第11話[ナラクノハナ]
これは罰。
達子を守ろうとしなかった事への罰。
だが、ハナにはそんな事分からない。
「テメー、何で反撃しなかった。馬鹿にしてるのか?」
馬鹿になどしていない。
だが、ハナにやる気を出させる為に、敢えて挑発する。
怒りを露わにし、蛇乃に攻撃を仕掛けてくるが、蛇乃はそれを交わし、カウンターを入れる。
「ほら、どうしたの?こんなものじゃ無いでしょ?」
ハナは深呼吸をし、蛇乃を睨む。
心配そうに達子が見守る中、恭子が蛇乃に向け叫んだ。
「ハナさんは足技しか使わない。距離を詰めれば有利になる。」
恭子の助言を無視し、蛇乃は一定の距離を保ちながらハナの攻撃を交わしカウンターを狙う。
ハナ自身、弱点があるのを理解している筈、当然それを克服している筈だ。
無理に距離を詰め、蹴りを喰らうより、距離を保ち闘う方が良いと蛇乃は判断した。
ハナの攻撃を交わし続けるが、宙を舞い、自在に動き回るので交わしきれず何発か蹴りを喰らってしまう。
蛇乃の鼻から血が垂れる。
ハナは体勢を低くし、水面蹴りをし、蛇乃は飛んで避ける。
ハナはすぐさま立ち上がり上段蹴りを蛇乃に喰らわす。
体勢を崩し倒れ行く蛇乃にハナは中段蹴りの追撃を与え、蛇乃は地面に倒れ込んだ。
呼吸が乱れる蛇乃にかかと落としをしようとするハナ。
蛇乃はそれを交わし、代わりに水面蹴りをハナに喰らわした。
今度はハナが体勢を崩し、蛇乃はすぐさま回し蹴りをし、ハナの顔面を捉える。
ハナの体は吹き飛び、壁に衝突する。
口から血を垂れ流し、ハナは笑う。
猪の様に真っ直ぐ突っ込んでくるハナ。
蛇乃は拳を握りハナ目掛け腕を伸ばす。
ハナはジャンプしてそれを避け、蛇乃を飛び越え背後へ回る。
すかさず裏拳で攻めるが、ハナはしゃがんで避け、蛇乃の脇腹に蹴りを入れる。
苦痛に歪みながら、蛇乃はハナと距離を置き、体勢を整える。
ハナの一撃が重い。
だが、それ以上に蛇乃の攻撃の方が重く、ハナはまだ、回し蹴りのダメージを引きずっていた。




