表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デタラメ学園  作者: 鴉α
141/187

第13話[デタラメ学園]

達子は悩んでいた。

この場所の事、そして泣いている事。

これらを伝え、冷静に考えてと言えば、蛇乃なら流石に気付くだろう。

だけど、ハナさんからしてみれば、失恋したなんて余り知られたくは無いはず。

ここは…。

達子は蛇乃の両肩を掴んだ。

「蛇乃、勝ち負けなんかどうでも良くない?」

良くないと反論する蛇乃に、達子は顔を近づけた。

「いや、どうでもいいよね。そんな事にこだわる悪い子は、私、嫌いだよ。」

達子の顔が近く、頬を赤く染める蛇乃。

「達子…、近いよ。」

視線を逸らす蛇乃を達子は見逃さない。

「蛇乃!どうでもいいよね。」

頷く蛇乃。

達子から解放された蛇乃は力なく地面に倒れ、息を荒くする。

「達子ったら強引。でもすごく良かった。」

そう呟く蛇乃を無視して、みんなで観覧車に乗りに向かった。


観覧車のチケットを購入し、二手に分けて乗る事にする。

達子、蛇乃、ハナ。

恭子、姫、ドン。

このメンバーに別れ、先に達子たちが乗る。

その後に、恭子達が乗った。

姫を車椅子から抱きかかえ、観覧車に乗る。

はしゃぐ姫を他所に、恭子は溜め息を吐いた。

「何じゃ、妾達と乗るのが不満なのか?」

恭子は首を横に振り答える。

「別にそうじゃ無いよ。姫もドンも友達だし、嫌じゃ無いけど、ただハナさんが元気なかったから、力になってあげたかったんだよ。クジとはいえ、蛇乃とハナさんが同じだと…、色々ねぇ。」

今頃、言い合いになっていないだろうか。

恭子は少し心配していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ