第4話[やってやろうじゃない]
達子は暗子と、恭子は朱莉。
それぞれが卓球を楽しむ中、蛇乃とアリスだけが違った。
周りを威圧する程のオーラを放ち、凄まじい攻防を繰り広げる。
アリスがスマッシュを打てば、蛇乃は後ろに下がりそれをカットする。
それらを繰り返し行う蛇乃とアリス。
蛇乃とアリスの周りに人集りができる。
「すごいね。」
暗子が感心する中、達子は卓球を続けた。
やがて、授業が終わり、達子の元へ蛇乃とアリスがやって来る。
「達子、私が勝ったから、ご褒美に体操服頂戴。あっ、次の体育の授業は大丈夫。アリスちゃんの使用済み体操服あげるから。」
「あんたの臭い体操服なんて誰も欲しがらないわよ。それに勝ったのは私だし。達子の体操服は私の物だし。」
言い合う二人を冷めた目をして見つめる達子。
「あのさ、私、体操服をあげる何て一言も言ってないし、それに、私の頬にキスをした事、私忘れてないからね。」
固まる二人。
「私、思うんだ。幾ら同性でも、許可なくキスをする事は悪い事なんじゃないかと。」
冷や汗が額から溢れてくる二人。
「あっ、でも。アリスちゃんは蛇乃と仲良く、蛇乃はこの前の事、水に流してくれたら嬉しくて私もキスの事、許せそう。」
二人は頷き、達子の条件をのむ。
達子は笑顔を二人に向け、更衣室へ向かった。
昼休み。
昼食を食べに学食に向かう。
「あっ、達子ちゃん。」
血子がそう言うと達子に向かって飛び付く。
ここ最近、吸血鬼退治で学校に来れなかった分、血子はしばらく達子に抱きついていた。
そんな血子にアリスが近寄り挨拶をする。
「良かったら私とも友達になってくれない?」
そう言うとアリスは血子に握手を求めた。
「うるせぇ。」
どうした急に。
血子の言葉に全員が動揺した。
アリスは手を差し出したまま泣きそうになっている。
そんな中、麗が血子の頭をチョップした。
「ごめんね。血子ちゃん今ゲームに影響されちゃってて、この前プレイしていたら好きなキャラが闇落ちしちゃったらしく、それが気に入ったのか私生活でもそのキャラになりきっちゃってて。」
麗の説明を聞いて、皆んなが納得する中、血子が口を開いた。
「やれやれ、そんなババアの話しを鵜呑みにするなんて、お前達と縁を切って正解だったぜ。」
目を見開き、血子の頭を何度もチョップする麗。
血子は達子を盾に、達子の背中に隠れた。




