第3話[達子大ピンチ]
「わかればいいのよ。それじゃあ恭子の所へ行こうか…。あああー。」
お弁当を落としている事に気づく。
まあ今回は仕方がない。
達子が真面目田なんかに挨拶するんだもん。
そりゃ、持っている弁当も落とすわ。
「あはは、お弁当落としちゃった。全く達子が驚かせるから、まあ風呂敷してるから大丈夫だけど。」
そう言って蛇乃は落としたお弁当を拾いに行こうとする。
「むー、そんなに私が悪いの?それにいつまで手を握ってるのさ。」
少し言い過ぎたなと思い蛇乃は達子に謝った。
「いやだから手を離してよ。」
嫌だと駄々をこねる蛇乃を無視して達子は無理矢理手を離した。
「ほら、行くよ。」
ぶつぶつと文句を言う蛇乃の手首をつかみ達子は道場へと向かった。
道場へ着くと恭子は汗を拭きながら達子たちの所へやってきた。
「嬉しい。来てくれたんだ。」
達子と恭子が仲良くお喋りをしている中、蛇乃は少し考えていた。
早い所真面目田との距離を離さなければ。
蛇乃はそんな事を考えながら、自分に話しかけてくる恭子を無視していた。
涙目の恭子を更に無視する。
「恭子ちゃん泣かないで蛇乃はきっと照れてるだけだから。だって恭子ちゃんの朝練見に行こうって言ったの蛇乃なんだもん。」
達子、それは誤解よ。
私はただ理由つけて真面目田と達子を引き離したかっただけ。
まあこれから先、恭子を無視しても照れてるだけで通じるなら楽だし、誤解を解けば達子からの好感度も下がるだろうからあえて言わないけど。
「へぇ、そうなんだ。ありがとう蛇乃。」
「別にお礼を言われる事じゃないわ。私達友達でしょ。」
これでよし。
達子も喜んでいるみたいだし好感度も順調に上がってきてるわね。
「そろそろ朝練も切り上げる所だから一緒に教室に行こ。」
うんと笑顔で応える達子と同じように蛇乃も笑顔で応える。
内心あんたは別のクラス何だから一人で行きなさいよと思いながら。




