第12話[ハナの過去]
会場に向かい、トーナメント表を見る。
国内で実績のある翔子はシード枠に入り、ハナは一回戦を突破したら、二回戦で翔子とあたる組み合わせとなる。
それにハナは歓喜した。
早くも一回戦を勝つ気でいるハナに師範は溜め息を吐くが、この規模の大会ならばと思い、優しく見守る事にする。
時間が進み、一回戦を難なく突破し、ハナは翔子の所へ挨拶しに向かう。
まだ幼い恭子が興奮しながらハナと話す。
一回戦の試合を観て、ハナのファンになってしまったらしい。
「ありがとう恭子ちゃん。」
幼い恭子と握手をする。
翔子も何故かハナと握手していた。
ビデオの時と印象が違い、戸惑いながらも、憧れの翔子と会話をして過ごす。
そして、翔子との試合。
「全力でお願いします。」
頭を下げてお願いするハナに戸惑いながらも翔子は構えた。
その構えが超蝶流の物じゃ無い事に気づくハナ。
何度も観てきたあの構えじゃない。
審判の掛け声と同時に翔子が動き出した。
拳を使い、驚いたハナはそれを喰らってしまう。
が、痛くない。
すかさず蹴りを繰り広げる翔子だが、ハナはそれを避け、体制を立て直した。
超蝶流じゃない。
でも、流石翔子さんだ。
あの蹴りを喰らっていたら負けていたかもしれない。
そう思いながら構えるハナ。
その構えを見た翔子が今度は驚いた。
超蝶流の構え。
弟子も門下生も取らない家の家系の流派。
それを何故、ハナが?
疑問に思った翔子だったが、ポンと手を叩き、自己解決した。
ただ構えが似てるだけ。
そう思った翔子はハナに向かい、そして攻める。
ハナは翔子の拳を避け、高くジャンプをし、回し蹴りから更にもう一発、蹴りを入れ、翔子から距離を取った。
それらをガードしながらも翔子は驚いていた。
更に試合が進み、ハナは超蝶流の技を使って行く。
そして、翔子は降参した。




