恭子。
達子は赤面していた。
「いくら靴下が長めだからって危ないよ。第一長さ足りてないよ。太もも止まりじゃん。パンツ見えちゃうよ。」
騒ぐ恭子にニーソだと説明するがファッションに疎い恭子には理解ができなかった。
「ニーソって何?パンツ隠す物じゃないの?」
違うよと言って説明する達子。
「お洒落のつもりで着てきたんだけど似合ってない?」
達子にそう言われ正直に答える恭子。
「うーん、何かエッチな感じがする。」
その日以降、達子がミニスカを着る事はなくなった。
「何騒いでるのよ馬鹿。周りから変な目で見られてるじゃない。」
遅れてきた蛇乃がそう言ってやって来る。
「蛇乃…、いや誰?」
全身真っ黒な服を着て現れた蛇乃。
手には包帯をしていて、眼帯もしている。
「えっ、本当に何?私服なの?」
恭子にそう言われ蛇乃が言い返す。
「いや、あんたもジャージじゃない。」
ジャージじゃダメなのか尋ねる恭子。
「別に駄目じゃないけど、ジャージ姿で遊びに来たのはあんたが初めてね。」
蛇乃にそう言われ恥ずかしくなる恭子。
服なんて母親が買ってきてくれたのしか着たことがない。
最近はジャージが動きやすいからパジャマ以外ずっとこれだけど…。
チラッと蛇乃の方を見る。
「もしかして最近は蛇乃みたいな服装が流行っているわけ?」
恐る恐る聞いてくる恭子に蛇乃が言う。
「はぁ?流行ってる訳ないじゃん。」
流行ってもないのに何故そんな格好するのか尋ねる恭子。
そんな恭子に蛇乃はため息を吐き出し答えた。
「私服で街に出たらスカウトとか、写真どうですかとかで色々と声かけられるのよ。それ対策でこんな格好してるのよ。」
なるほど、お洒落過ぎると色々と苦労する事もあるのね。
そう納得する恭子。
もしかしたら私も声をかけられるかもと淡い期待をするが、誰にも声をかけられる事無く一日が過ぎていった。




