第10話[ドキドキ文化祭]
文化祭当日。
鉄板の熱気に包まれながら蛇乃は焼そばを作っていた。
交代時間が来ても行列の為か、仕事の早い蛇乃は動けなかった。
「先に恭子の所へ行ってて、後から私も向かうから。」
達子は返事をして、恭子の所へ向かう。
道中、色々な屋台や出し物を見て周り、廊下で黒龍と出会った。
「くっ、右手が疼く。ケルベロスよ、悪しき者達がこの学園に入るというのか。」
右手を押さえながら一人ぶつぶつと独り言を言う黒龍に達子は声をかけた。
「大丈夫?」
これに対し黒龍は勘違いをしてしまう。
本当に心配している達子に対し、黒龍は脳内で頭を付けてしまい、頭大丈夫?と言われていると思い込んでいた。
「くっ、凡人には理解できぬのだ。我が世の為に戦っている事を。」
その言葉に対し、達子は素直な感想を言う。
「へぇ、すごいね。」
達子の笑顔にドキッとする。
女の子に慣れていない黒龍は、達子から視線を逸らし、緊張からか口籠ってしまう。
「あっ、自己紹介まだだったね。私の名前は鬼頭達子。あなたは?」
ボソリと呟く黒龍。
聞き取れず顔を近づける達子に黒龍は更に緊張感が増す。
「黒龍君か、よろしくねって、いけない。早く恭子ちゃんの所へ行かなくちゃ。バイバイ。」
黒龍の前から達子が去って行く。
黒龍はポカンとしつつも達子にいつまでも手を振っていた。
恭子の教室へ着く。
扉を開けると恭子は恥ずかしそうにお客である達子を出迎える。
「おふぁえりまふぇごふぃじんふぁま。」
緊張して噛みまくる恭子に達子は一言可愛いと叫び、恭子に抱きついた。
恭子の顔は赤面し、困った表情を浮かべる。
「うへへ〜、恭子ちゃん可愛いよ〜。」
色々といじって来る達子に恭子の顔から湯気が出て来る。
「達子何だかおやじくさいよ。」
「えへへ〜、今はおやじでもいいよ〜。」
達子のセクハラが続く中、恭子の血圧がどんどん上がり、やがてフラフラになって倒れてしまう。
やり過ぎた事を反省し、達子は恭子を寝かせ、膝枕をした。




